劇場公開日 2025年9月19日

ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価

全306件中、81~100件目を表示

5.010秒に一生を乗せて

2025年10月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

100m走という約10秒間に、ライバル、現実、逃避、重圧など、スプリンターたちの苦悩と人生を凝縮した物語。
インハイ決勝の雨のシーンは見どころのひとつ。
最後の大会決勝は拳を握ってしまうほどの臨場感で、走る音、息づかい、表情等全てにおいて完璧で、まさに極上の10秒間。
原作40話(最終話)の感情表現を、映画ではほぼ息づかいと足音のみで表現されたという対比も素晴らしい。

また、哲学的な言葉遣いが印象的で、「チ。」のファンとしては必見の作品。
トガシと小宮が声優ではなく俳優だった点も、アニメっぽくなりすぎずリアルさを感じた。
とても素晴らしい作品に出会えた。自分も頑張り続けようと思えた。

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なこ

2.5設定が納得できないからあまり入ってこない

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

斬新

陸上から離れていて、急に戻って試合に勝てるなど設定がイマイチですんなりストーリーが入ってこない。それぞれ何のために頑張るのか違う、というメッセージだと思うが、過去スポーツをしてきていると設定に違和感があってメッセージがすんなり入ってこないのでは。

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master

5.0大人なアニメ映画

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

普段アニメはほとんど観ないのだが評価が異様に高くて松坂桃李、染谷将太が声優として参加していて気になりやっとのことで観に。
原作マンガは知らないが限られた時間に上手く収められていて、背景画とキャラクターアニメがリアルでこれは映画館で観るべきです。
ストーリーはというと小学校6年から社会人の25歳までのアスリートの人生模様なのだが、フレーズのひとつひとつが格言と言おうか教訓とでも言おうか、心に響くのである。
きっと10代までの学生には理解し得ないかも、社会に出て揉まれ色んな経験を積んだ歳になってから観るのが正解のような感じです。
たまたま陸上100m競技のステージを舞台にしているが 何にでも置き換えて観るものが自分の人生に照らし合わせて考えさせてくれます。
アニメ映画と侮るなかれです。

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梅じんの相棒

5.0描ききった感じ

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

原作未読。
でもおそらく、この作品を題材として、こう描いた映画なら、これ以上はないだろう。
雨や効果音、音楽などを使った演出の巧みさ。
何度も繰り返されるレースに飽きることなく、毎試合ごとに競技場にいるような気分にさせられる。大げさに跳梁したりしないが、しっかりと骨太に見せつける。撮影技術(〇〇スコープ)をよく知らないが、これは活用成功ではないだろうか?
走り方の書き方、目線の引っ張り方も良い。
主題歌もぴったり。
幼い頃からのエピソードの繋がりも、意外性は無いがしみじみしていい。
何度も挫折と奮起を繰り返し、互いの背中を追いかけ、または逃げる選手たちの表情の描き方、本気の伝え方、そしてセリフ。
「チ。」の方は漫画を読んだが、相当腰の入ったセリフを打ち込んでくる作家なので、そのセリフがうまく間を取りながら生きている。
ドラマチックな無駄を削ぎ落としたところにも、活劇的に描くところにも、どちらにも魅力がある。(文学的なものにアレルギーがある人にはあまり向かないが。)
陸上競技の頂点の世界、あそこまでくる人間はみんな天才だが、誰一人として「人間」でないものは居なく、そのリアリティが臨場感を持って伝わる。

この仕事を目撃できて良かったと思う。何かに本気で必死になった人には、気持ちが分かるところがあると思う。そんなことがなかったという人にも、熱が伝わるだろう。
この人になら自分の全力をぶつけても大丈夫で、自分の全力以上を引き出してくれると思える相手はとても貴重だ。しかも、お互いにそうであると、競うとき、どこまでもせり上がっていく、息苦しいほどの感覚はまさに「生きている」感覚なのだ。
有名な俳優が声優をやっていたりもするが、前に出過ぎてなくて、こちらもいい塩梅。

この映画を見るまで、嫌なことがあって気分が最悪まで沈んでいたが、見ているうちに忘れた。
原作を見つけて読みたい。

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yuki*

3.5一瞬を

2025年10月13日
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鑑賞方法:映画館

原作未読

auマンディとスポーツの日だったので。
朝一かレイトショー好きなのですが、この映画なかなかその枠でしてくれてなくて、観るのが遅くなりました。(今回も中途半端な時間帯で見ました)

こう、もっとモノローグだらけの哲学ちっくな現実みせつけられる気が重くなる話だと見る前までは思っていました。
小学生の時もやだなあ、小宮君いじめられるのかなあ、と見ながら思ってお腹痛くなってた。違った。そういうシーンはなかった。良かった……

