「桃李だったぁーー!!」ひゃくえむ。 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
桃李だったぁーー!!
そうだった!トガシ桃李だったぁー!
二宮も染谷君だった!
そうだったそうだった。
フライヤー見てたはずなのにすっかり忘れてて、気付かず観終えてクレジットで思い出す!
ああ〜!
ちゃんと2人って認識して観たかった〜orz
まぁ、違和感なく観れたので、バッチリだったという事なんだが、2人のファンなので、分かった上で観たかったぁ〜orz
で、チ。ですよ。チ。の
(「チ。ー地球の運動についてー」)
魚豊先生の連載デビュー作。
「ひゃくえむ。」
原作ファンです。
この隠れた名作が映画化とは!!
個人的にはド派手メジャー作品
「チェンソーマン・レゼ篇」よりも期待していました。
1つの事に命をかけて「ガチ」で向き合った事もなければ、陸上競技に熱心な訳でもない私ですが、この「スポコンx哲学」の世界観に魅了され、そして「10秒」という、言ってしまえば「一瞬」、儚いけど熱い!
「100mの直線を10秒で走るだけ」
この究ーーー極!シンプルな競技に身を置くキャラクター達の人生から目が離せなくなったのです。
当たり前だけど、どんな事でも"極める"って半端ない事で、そんな世界に身を置く度胸もなければ(勿論才能もありませんが)覚悟もない、38度ぬるま湯に浸かった人生を歩んでいるワタクシには無縁の世界過ぎて。。
だからこそ、惹きつけられるのかもしれません。
自分語りになるのでココは飛ばしてもらっていいのですが、私の通っていた中学校は、市だったか県だったかで一番広い校庭があった学校で、運動部が盛ん。
生徒6割が運動部に所属しているような学校で、毎日部活!休みなし!
顧問も熱血系でした。
(陸部も強かった)
私は器械体操部に入りました。
何の興味もなかったけど、主な活動場所が
「体育館」だったから。
だってさ。外ヤじゃん。
砂埃とか日焼けとか。。w
そんなやる気ゼロの私でしたが、何だか上手だったんですよね。
2年生になる頃には大会規定の技も出来たし、うるへ〜先輩よりも上手かった。
でも情熱も向上心もないのでサボるんです。
よくサボってましたねぇ〜。
こんなにサボる生徒ははじめてだ!
先生からも先輩からも呼び出され説教されてましたねぇ〜。
(私は出来るんだからいいじゃん。
自分達の方こそ頑張って練習しなよって思ってました。
嫌なヤツですねーー(°▽°)
(あ。
不良とかヤンキーじゃありませんよ。
図書館行って本読んだり、父のコレクションの角川映画とか見てましたからw)
だから本作の登場人物達の様なストイックさゼロで、こんな私でごめんなんだけど、この作品から伝わる熱気狂気が暑苦しく感じない。
イヤじゃないんです。
むしろイイナって思えちゃう。
原作ファンなので、大幅なシナリオ変更には残念な気持ちもありますが、伝えたいテーマをシンプルに、力強くストレートにぶつけてくる、原作をリスペクトした構成になっていたと思います。
尺の都合からもこの改変は英断だと納得出来ました。
ただ、1つだけ言わせて。
小宮についてはもっと掘り下げないとぉ!
彼の"狂気"が伝わりきれていない。
彼の"奥行き"が表現出来ていなかったかナァ〜と感じた。
(あれだとちょっと変わり者に見える??)
他のキャラ、仁神、海棠、財津、樺木らも、誰が誰だか名前と顔が一致したかな?とか、どの様な選手だか分かったかな?とか不安も。。
初見の方にどう映ったか不安もありますし、原作ファンからの評価も厳しくなるのかな?と心配な所ではありますが、とは言え、とても心に響く作品に仕上がっておりました。
作画が素晴らしかったです!
特に雨のインハイのシーンは鳥肌モノで衝撃が走りました!
素晴らしかったです!
鬼滅とかチェンソーとは違った最高の技術、プロの仕事が拝めます。
ロトスコも効いていました。
登場人物それぞれの、哲学者の様な、難しい、深い深〜い台詞が多いのも見所なんですが、難解すぎて、その意味を理解しようと頭の中で反復する。。
間もなく進んでしまうので(°▽°)
未読の方には是非原作を読んで頂きたいのですが、紙の本は現在絶版?!
新装版上下巻も入手困難のようデスorz
電子ならいけそうなので読んで欲しな。
けど映画も。
良い映画だったな。
しみじみと思う。
泣いちゃうけど心が温かくなる。
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