宝島のレビュー・感想・評価
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確かに観るべき映画です!が...
日本人として知るべき沖縄の歴史を、作品を通して知ることが出来たこと、また役者さんたちの熱演はとても良かったです。
観て良かったと心から思うのですが、何か足りないような気がしました。
それは憎しみなのか、悲しみなのか、感動なのか、気持ちの持って行き場が無かったからだと思います。
またコザ暴動の生々しさや役者さんたちの沖縄弁の自然さはリアルで素晴らしいのに、オンちゃんの行方の謎が解けるくだりはだいぶリアルさに欠けていたように思います。
ヤマ子コがウタを施設に預けたようですが、産まれてから今まで誰に育ててもらったのくらい聞きそうな気もします。
また、ウタも死ぬ思いで育ててくれたオンちゃんの遺体をそのままにしているなんて、あり得ないと思うのは私だけでしょうか。
そんな不自然さとリアルさが混在しているのがどうも気になってしまいました。
でも結論としては、観て良かったと思える映画でした。
「20年目の秘密」って?
まずは、自分が沖縄について知らなさすぎること。これで映画の面白さがかなり削られたのだと思う。
それは予告編(出演者コメント付き)で言っていた「20年目の秘密」というものにイマイチピンと来なかった理由であるとも思う。
映画「室町無頼」と似た感じに見えたのは、虐げられた人達の我慢しきれないところでの行動ということだろうか。
タイトルなし(ネタバレ)
1952年、米統治下の沖縄、米軍基地から物資を盗み出して住民に分け与える「戦果アギヤー」の若者たち。
嘉手納基地潜入の際、失敗により首領格の青年オン(永山瑛太)が姿を消す・・・
といったところからはじまる物語。
物語は、弟分グスク(妻夫木聡)の語りで進められるが、オンの実弟レイ(窪田正孝)の物語も等分で進められる。
そのため、どちらを主眼にして観進めるか迷ってしまう。
刑事になるグスクの物語も興味深いが、ヤクザになるレイの物語の方がシンプルな分、観客に届きやすいから厄介。
オン、グスク、レイの3人から愛される女性ヤマコ(広瀬すず)も登場するが、三人の愛の物語には収斂せず。
物語の決着は、途中から登場する米兵との混血児ウタ(栄莉弥)に委ねられるが、ウタの立ち位置がミステリー要素を醸す役割しか与えられていないように見える。
原因としては、脚本の整理が出来ていないという感じ。
「観客が知っていること」と「登場人物が知っていること」の整理ができておらず、「登場人物が知らないこと」を安易に回想シーンとして描いていたりしている。
まぁ、テレビドラマの手法か。
脚本は、高田亮をはじめとして、計3人クレジットされているが、高田亮の原脚本に対して、撮影や予算の制約から大友監督と大浦光太が手を入れたのではないかと思料。
終盤の取って付けたようなミステリー的要素や、その前のあまり伏線がないようにみえる『太陽を盗んだ男』的展開、さらには回想シーンの多用など、終幕近くの底の浅い不味いエンターテイメント味になっている。
贅沢なコース料理のデザートが不味かったみたいな印象が強いな、と。
なれど、グスクが何度も放つ沖縄の扱いに対する憤り、痛いほど胸を穿つ。
また、憤り・鬱屈の噴出としてのコザ暴動が、感情の熱気を巧みに表現していて、胸が熱くなったのも確か。
戦後80年の今年、社会派エンターテインメントの力作。
観るべき作品である。
後半からの追い込みがすごい
国宝を先週見たばっかで長いと感じていたためこの映画はかなり身構えていたがそこまで苦ではないほど長くは感じなかった。ところどころよく分からないシーンとか方言がキツすぎるシーンがあるし前半は特に印象的なところがない。ミリオタとしてはもうちょい航空機映して欲しかったなぁ。B52の話してるのに出てくるのがc130はがっかりした。まあ予算的にCGとかが難しかったんだろうけど。
でも後半の抑揚とかがすごく沖縄県民の怒りが色々な形で表現されていたのがとても良かった。結構結末とかどうせこうなるでしょって読めるタイプなのに全く分からず伏線回収に驚きとてもすっきりした笑。沖縄出身の祖父と重なるシーンがかなりあり沖縄を知る上でとても良い作品だった。
かなり難しい映画だし国宝とか面白くないと感じる人は無理かもね。
「こんな状態がいつまでも続くなんてもう人間じゃない。」
松岡茉優主演の『フェンス』というドラマで,沖縄のいまを知らな過ぎた,知らされなかったことに気が付いたことと,『遠い山なみの光』での広瀬すずの一皮むけた演技に感心したことをきっかけに,この映画も観てみようと思いました.