高校生の時なんて思っていたより無茶苦茶青春してて楽しくてびっくりしました。
あれ?こんな話だったのおおお!???
トガシくんが普通に本当にいい人なのもびっくりした。速く走ることで友達も居場所も得たって言ってるけど、普通にそれがなくても居場所作れそうだし、100mに会わなけりゃ良かったのだろうかとまで思ってしまった。でも、だからきらめきにも会えたんだろうけど。

見る前までは社会人篇がもっと長い話だと思っていたんです。
もっとトガシくんの鬱鬱しいシーンが長いんだと思ってた。こう小宮くんと争いまくる話だと思ってた。違った。凄い見やすい話しだった……。というか、これトガシくんが本当に走る事に強くて素直で真摯な人だからだと思う。じゃなきゃもっと鬱鬱しいよね。そういうシーンが少ないからって軽い訳ではなく、凝縮された苦悩をきちんと見せてもらえました。

小学生の時の声優さんお二人うまいなあ、と思いました。
あと、松阪さんの声が聞きやすくて、泣きのシーンも大仰じゃなくてなんていうか良かったです。
作画はほんとぬるぬる動いて面白かったです。

思っていた以上に見やすくて、走るという映画でした。走るシーンはこっちも緊張してどきどきしました。思っていたよりも、身構えなくていい映画だったなあ。
楽しい映画でした。(再度言うと軽いという意味ではなくて)びっくりした。

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て

3.5何を描きたいかが明確。 音楽も良い。 刹那的な煌めきへの憧憬と世代...

2025年10月13日
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何を描きたいかが明確。
音楽も良い。
刹那的な煌めきへの憧憬と世代間の継承等。
面白い。

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えーが宅

4.0走ると言う動きだけで

2025年10月13日
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興奮

知的

斬新

あんなに多彩な表現方法で描き出して行くんだから
本当に凄いと思う

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コスモト太郎

5.0挫折を経験して強くなる!

2025年10月13日
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何か一生懸命取り組んだことのある人なら、1度は経験する挫折。それは自分を成長させるって実体験からも感じてましたが、映画を見て改めて思わされました!
現実からの逃避って言葉がすごく印象的でした!
声優も素晴らしかった!

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仗助

4.0良かったけど、展開は読める

2025年10月12日
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原作未読です。小学生、高校、プロ編、競走シーンはどれも良かった。たった10秒に振り回される者たちの言葉選びもとてもとても良かった。ただ、最初から最後まで展開が予想出来るというか…主人公がこうなって、それからそうなって、結果的にそういう感じになりますよね、となる。展開を楽しむ作品ではなく、キャラたちの言葉を楽しむ作品ですね。

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いつもカタメンとバリカタで悩む人

4.0あの10秒を味わう

2025年10月12日
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今の創作物は昔と違ってかなり現実的に作られたものが多い。昔は才能があって、なくて、大人になったらそれが無くなって、更に現実を見ないといけなくて、でも些細な日常の中でしあわせを見つけようとするような。

でもそういうものは、子供の頃を恋慕するような気持ちを否定された気がして、今ある現実をちゃんと見なさいと言われるような気がして、とても苦しい。

でもこの映画にはそれがなかった。
主人公がコーチになって終わるそんな現実的で、見たくないような結末なのかと思ったけれど、
主人公が挫折しながらも、あの10秒を味わうためにちゃんと走り抜けた。

未来が決まった映画は、こっちの未来も勝手に決められたようで苦しい。
でも、私にとってこの映画の結末は現実逃避の術で、まだ未来があるように感じられて、この映画を思い出すことが日常を彩るもので、観る事であの10秒感を共に味わえる、そんな映画だったと思う。

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みみみ

5.0刺さりまくった

2025年10月12日
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興奮

幸せ

ドキドキ

よかった。
何が1番かというと走る時の演出が最高。
何度もあるレースシーンがまさに固唾を呑んで見守れてしまう雰囲気作りが素晴らしいです。
100mにかける思いの強さも。
明日生きるために今日死んでいたっていう言葉は本当に刺さります。
大人になって市民ランナーになって記録が伸び悩む時はまさにこんな気分で走ってるから伸び悩むんだよな〜って思います。
先を忘れて今を生きてる時が1番です。
余計な人間模様はワンカットとかで語って後は100mに凝縮している演出が素晴らしいです。
高校編とかそれだけでワンクール作れるくらい人間模様ありそうだけどあんな感じで流しちゃうのはもったいないけど110分の映画ならアリです。
本当にいい映画でした。
ランナーの方は一度は見るべし!

