ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価
全372件中、21~40件目を表示
登場人物の紡ぐ言葉 生々しいリアルさに没入
たまたま麒麟の川島さんのラジオに原作者がゲストで出演されており、魚豊さんのことを知りました。
作者の日頃の作品作りのきっかけを知る中で、過去の作品も含め、'言葉'遊び(選び)話拘りを感じ、この作品を観てみたい!と思いました。
登場人物の紡ぐ言葉全てで'個'が立っていて、耳でそこまで引き込まれると思っておらず惹かれました◎
描写(外見)は一人一人が身近にいそうな人間を描いているからこそのリアルさがあり、良い意味で生々しいスポーツ漫画!没入出来ました。
これはすごい作品 ネタバレ
絶対見た方がいいー!
ド熱い!
普通陸上のアニメは青年期までくらいと思いますが、このアニメはおっさん期までやってくれます笑
激アツです!
おっさんの私は最後まで前のめりで見ました!
活気盛んな若者はもちろん、疲れてるおっさんにも是非見て欲しいです!
これもっと宣伝した方がいい、
これめちゃくちゃ素敵な映画です!
イッちゃってる面々が最高に清々しく潔いです。
私も現実を直視して現実逃避することに決めます笑
映画「ひゃくえむ」が教えてくれた“逃げなくていい理由”』
こんなに 映画館で見てほしい作品はない
半生だけど人生だ
小学生から20代までの半生を描いているけれど、10秒に人生の全てをかけて挑んでいるのだから、描いているのは半生ではなく人生だと思う。
哲学的にあれこれ考えてしまうのが人間。なんのために走るの?何のために生きてるの?と考えても万人に向けた正解は無い。
人生、楽しい事ばかりではなくしんどいこと辛いことも沢山あるけれど、必死でもがいて生きてみて見つかるものが自分なりの解答だ。それが正解かどうかは誰にも分からない。
各登場人物がそれぞれの解答を出してくれる。
100メートル走を題材にしているけれど、観客は自分が打ち込めるなにかに置き換えて観ることもできる。
記録を更新すること、誰かに勝つことよりなにかに無になって打ち込める瞬間があることが何よりの幸せ、生きている証なのかもしれない。
故にあの勝ち負けをはっきりさせない結末なのだろう。
雨のシーンが素晴らしかった。
全編、音楽もとても良かった。
ドキドキしながら涙腺も緩む。とにかく引きこもってちゃダメだ。みんな、走れ!
生きてる証
『100メートルを誰よりも早く走れば全部解決する』
一見、極端な発言だがある意味、色々な
考えをおいても名文。
走る一瞬に人生をかける男達。
人生をかけて努力し続けている人には
突き刺さるだろう。
涙を流すのも生きてる証。
壁にぶち当たるのも。
人生は長くて尊い。
自分らしく生きて欲しい。
かけっこから100mへ。
アニメ「チ」にどっぷりハマっていたが、その作者魚豊氏の本作を観ようかとかなり悩んでいた。
きっと面白いのだろう…。でも…。
私自身が幼い頃から、小さな地元のコミュニティでかけっこが速く、走るのも好きだった。そんな私は走る楽しさから中学高校とも陸上部に入り、100メートルに取り組んだ。学校や地区ではそれなりの成績も、都道府県大会では予選落ち。早々に自分の100メートルの才能の天井を知りただの凡人を自覚。途中からは100メートルと走り幅跳び、三段跳びを兼務。ある種100メートルから目を背けた人間。そんな人間が果たして楽しめるのだろうかとの葛藤。
いざ鑑賞すると、100メートルを走る人達の心情を写していて、この作品もどっぷりハマってしまった。
ところどころ感情移入して涙ぐむところもあったものの、涙は出なかった。
しかし、エンドロールで髭男の「らしさ」が流れ始めた瞬間に、映画の内容と私自身の思い出が重なりボロボロに涙が流れ始めた。映画本編で泣かず映画のエンドロールで泣いた作品はこれが初めてかもしれない。本編を観たからこその「らしさ」の染み入り方。
また観ることがあればエンドロールまで観たいと思える作品でした。
純粋無垢な好きという気持ちを!!
映像、音楽、ストーリーともに文句なし。ただ、テンポ感として原作を読んでいないと心情を読めない部分があるのと、子供向きではないため星4つという評価にした。
とはいえ、ラスト10秒は圧巻で、思わず前のめりになって見入るような熱を感じられる素晴らしい作品だった。
ロトスコープ技法を使った作画はリアル溢れる描写で本当に陸上競技を観に来たかのようだった。
主題歌である髭男の「らしさ」は口語で主人公トガシの心情を練り上げたかのような作詞であり、自然とこれまでの映像が脳裏に想起され、ストレートに心に刺さった。鳥肌もんだった。
「一体何のために走るのか」
その答えはシンプルでありながらも、私含め現実を知って凝り固まった大人には難しい問いです。
だからこそ、この作品を通して掴んでいただきたい。取り戻していただきたい。
シンプルで重厚。
3回観た!観る度に感動増し増しの哲学書!!
久々に本物の良い映画を観た!!
1回目でふーんと思った方は絶対2度3度観てほしい!!これは間違いなく名作だと気付く!!
私自身1回目は原作を読まずに観に行った。正直1回目はストーリーに物足りなさを感じ85点/100点と思った。その後家族がハマり、2回目を観たら、セリフと感情移入に集中できて、95点。
その後、原作を読み(当然原作は素晴らしかった)映画として上手に大事な要素を詰め込んでいることを確認できた。(108分に原作のボリュームを入れるのは難しい。)3度目を観たが、110点だと思えた。これは人生の哲学書。チ。にドハマリして観に来たが、魚豊氏はやっぱり裏切らないと確信した。是非すべての人に観てもらいたい映画。
骨太な映画。 途中で逆三井みたいな奴おったな。。 最後のソレ、まで...
