ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価
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3回観た!観る度に感動増し増しの哲学書!!
久々に本物の良い映画を観た!!
1回目でふーんと思った方は絶対2度3度観てほしい!!これは間違いなく名作だと気付く!!
私自身1回目は原作を読まずに観に行った。正直1回目はストーリーに物足りなさを感じ85点/100点と思った。その後家族がハマり、2回目を観たら、セリフと感情移入に集中できて、95点。
その後、原作を読み(当然原作は素晴らしかった)映画として上手に大事な要素を詰め込んでいることを確認できた。(108分に原作のボリュームを入れるのは難しい。)3度目を観たが、110点だと思えた。これは人生の哲学書。チ。にドハマリして観に来たが、魚豊氏はやっぱり裏切らないと確信した。是非すべての人に観てもらいたい映画。
骨太な映画。 途中で逆三井みたいな奴おったな。。 最後のソレ、まで...
100mに全部つまってる
綺麗だ。美しいだ。
100mを1番早く走れれば大体の問題は解決する
この冒頭のセリフを言うトガシは果たしてラストまでそう思っていただろうか?いつまでも1番でいられない、しかし1番で居続けられれば大体の問題は解決するのか?
ラストの二人はどちらが勝ったかわからないまま終わる。でも、二人の表情がその答え。
原作も読みましたが、割と途中違います。
原作とアニメ、どちらが好きかと言われたらかなり迷いますが、やはり映画かな。でも漫画の熱量ものすごいです。コマから伝わる迫力半端ないです。
100m走者たちの「走る意味」を緊迫感ある戦いと共に描いた熱い作品
周りとは一線を画した足の速さのトガシ。トガシの小学校に人とコニュニケーションがうまく取れない小宮が転校してくる。小宮は速さを求めず、一人で近所を走り続けている。
そんな小宮のことが気になったトガシは自分なりの速く走ることの哲学を伝え、小宮が速く走るための練習につきそう。しかしある日、突然小宮は何も告げずに転校してしまう。
その後、トガシは中学で陸上競技の選手になるがスランプを経験し…。
原作未読。アニメ「チ。」のファンです。
小学生の時はどこか達観したような冷めたようなトガった印象だったトガシが高校では人間味がある人物に変化していた。…それは中学の時に挫折を味わったからなのかもしれない。
その後、社会人となり、一気に人当たりの良いトガシがそこにはいた。しかしアスリートとしてはかつてのような輝きは失われていた。
普通に考えるとみんな強いヒーローが好きだと思う。私自身、速いトガシが好き。紆余曲折してもトップを取って欲しい。なんだかんだトガシはいつも優しいし、この映画の主人公だし、たぶん観ている人はみんなトガシを応援しているはず。
しかし、ストーリーは容赦なくトガシに壁や挫折を用意する。情けないトガシの姿は決してかっこよくなく、残酷なほどただただ惨め。
この映画の登場人物たちは皆人生で一度はトップを味わっているアスリート。しかし輝きいっぱいで描かれることは全くない。みんないつも哲学的な問いや悩みを持って描かれている。
なのでスポーツものだけどちょっと他のアニメとは違う。先が全く予想できない。
印象的だったのは日本記録保持者の財津が高校の講演会で放つ言葉たち。トップ選手のキラキラ感は一切なく、ものすごくシンプルな言葉で生徒たちの質問を哲学的にぶった斬っていく。その様が痛快すぎて一人で笑ってしまった。