『国宝』級の長時間の映画でしたが,広瀬すずはもとより,妻夫木聡や窪田正孝らの演技も素晴らしく,また,中半から目を離せない展開になり,それほど長時間であることを感じさせない映画でした.
1952年から1970年のゴザ騒乱までを取り扱っていますが,「戦果アギャー」の存在から「ゴザ騒乱」そのものまで,いままで知らなかったことが恥ずかしいです.
セリフがところどころ聞きとれないところがあったり,暴力シーンが多いのがちょっといやでしたけれど,「こんな状態がいつまでも続くなんてもう人間じゃない。」というグスクの言葉が深く耳の奥に残りました.
HEAT ISLAND
こんな豪華キャストが列んだら観ないワケにはいかないのだが、粗筋で「若者」って…
(妻夫木聡44歳、永山瑛太42歳、窪田正孝37歳)
正直、アバンからかなり冗長に感じた。
最終盤に繫がるのは分かったが半分でいいし、その他デモや暴動などもやたらと長い。
尺を取れば重さやリアリティが出るわけではない。
登場人物が多い上に必要性に疑問を感じるシーンも多く、加えてこの尺なので余計に煩雑。
冒頭で「30分前」と出したり年号は丁寧に見せるのに、回想入りが分かりづらいのも難点。
副題に『HERO'S ISLAND』とあるが、基本的に米軍統治下の生きづらさへの個人的な怒りがメイン。
その様子と、一向に具体的な進展を見せないオンちゃん探しをダラダラ見せられる。
ヤマコは操を立てるにしたって17年はやり過ぎよ。
グスクの奥さんと子供どっから生えてきた?
なかなか散々な目に遭う彼だけど、終盤急に性善説を唱えはじめ、都合のいい時だけ「トモダチ」。
主人公なのに一番ついていけなかった。
「ウタ要るか?」って思ってたら、そういうことね。
しかしよくもまぁ無事に漂着したもんだ。
でもあれだと、ガスマスクを置き配したのは誰だったんだろ。
言いたいこともやりたいことも分かるのだけど、「191分も要るかな」というのが率直な感想。
町並みのセットっぽさは気になるが、演技はサスガ。
特に窪田正孝は、17歳(!)時とヤクザになってからは明らかに顔つきから変わってて素晴らしかった。
終われない物語が終わるとき
沖縄の歴史が圧倒的な熱量で映像化されている。
それだけでも見るに値する映画だと思う。
だが、この映画の良さはやぱり登場人物それぞれの持つ物語だと思う。
戦後というのは大人が子供に後ろめたい思いを持ち続け、大人が子供に明るい未来を託し続けた時代のように思える。
そんな時代に一緒に過ごした少年少女たちの、それぞれの物語。
彼らは若かったころの物語をどうしても終わらせることができず、大人になったのにどこかで成長しきれていない。
が、オンの失踪の真相を知った時に、あの頃の物語がようやく終わる。
英雄とは。
子供という存在に未来と希望を見て、それに賭けていくような姿こそが英雄であり、大人の姿なのだ、と思えた。
もう一つの日本戦後史
自分は、全編アメリカ占領下の沖縄を舞台にした映画を、始めて観た。
戦果アギャーの存在も始めて知った。
戦後20年目に産まれた自分でも、沖縄のこの時代の事は殆ど知らない。
だから、もう一つの日本戦後史として、当時から現在まで続く、理不尽さによる沖縄の人達の苦悩を知る意味でも、観る価値があると思う。
そして、ラスト近くの場面、向こうが武器を持つなら、こっちも持たないと話など聞かないと叫ぶ、テロを企図したレイの疑念に、それでも理想を言い続ければ、いつかは変わる、それを信じると説得するグスク。
最近、核武装を言い始めた一部政治家に対し、そんなものは本当の平和じゃないと否定する、多くの日本人の姿に重なって見えた。