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a200812

5.0全てが詰まった「10秒」

2025年10月11日
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泣ける

楽しい

知的

ロトスコープによる走りの描写がとにかく臨場感マシマシで引き込まれた。展開的には原作の方が好みだけど、トガシや小宮、海棠達の走りが大迫力で見れただけでも映画を観た価値があったと思う。そしてとにかく海棠がアツい。

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シャトーブリアン

4.5最高に引き込まれた

2025年10月11日
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同僚からの勧めもあり見てみました。最初は軽い気持ちで見てましたが絵も引き込まれるし、手に汗握る感覚もあって、最高に良かった。やっぱり最後は…見る人によって変わるのかなぁ。とにかく見て良かった〜いろいろ名言でたしいろいろ考えさせられました。

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にんにん

2.0原作選定ミス。

2025年10月11日
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見所のロトスコープの違和は愉しんだが、
それ以外、特に小学生パートの
平板な画でまず落胆。
短距離走を哲学的長台詞で説明するが、
皆んな同じ風で区別が付かぬ。
無表情で小声で言う方が本気
という演出も数回で飽きた。
原作なりゆえ仕方無いが、
ならば原作選定ミスだ。
非支持。

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きねまっきい

4.5一瞬を取るか、一生を取るか、それが問題だ。

2025年10月11日
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興奮

知的

ドキドキ

最近のアニメは、時間が凝縮されていて、直球で心に刺さる。
主人公トガシの人生を共に生きた気分。

私は、小学生で将来の夢を見つけ、そこへ到達するための人生の設計図を描いた。
予想外のことをいくつか乗り越え、おかげさまで、半世紀かけてその夢は実現できた。
今、私は満たされていて、ホントにいつ死んでも悔いはないと思っている。
余生では、新たな夢を全力で追いかけるか、読書や旅行など趣味を存分に楽しむか、どちらにしようか悩んでいる。
そういう意味では、この映画はタイムリーだった。

社会人のトガシの生き方は、ごくスタンダードな生き方だ。
明日のパンのために、今日を生きる。
それを延々と繰り返したら、死ぬまで、今日を、今を全力で生きることはできない。
仕方ない、安定を知ってしまったら、ギリギリの状況で生き続けるのは、精神的にキツイ。
余人をもって代えがたい打ち上げ花火のような輝きに満ちた人生は確かに美しい。
けれど、毎日を丁寧に楽しく生きる線香花火のような人生も、同じくらい美しいと思う。
世界一じゃなくても、県内一とか町内一くらいを目指して、両方の人生を味わうのが、現実的な幸せじゃないかな。

ラスト、最高によかった。
最後の最後にポロリとこぼれた涙は、トガシと小宮、どちらも勝者だよと心が震えた瞬間だった。
主題歌もよき。
最近のバンドの中では、ヒゲダンが一番好み。
若い頃から変わらず聴いているのは、サザンとスピッツ♪
彼らの新曲は、どこか懐かしいと感じる、不可思議(*^▽^*)

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のりたまちび

3.5陸上

2025年10月9日
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楽しい

興奮

中学、高校と陸上やっていたので、一応観にいきました。
内容は、普通に緊張感ある作品で、楽しめました。
ラストは原作知らないのでわかりませんが、
陸上で怪我して走れなくなった者としては、
このように想像します。
100m、スタートしてから60m地点で
やや酸欠、肉体的限界のはじまり、
その状態から自分の体を俯瞰で観て、
何ゆっくり走ってんだ~もっと早く走れ
もっともっともっと!って脳に命令を続けると
ゾーンに入れる瞬間が、発動することがあります。
自分の肉体の限界を越えてしまうので、正直怖い。
時間にして2~3秒だと思いますが、普段の自分とは
違う体の自分になります。(アドレナリンではない)

その状態で走った場合、怪我している方は、多分
途中リタイヤだと思いました。

肉体、呼吸、精神すべてが限界を超えた時、こわれます。

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nya3nyan

4.5ガチ、になれる一瞬。人生にはそんな幸福もある

2025年10月9日
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悲しい

興奮

ドキドキ

本気になれるコトを見つけられたら幸福。
…よく聞くキレイな言葉だが、ほとんどの時間は苦しいのである。
色んなコトを犠牲にした時間が長いほど、もうダメかもしれないと不安が悪夢のように押し寄せる。

だが、ガチで挑む人生には、一瞬だけ、夢のような幸福感に包まれる時が訪れる。
コレを味わってしまうと、どうしようもないのである。
それがほんの刹那の快感にすぎないとわかっていても。