そして、その財津の言葉により高校で陸上競技をしていた小宮は抱えていた悩みを乗り越えることができ、大きく飛躍していく。
その後登場するベテラン選手の海棠の言葉もまた哲学的だけど、私の背中をたくさん押してくれる。津田さん渋すぎる..かっこいいです。
頑張ってもなかなか報われなくて諦めかけている人がいたら、海棠の言葉は必ず背中を押してくれると思う。
そしてラスト…トガシと小宮のレースが始まる。
もう痺れる終わり方でかっこ良すぎました。泣きました。
全編通してレースの時にロックが流れるのですが、それが渋くて本当にかっこいい。キラキラはないですよ(笑)アニメの「チ。」のファンですが、作者の魚豊さんは本当に天才ですね。
とにかく走り、走り続けるだけ。
公開から一ヶ月半ほど経った今更ですが鑑賞しました。
動員も公開から一ヶ月半経ったとは思えないほど客入りが良かったです。
内容としてはとにかく最高でした。
ただ走る。内容としては登場人物が走ることを突き詰める物語で、泥臭くもそれ以上にひたすらさわやかな映画でした。
無駄な恋愛要素などもなく、走ることだけに命を懸けて、わずか100メートルの間に得られる爽快感を求めて走り続けるというのかすごく良かった。
自分自身、別分野で同じような気持ちを味わうために
ただそれだけのためにやっていることがあるので
とても共感したし、トガシのどうしようもない才能にぶつかって挫折する様も自分を見ているようで少し苦しかったです。でもそれ以上に見て良かった、面白かったと思える作品でした。
国宝を見た時にも思ったのですが、
もっともっと真剣に向き合いたいと感じました。
〜芸の国宝、武(スポーツ)のひゃくえむ。〜
今年の映画の中での個人的な大袈裟な例えである。
昨年の今頃に放映されていた「チ。地球の運動について」が大変面白くて、その作者の魚豊さんの作品とのことで是非観たいと思い鑑賞した。
100メートル走競技に情熱を注ぐ人達の心境、競技者の心理を違った観点・視点から抉り出した作品。物語が少年期、青年期、現在の3期に渡り展開されるが、淀みなく各期情報不足や不自然な描写なく繋がれていて引き込まれやすかった。途中、決勝直前の大雨の描写で線がメインの荒いタッチに映像がなされたりして、その緊張感が違った味わいで伝わってきた。専門用語分からないので拙い表現になってしまうが、綺麗な映像だけがアニメの全てではないことを教えてくれた。
そう、物事を究めようとすると、人は“狂”の境地、狂地にたどり着かなくなてはならない。そこは、常人の常識や思考が入り込めない、下手したら、普通の人はそれによって傷つけられることもある、竜の巣のような領域である。
今年公開された「国宝」にも似た匂いを個人的には感じる。それで、芸の国宝、武のひゃくえむ。、ということだ。2025年の映画界に誇る傑作の1つではないだろうか。観ていて楽しかった。そして、走りたくなった。
熱かった
チ。の著者さんの作品と聞きすぐに観ることにしました
人間模様やそれぞれの性格、言動がリアルで入り込めましたし感情もぐにゃぐにゃにされました
この作品に低評価の人はもはやなに観ても意味分かってないでしょ
それはそうとして映画館内のあちらこちらからポップコーンを派手にまさぐる音と口空けたまま租借する音が聞こえたが高校生くらいだったのであれくらいは仕方ないとして
遅れて入ってきた男性客2人は大きなリュックの中からがさがさがさがさパンを取り出しがさがさがさがさ袋を開けがさがさがさがさ…
まずよそで買った音のする食べ物を持ち込むな
静かにしてとお願いすると睨み付けてくる始末
あの程度の感性で映画館来ても金捨ててるだけだろうし今後もあんなやつと一緒になったら迷惑すぎる。
走る意味の後付け?