最後、個人的な事を言えば、ヒロインの広瀬すずは幼過ぎた。木竜麻生か石橋静河なら、成長した後の苦悩を上手く演じられたかもという印象。
全てのポイントはスタッフ・キャストに
原作未読、沖縄返還を覚えている還暦のマタゾウすらうろ覚えの沖縄戦後史と、それらを背景として主人公たち数名の十数年にわたる物語をつづる、3時間越えの大作。まずは全編にわたる美しい映像は、スタッフの努力が忍ばれ、見ていて嬉しい。またそもそも沖縄の戦後史について一つのエンタメ作品として広く留めることの意義は評価されるべきであり、近過去をきっちりエンタメ化してきている韓国映画にも比する価値がある。役者陣は窪田正孝が最近こんな役が続いていて可哀そうな気がするが、妻夫木聡、広瀬すずも含め皆安心して見られた。ポイント3点は絵作りにかかわった皆さんに。
一方で脚本・演出は残念だったと言わざるを得ない。冒頭の基地内での銃撃戦、トラックにジープが追い付かずバンバン座席を銃撃するのには興覚めだったが、その後約2時間は「アイリッシュ・マン」のように(言い過ぎですが)遷移する物語を楽しむことができた。
問題は暴動後の基地内から海岸にかけて。とにかく現実味がない無理筋が連発で、これまで積み上げた骨太っぽい物語がガラガラと崩れる。映像や演技が勿体ない。突然でてきた妊婦話に驚いていると、その子供がウタで、近くにいるみんなが探しまくってるオンの消息をバリバリ知っていると…。君ら刑事になったりヤクザになったりして何年も探してたんじゃないのか?第一あんなオープンなところに死体が何年も放置されてたら白骨化の前に台風で散逸してしまうよ!ネックレスだけが爺さんのところに流れてったの?(なお当方、前半でオンちゃんのネックレスに気づいていなかったので個人的には伏線回収されず。失礼)
繰り返しになるが、あまりに重い史実を踏まえた暴動までの展開には満足が行っていたのに、しめくくりの30分で台無しになったというのがマタゾウの率直な感想である。
ヒットした「るろ剣」はドラマ部とアクション部の乖離が激しかった。評価されたのは「ドラマを背負ったアクション」だと思っている。「レジェンド&バタフライ」は木村拓哉と綾瀬はるかという豪華すぎるキャストが活かせず間延びしていた。そういうわけで大友監督はまだ信頼できていない。今作が3時間越えと聞いてまた間延びを危惧していたが、その点は問題なく、長期間にわたるドラマを飽きることなくつないでいた。それだけにスジの練り不足が残念だ。(追記:大友監督、時間的制約があるTVドラマの方が向いているのでは?)
なお当方が確認した多摩から埼玉の劇場はどこも最大キャパのスクリーンではなく中小スクリーン、しかもかなり余裕がある状況。当方はミニツーリング込みでイオンシネマ大井へ、17時からの回で観覧者は7-8人でした。
沖縄、日本の歴史、戦争というものがよく分かる素晴らしい映画!
大好きな沖縄の歴史を知らなさ過ぎて、申し訳なくなった…。あの美しい沖縄の海や自然に魅せられ毎年のように行っているが、日本人として、今まで沖縄の辛い歴史を知らなかったことを恥ずかしく、心が苦しくなった。
『戦争』というものの現実と国の政策に翻弄される生活者の心の叫び、とにかく、日本の歴史を知る上で1972年に日本に返還されるまでの沖縄、日本の歴史が良く分かり、現在の世界の状況を踏まえ、考えさせられる映画で、キャストの演技力、その時代に生きた人々の想いがそのまま伝わってくるような本当に素晴らしい映画でした!
3時間30分という長い映画ですが、あっという間です。
戦後80年に相応しい、日本人全員に観てもらいたいと思う映画でした。このような映画を制作してくださった大友監督に感謝感謝です。
期待が高すぎたせいか?