何とも励まされる映画だった。

アニメーションの技法についてはサッパリなのだが、シンプルな絵が話によく合っている気がした。

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虚無

5.0最も敬虔で愚直な物語

2025年10月8日
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この映画はただ走るという運動そのものの映画ではない。走り方、生き方の映画だ。
この映画において最も重要でないのはレースシーンだ。よって、非常にシンプルで合理的なカットがなされる。レースシーン単体で観た時、果たしてそれで楽しめるのかわからない。
しかし、どんな映画のかけっこより真剣にスクリーンを睨みつけたのを覚えている。この映画が俺に仕込んだ文脈によるものだ。
それぞれの選手がレースシーンの間に交わす会話、起こす行動。それがレースの雌雄を決するという錯覚を起こさせる。結果は時に非情だが、だからこそ、選手が選び取った生き様を真剣に観てしまう。
技術的にも素晴らしい。ロトスコープが全面的に使われている作品は初めて観たのだが、実写的な面白いカメラワークが多かった。必ずしもロトスコープを活かしたとは言えない少し堅実すぎるショットが多かったが、だからこそ、物語が際立ち、随所のアニメ的表現が際立つのでこれが最善だったと思う。基本的にこの物語通り愚直で真っ直ぐな映画なので、飛び抜けた表現はない。しかし、今作は間違いなく大傑作だ。身の回りの人にこそ勧めたくなる作品だ。

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悠

3.5ゴーグル掛けたノヴァク

2025年10月7日
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興奮

少し理屈っぽく不器用だけど、足はべらぼうに速い男たちの100mに懸けたドラマ。
登場人物の数に対して尺が足りていない感があり人物描写の物足りなさはあるが、そこはスピード感でやや強引に駆け抜ける。
BGM、主題歌が秀逸。サントラにメインテーマ『100 meters』の“For Workout”がある。まさにワークアウト時必聴。
自身の陸上部時代の記憶が数珠繋ぎにフラッシュバックする。けど、当時はこんなに熱くなれなかったなぁ。刺激になるかなと思い、運動会前の小学生の娘たちと鑑賞。何かを感じ取ってくれていたらうれしい。

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むかしのまっち

4.0俊足スプリンターたちは、みな哲学者だった…

2025年10月7日
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難しい

驚く

斬新

冒頭は小学生編。ここで既に主人公のトガシは走ることに哲学を持っている。訳ありのようにも単なる変わり者のようにも見える転校生の小宮にその哲学を披露する。
中学生日本一の仁神もまた、自身の哲学を小学生のトガシに語る。
高校生編では、小宮の高校に講演に来た最速スプリンター財津が、小宮の質問に応えて生徒たちを前に観念的な持論を展開する。
社会人編では、ベテランの海棠が人生観に近いスプリンター理論をトガシに語り、小宮も自分が走ることの意味を財津に向かって話す。
そして、トガシは子供のころから信じていた信念に帰結したようだった。
100mを誰よりも早く走る、その10秒に人生を賭けて完全燃焼する彼らだから、哲学も生まれようというものか…。

小宮と出会ったことで初めて負けることの恐怖を知ったトガシ。誰よりも速く走ればすべてが解決すると信じる彼は、何も解決しない世界へ足を踏み外したのだろうか。
トガシと出会ったことで誰よりも速く走ることの恍惚感を知った小宮。新記録を出すためだけに走ることに没頭する人生を歩む。
二人にスプリンターとしての道標を指し示した先輩たちや、刺激を与えた後輩たち。
年齢も生い立ちも異なる男たちが、それぞれ孤独な戦いを経てついに選手権レースのスタートラインに並ぶという群像劇を、トガシと小宮の対比を中心に描いていく。
そこには、いわゆるスポ根マンガ的な挫折と復活のドラマもあるにはあるが、熱くというよりドライに描き出す。
超凡人である私には、身体能力の限界に挑む彼らが到達するゾーンは想像すらできないが、勝つ者も負ける者もその一瞬にかける生き様は神々しいばかりだ。

この映画は多くの場面でロトスコープを用いているのではないか。エンドロールにクレジットされていたのは、ライブアクションの俳優だと思われる。
ロトスコープはともすれば動きが実写と変わらなくなってしまい、リアルで滑らな反面アニメーション的な面白みに欠けてしまう危険性がある。
しかし、斬新な演出でアニメーションならではの迫力と情緒を醸し出している。
スピード感を出すための描写、足の違和感を示す描写などに加えて、背景もその場面の状況によって異なる描法を用いている。背景をも心理描写の一部にしているのだ。

究極は雨中のレースのシークェンスだ。
本当の雨の競技会を撮影してロトスコープでアニメに起こしたのではなかろうか。いかにも本物らしい競技会の模様から長く激しい10秒間の描写へと流れていく、あの緊迫感。
そして、土砂降りの雨が幕を下ろすかのように人物を遮蔽していく演出のセンスには脱帽だ。

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kazz