「チ。」の魚豊(鱧はも、じゃなくてウオト)さんのちょっと前の漫画のアニメーション化なんですがスクリーンにかかったのを忘れていました。近所の館では上映してくれていなかったので梅田まで出かけて観てきましたが、面白かったですね。
ロトスコープを用いた作画と感じるところも多かったのですが、アニメだからこそできるシーンがいくつもありました。あと、いくらなんでも小中学生にしては哲学的すぎるだろう、と感じる台詞もありましたが作者が大学の哲学科を中退されているのでそういうところかも(笑)
「だいたいのことは、100mを誰よりも速く走れれば解決する。」
ただ相手に勝ちたい、から商業的な意味合い、走ることの目的、と、徐々に俗世間ぽくなる登場人物達の自問自答なのですが、誰よりも速く走りたい、負けたくない、という本能を社会人となって生きていくための手段に据えるにはそういう思考回路になってしまい辛かった、ということでしょうか。
PS:今日観た映画館のスクリーンは小さかったのですが、日に3回の上映はいつもほぼ満席で中々予約が取れず苦労しました。上映開始からかなり日にちも経っている筈ですが、未だにこんなに観客が入るなら他の街の映画館でも上映していてくれれば良いのに、と思いました。
泣ける
キレイにまとまってる
この映画に会えて良かった
これ観てひっくり返らない人いるの?
結局は精神論なん?
評価良いみたいだが、全く感動できないし、楽しくもない映画だった
未読だが多分、原作からして好きになれない気がする
日本ローカルでトップってだけなのに競争相手がいないとか痛いこと言っちゃうトップランナーとか、ちょっとしか練習してないのに天才に勝つ小学生とかリアリティー無さすぎだし、もしかしたら実際そうなのかもだけどメンタル変わるだけで急に速くなったりとか納得できない内容が多すぎた
短距離走がテーマなのに普段どんなトレーニング積んでるかとかもほとんど映らないから感情移入も全くできなかった
最後はメンタルなのかもだが、それは必要なトレーニングやり切ってからでしょ、そこが殆ど描かれて無いから全く感動できなかった
唯一、リレーのパートは楽しめたかな
逆に日本って内輪だけでこんな精神論ベースの競い合いしてるから世界で勝てないんじゃねーのと思ってしまう映画だった
作画はまあ悪くなかったが、目を見張るような特筆すべき良さも無かった
ロトスコープって人が観察したものを絵で表現するアニメの良さが減ってしまう気がしてあまり好きになれない、少し前のCGが少し不気味だったのに似ていた
このレベルの作品がなぜこんなに高評価なのか本気で理解できない
最近少し話題のアニメってだけで高評価されすぎでは?それとも操作てもされてるのか?
ヒトは走る生き物
赤色をバックに最速で走る様に横切るOPクレジットを観た瞬間、この作品は勝ち確!と拳を握る。
少年は生徒達を置いてひときわ早く走り、ゴールの前でピタッと止まる。誰も追いつかない壁の前で。
周りはもてはやすが本人は気乗りしない。
本能で早く走ることを知っている、走れてしまうトガシ。
自分の居場所はあるがそれは誰にも理解できない孤立する存在。
その横を明らかにボロボロのゼィゼィで走り倒れる少年。
彼は転校生のコミヤ。コミュ症だ。
体育の時間にビュンと目の前で風を切って走るトガシを見て「すごい…」と呟く。
嫌な事を忘れたいから嫌いな走りをがむしゃらにするコミヤ、彼にトガシは「走り方」を教える。初めて自分の走り方を教え、受け入れられ、共に走れる事に喜びを覚える。
運動会でコミヤはたったひとつの百均の金メダルを欲しがり努力で勝ち取る。ちっぽけな意味。
コミヤは競走をしようとお願いする。いつもの練習場所の河川敷、合図は通過音。ガタンゴトン…心音の様に鳴る音…張り詰める緊張感、ダンッ!速いのはトガシだが、だんだんと追いかける黒い影…作画崩壊を起こしたようなコミヤの顔がスクリーンから飛び出す!そして一瞬追い抜きパタリと倒れる。