勝手に期待しただけなのですが、テーマが散らかりすぎた感じ。イマイチ共感できないまま、別のテーマが入ってきて迷子になったまま時間が過ぎた。
大事なシーンで聞き取れないこともあり、多分こんなことだろうと、補完しながら時間が過ぎた。
Netflixで観たドラマ「フェンス」は、同じく沖縄米軍が問題になっているが、テーマが絞られていてよかった。
【追記 2025/09/25】
もう一度、観た。最初の感想と同じだ。方言も含めて、肝心なセリフが聞き取れないまま脳内の「?」が増えて行くだけだった。
なんくるないさー、では済まない現実。
レビューは賛否ありましたが、私も面白かったです。集中力が切れることもなかったし豪華な役者陣、圧巻の演技に終始圧倒され続けました。広瀬すずさんも瑛太さんも素晴らしかったです。沖縄のことをリアルに知るのは少なくなってきた時代。だからこそ作品が取り上げられてもっと知れ渡って欲しい。それくらい悲壮感、残虐的さに追い詰められた沖縄の人たちの思いが伝わってきました。映像も綺麗でしたし妻夫木聡さんと窪田正孝さんのラスト辺りのやりとりは胸が締めつけられました。なんくるないさ、という言葉は、なんくるないさ、では済まされない厳しい現実があったからこそ。そのことを忘れてはいけないのですよね。
二つ難点が…一つは「字幕の必要性」です。(字幕版を上映されているところもあるのかもしれませんが私のところではなかった)沖縄の方言やアクセントなどが所々聞き取りにくくて、大事な場面であろう時に何を言っているのか分からない、ということが何度かありました。リアリティを再現するのも良いことですが、難しい内容、時代の流れなどを伝えるのであれば、観客側にわかりやすくして欲しかった。もう一つはラスト。ネタバレはしたくないのですが、ちょっと無理があるのと詰め込み過ぎで感情移入がしにくかった。オンちゃんの経緯について原作は未読なのでわかりませんが…どうなんだろう。劇中はここを肝としてずっと追ってきた背景があったので最後の最後になんだか中途半端感でリアルが薄れたこと。せっかくここまで追求してきた事が不完全燃焼。あぁもったいないと言わざるをえなかった。原作通りならラスト変えても良かったかも?
とは言えども、これだけのスケールをしっかり盛り込んだものを映画館で観られたのは満足。製作費も凄いですが、良い映画に出会えました!ぜひ私はおススメしたいです♪そこまでバイオレンスはひどくはないです。
ノンフィクション寄りのフィクション
改めて、やはり"争いは愚かである"
という事を学んだ。
と、同時に恥ずかしながら私は沖縄人でありながら
航空機の墜落事故や子供が"戦果アギャー"と宣われ
盗みでもしないと食い扶持が無かったんだという事を
知らなかった。
私の方こそ愚昧で無知であった。おかげで学べた。
歴史から学ぶ事は多い。
この場合、こう言っちゃあなんだが反面教師としてである
今となっては発達した文明のおかげでネットが普及し
誰もが携帯を手にし、それ一つで何でも出来て
分からない事があると調べれば直ぐに分かる。昔よりも
生きやすい世の中になった反面、携帯が無くなったら
どうなるんだろう?いつの間にやら最早、体の一部
と言っても過言ではないのもまた事実。顔認証が良い例。なのに対し先代の偉人たちは何もないまま
分からないまま、出来うる限りの知恵を振り絞り
それが知識となって今日の我々に紡がれているのだと
足を向けて寝れないほど尊敬に値する。
しかし、分からないが故の文明が発達していないからこそ
人間の本能に従って取られたら奪い屠られたら屠り
争い、ひいては戦争へと繋がるのだと思う。
争いは争いを生み、それしか生まない。言ってしまえば
アホだったのだなと感じながら観ていた。
その思いを体現するかの如く
"やられたらやり返す"の流儀で
"人間を信じない"悪の道へ進んだレイ(窪田正孝)と
恨みを抱きながらも憎きアメリカ人と協力し、どこまでも
"人間を信じる"警官として真っ当に歩むグスク(妻夫木聡)
この2人がコントラストになっている点も面白いし
終盤、互いの歩んだ道を、生き様を、ぶつけ合うように言い争うところが2人のレベチな演技も相まって
より印象に残っている。
その際グスクの言い放った「人間はそんなバカじゃない」
というセリフが、先刻の自分の所感「アホなのだな」が
如何に愚蒙な思い違いであったかを思い知らされた。
そして実際にあった事を、そのまま映画として具象するのではなく嘗ての"英雄"が忽然と姿を消す、という如何にも興味を惹く設定と、その英雄を"探し出す"という事を
マクガフィンに展開していくストーリー。
それぞれが同じ目標を胸にしながらも道は違えてしまう
切なさや苦しさ。誰にでも感情移入が出来て観ていて
心が忙しなかった。いい意味で
沖縄の宝と言ってもいい辺り一面の海と
その向こうに沈む太陽を絶妙なところで差し込み
終盤のウータの骨を拾うシーンでは、あえてBGMを消し緩やかに聞こえる波の音で悲しみを表現したりと至る所で
工夫が巡らされていて本当に素晴らしかった!