100mに全部つまってる
綺麗だ。美しいだ。
100mを1番早く走れれば大体の問題は解決する
この冒頭のセリフを言うトガシは果たしてラストまでそう思っていただろうか?いつまでも1番でいられない、しかし1番で居続けられれば大体の問題は解決するのか?
ラストの二人はどちらが勝ったかわからないまま終わる。でも、二人の表情がその答え。
原作も読みましたが、割と途中違います。
原作とアニメ、どちらが好きかと言われたらかなり迷いますが、やはり映画かな。でも漫画の熱量ものすごいです。コマから伝わる迫力半端ないです。
100m走者たちの「走る意味」を緊迫感ある戦いと共に描いた熱い作品
周りとは一線を画した足の速さのトガシ。トガシの小学校に人とコニュニケーションがうまく取れない小宮が転校してくる。小宮は速さを求めず、一人で近所を走り続けている。
そんな小宮のことが気になったトガシは自分なりの速く走ることの哲学を伝え、小宮が速く走るための練習につきそう。しかしある日、突然小宮は何も告げずに転校してしまう。
その後、トガシは中学で陸上競技の選手になるがスランプを経験し…。
原作未読。アニメ「チ。」のファンです。
小学生の時はどこか達観したような冷めたようなトガった印象だったトガシが高校では人間味がある人物に変化していた。…それは中学の時に挫折を味わったからなのかもしれない。
その後、社会人となり、一気に人当たりの良いトガシがそこにはいた。しかしアスリートとしてはかつてのような輝きは失われていた。
普通に考えるとみんな強いヒーローが好きだと思う。私自身、速いトガシが好き。紆余曲折してもトップを取って欲しい。なんだかんだトガシはいつも優しいし、この映画の主人公だし、たぶん観ている人はみんなトガシを応援しているはず。
しかし、ストーリーは容赦なくトガシに壁や挫折を用意する。情けないトガシの姿は決してかっこよくなく、残酷なほどただただ惨め。
この映画の登場人物たちは皆人生で一度はトップを味わっているアスリート。しかし輝きいっぱいで描かれることは全くない。みんないつも哲学的な問いや悩みを持って描かれている。
なのでスポーツものだけどちょっと他のアニメとは違う。先が全く予想できない。
印象的だったのは日本記録保持者の財津が高校の講演会で放つ言葉たち。トップ選手のキラキラ感は一切なく、ものすごくシンプルな言葉で生徒たちの質問を哲学的にぶった斬っていく。その様が痛快すぎて一人で笑ってしまった。
そして、その財津の言葉により高校で陸上競技をしていた小宮は抱えていた悩みを乗り越えることができ、大きく飛躍していく。
その後登場するベテラン選手の海棠の言葉もまた哲学的だけど、私の背中をたくさん押してくれる。津田さん渋すぎる..かっこいいです。
頑張ってもなかなか報われなくて諦めかけている人がいたら、海棠の言葉は必ず背中を押してくれると思う。
そしてラスト…トガシと小宮のレースが始まる。
もう痺れる終わり方でかっこ良すぎました。泣きました。
全編通してレースの時にロックが流れるのですが、それが渋くて本当にかっこいい。キラキラはないですよ(笑)アニメの「チ。」のファンですが、作者の魚豊さんは本当に天才ですね。
とにかく走り、走り続けるだけ。
公開から一ヶ月半ほど経った今更ですが鑑賞しました。
動員も公開から一ヶ月半経ったとは思えないほど客入りが良かったです。
内容としてはとにかく最高でした。
ただ走る。内容としては登場人物が走ることを突き詰める物語で、泥臭くもそれ以上にひたすらさわやかな映画でした。
無駄な恋愛要素などもなく、走ることだけに命を懸けて、わずか100メートルの間に得られる爽快感を求めて走り続けるというのかすごく良かった。
自分自身、別分野で同じような気持ちを味わうために
ただそれだけのためにやっていることがあるので
とても共感したし、トガシのどうしようもない才能にぶつかって挫折する様も自分を見ているようで少し苦しかったです。でもそれ以上に見て良かった、面白かったと思える作品でした。
国宝を見た時にも思ったのですが、
もっともっと真剣に向き合いたいと感じました。
〜芸の国宝、武(スポーツ)のひゃくえむ。〜
今年の映画の中での個人的な大袈裟な例えである。
昨年の今頃に放映されていた「チ。地球の運動について」が大変面白くて、その作者の魚豊さんの作品とのことで是非観たいと思い鑑賞した。
100メートル走競技に情熱を注ぐ人達の心境、競技者の心理を違った観点・視点から抉り出した作品。物語が少年期、青年期、現在の3期に渡り展開されるが、淀みなく各期情報不足や不自然な描写なく繋がれていて引き込まれやすかった。途中、決勝直前の大雨の描写で線がメインの荒いタッチに映像がなされたりして、その緊張感が違った味わいで伝わってきた。専門用語分からないので拙い表現になってしまうが、綺麗な映像だけがアニメの全てではないことを教えてくれた。
そう、物事を究めようとすると、人は“狂”の境地、狂地にたどり着かなくなてはならない。そこは、常人の常識や思考が入り込めない、下手したら、普通の人はそれによって傷つけられることもある、竜の巣のような領域である。
今年公開された「国宝」にも似た匂いを個人的には感じる。それで、芸の国宝、武のひゃくえむ。、ということだ。2025年の映画界に誇る傑作の1つではないだろうか。観ていて楽しかった。そして、走りたくなった。
全372件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。