じゃあ…と言い足を引き摺りながらコミヤは去り転校しそのまま。初めての敗北。
トガシはスランプの後、陸上を辞めるも急かされて制服で走り出す。風を切る音、流れる先輩の髪、走れる…「すごい…」アサクサが呟く。
走ることへの向き合い始めがリレーというのも良かった。孤立せず、仲間と励み、力を合わせる。1人ではない。
しかし、コミヤはまだ自分が「人より速く走れる」と思っていた。学校でも名も知れて、部の中でも1番速い。
小学生の頃に鼻をへし折ったニカミよりも速かった。
しかし、世界は広い。
全国大会で再会するコミヤ。
彼は努力して努力してイップスを克服しメンタルも整えライバルとして現れる。
雨の降る中、周りにも降っていると錯覚する様な雨垂れに合わせて上下する画面をぐるりと周り映し出される8人の選手。1人ずつ名を呼ばれ挨拶をする様子をしっかりと映す、観客は選手達は見えてもいない様な描写。この一連のシーンは本当に素晴らしく見逃してはならないものを観ていると感じる。足をかけ、ゆっくりと頭を下げる。セット!あとは前だけ!前だけを見て雨の中、風を切って走る。ふ…と横を駆けるコミヤ。トガシの髪に大粒の雫が流れる。立ち尽くすトガシ。雨はいっそう強くなり彼の姿を白く塗りつぶしていく。
彼は再び敗北したのだ。
社会人実業団に話は進み、ギリギリの成績を収め続けるトガシ。社会人実業団では主にトガシ、コミヤ、カイドウ、ザイツの4人がライバルとして走る意味や信念の独白があり、それは成長と共に形を変えて勝敗やお互いに作用されながらも100mの世界へどのように取り組まれているのかをじっくりと話される。
しかし、それぞれの言葉の情報力が多すぎて一言咀嚼しようとしたら、あっという間に置いてかれてしまい、すごくいいこと言ってたのに分からなかった!!という自分の頭の残念さを自覚してしまう名台詞がたくさんだった。これは哲学です。
カイドウの「現実を認めないと逃げられないから目を開いて現実を見ろ」
ザイツの引退時の「極上の10秒を味わえ」など痺れるワードが爆発してたので再度視聴するかな。
作品全体を観てとにかく背景が綺麗でひときわ青空が水彩で塗られた様な爽やかさで街全体も輝かしく描写されている。
反してキャラクターは線がしっかり太く、どっしりと描かれてていて会話シーンなどはどこか不気味さも感じる。自分が追い抜かされた、負けた瞬間、ぐにゃりと世界が曲がっていく。非常にわかりやすく見せつけてくる気満々でやってくる。そして立ち直った際に瞳をキリリと持ちあげるのだ。
動き方も非常にリアルでクレジットを観てこんなに沢山のモデルがいたのか〜とびっくり。
彼らの背景はほとんど明かされず、ただ走ることだけに重点をおいている。削りに削りった作りなのでどのキャラクターにも感情移入しづらいことが逆に走りに人生をかける彼ら全員を応援できる。
世界大会決勝戦の日、肉離れを起こし選手生命が危ないトガシはゆっくりと起き、歩き、列車に乗り会場へ着く。
再び対峙するトガシとコミヤ。
「この世界にはすごく簡単なルールがあるんだ。たいていのことは、100mを誰よりも速く走れば全て解決する」
ただ前を見て走る10秒。2人のその目の先には子供の頃に走った河川敷。コミヤの靴にはガムテープがぐるぐる。
EDの髭団の「らしさ」も良くキャッチーなフレーズを繰り返すので視聴後は、ら〜しさ♪と口ずさみながら100mを目視しつつ帰る方が多いのかもなぁと思いながら自分もそうして帰った。
自分を甘やかすことなく励み、貪欲に勝利を求め勝利の為に考え、時々立ち止まり走る意味を考え、孤独を感じそして己を信じまた走りはじめる。10秒を走ることに人生を捧げ続けるどこまでもストイックな男たちの作品。
子供の頃は足が速い子がモテる時代だったのだ。
有酸素運動でダイエットもできるのだ。
リアルな動き
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