最後に、当たり前だけど全員拍手喝采レベルで上手すぎる
最高でした。
p.s関係ないようなあるような少なくとも私にとっては
別の『怒り』という映画で米軍に犯される役を
広瀬すずが演じていたのが今作でアメリカ人の反対運動を行うシーンがあった事に妙に説得力があった。
ふーーん、なるほど、賛否が分かれるわけだ。
価値観の右・左。
沖縄県人か否か、
60年代安保闘争に青春を駆けたか否か。
観る人の立ち位置で、評価は変わる。そりゃぁ当たり前だわな。
惜しむらくは、3時間ちょいじゃ足らんて。
ネトフリ辺りで、全8話くらいのドラマで、主要キャラ一人一人を深掘りして初めて真価を発揮するタイプやも。
それと、日本語字幕版が在ってもいい。つか、有った方が観るのにかなり楽。
沖縄の方言・訛り以前に、日本語自体が聴き取り辛い場面があってさ、
客層のメインは、スマホも碌に電源を落とせないジジイやババアなんだし。
沖縄の方言は難しい…
予告から気になってた映画で鑑賞しました!
1952年、沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク、ヤマコ、レイの3人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオンだった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。
やがて、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出す――。
消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とは――。
というのがあらすじ!
戦後の沖縄の話でなんとなく知ってたぐらいでした
悲惨な事件や事故が起こっても日本の法律で裁けなかったりこんなにも酷いことがあってたなんて知らなかったです
コザ暴動が起きたのも納得!
ほんとに不満が溜まりに溜まって我慢の限界がきたんだと思いました…
オンはなんとなく生きてないんだろうなとは思ってましたけどやっぱり亡くなってましたね
序盤の女性の叫び声は出産のときの声で予想外の戦果は子どもだったんですね
それがウタだった!
でも亡くなるとは思わなかったです
オンが守ったウタが亡くなったのは思い結末でした
気になったのがそこまで取り乱して泣くほどグスクとヤマコとレイはウタと関係性や絆が深かった?
付き合いがあったぐらいでそこまで絆が深かった描写がなかったような気がして🤔
みなさんの気迫が伝わってたし演技はとてもよかったです!!
飛行機が墜落してヤマコが泣くシーンとかすごかった…
でも沖縄の方言が何言ってるのかわからないことが多々あった…笑
英語もあるし海外の作品かと思っちゃいました笑
原作があるらしいので読んでみようかなと思います!
いい映画をありがとうございました😊
考えされられる…
テーマがテーマなだけに映像全体が暗く、全編沖縄の方言のため聞きのがしや意味がわからない場面はありました。
最後の30分で回収できるので、戦果がなんなのか、オンちゃんが何を成し得たのか、全部見えて、途中わからなくてもなんとかなりました。
ただ、この映画は意見が二極化しそう。
3時間の長編であり、記述の通りなので周りに眠っている人もいましたし、上映後に「あれってどういう意味?」など内容を確認し合うお客さんがいました。
私は素直に面白かったです。3時間とは感じないくらいでした。
グスク、ヤマコ、レイが終始目をかけていたウタがある意味オンちゃんの忘形見とは…
全てわかった時に、海辺でウタがヤマコの傍に座り寄り添うシーンが蘇り切なくなりました。
それにしても、この方達こんなに素晴らしい役者だったとは…わかっていたけど遥かに上回る演技力でした。
この作品を見るまで今年のマイアカデミー賞は国宝でしたが、私的にはこの作品もかなりいいところまで来てます。
次に沖縄行くときは少し気持ちの持ち方が変わるかも。
近年、稀に観る駄作
結論は、監督の自己満足作品。
日本独特な意味不明のオンパレード。
要は、具体的な部分は映像化したら批判をくらうから、察してねとばかりに事件の結果ばかりを観せてるだけ。更に反米感情を抱かせないようにアメリカ人の卑劣な行動や言動はひた隠しにしている。
だから、観客が感情移入も一切できない。このシーンは何を伝えたいのかを常に考えないといけない。こんなのが3時間も続く訳で。方向性も支離滅裂で一体どこに向かうのかが見えてこない。世界仰天ニュースのように要所要所で解説が入っていたなら、このシーンはそういうことね、と繋がりも見えてくるのだが。それがないので話が全く繋がらない。せめて妻夫木がこういうことだよと伝えてくれていたならねー。
やたらと暴力シーンは多いけれど、単に痛々しいだけで、何のための暴力シーンかも分からない。アメ車をたくさん、みんなでひっくり返して動かすのばかり。アメリカに対しての暴動なんだろうが、アメリカ人の卑劣さが全くシーンにないので、爽快感も一体感も生まれない。妻夫木がやたらと滑稽に高笑いして笑い倒してるのが不気味でしかない。呆れてる場面なんだろうが、何に対してのメッセージか伝わらない。
本当に筋書きを書いて作ってるの?と思えるくらい、あちこちに話が飛んでまとまらない。
結局は、監督がただ作りたいだけで作った作品。もっと観客目線で、気持ちの揺さぶりを考えて作っていたら、こんな駄作にはならなかっただろう。
周囲の観客も途中からスマホを取り出して時間を調べたり、LINEをしたり。退屈している様子。宝島というタイトルをつけるなら、もっと沖縄の素晴らしい場所や音楽を
もりこんだら良かったのに。綺麗な南国の海、首里城、沖縄民謡、沖縄料理。だからこそ、この宝物の島を守らないとねってメッセージ性を込めていたら印象も変わったのに。海のシーンなんて、大砲を撃ち込まれるシーンくらいしかない。
上映が終わって、出口に向かうおばちゃん2人の会話。「長かったなー。お尻痛いわ」「わけわからんかったわ。何を伝えたかったんやろ?」
この会話にこの映画の全てが集約されてます。
戦後の沖縄返還の映画を真剣に作るのであれば、アメリカから反発を招くのを承知で作って欲しい。その覚悟がないのであれば、沖縄返還の映画を作る資格はない。こんな中途半端な作品にするなら作らない方が良い。沖縄の人にかえって失礼になる。自分たちがされた酷いことを示して欲しいはず。アメリカ人に拉致、監禁、無理性交のシーンや暴行されたシーンを見せることで反米感情が湧き、それを握り潰されることで憎しみが湧く。そして、反撃をする人たちを一緒に応援することで気持ちの一体感を生んで、映画に感動するのに。18禁で年齢制限して。この映画はモヤモヤした映画だった。韓国映画なら思いっきり発散させて、楽しめただろうなー。
オンちゃんが本当に望んだ事は...
公開3日目に鑑賞しました。初見直後は正直、期待が高かった分拍子抜けしたのですが、その夜に眠れずに本作のプロットを反芻している内に、味わい深いメッセージが込められている事に気付きました。それを語るには、種明かし後の内容に触れないわけにいかないので、これ以降は全力でネタバレします。
🌊
1. 不確かなオンちゃん像
初見で感じたのは、「島の英雄」と称されるオンちゃんの人物像の不確かさでした。宣伝文句や映画序盤ては、テロリズムも辞さない「英雄」像のようにが煽られていた。しかし、本編で友や恋人が語るオンちゃんは、周りを気遣う優しい人。特に悪石島以降は、監督者に逆らわず使役に準じ、貴重な食料を与えてまで拾った子の世話に終始していました。戦果アギヤーで高まった「運動家」「革命児」のイメージと、拾った子を守る為、理不尽な使役に耐える男の実像には大きな乖離があるのです。鑑賞直後はこの乖離がしっくり来ず、オンちゃんを必死に探すに主人公の気持ちにもあまり寄り添えていませんでした。しかしその夜、眠れず寝床で映画の内容を反芻していて、本作が描きたかったのは、正にその乖離にあったと気付き、合点がいった。
🌊
2. オンちゃんの志とは?
オンちゃんが行方をくらました以降、弟レイは反社として米軍に抗っていました。恋人のヤマコもデモ等を通じて米軍に抵抗していました。その根底には、オンちゃんの「志」があった筈。もし今彼が此処に居たら、行うであろう行動を慮れば、手段こそ違っても、米軍による支配を放置しがたい気持ちになったでしょう。しかも、レイに至っては化学兵を誘拐しVFXガス攻撃まで企てていました。しかし、それって本当にオンちゃんも望んでいた戦い方だったのでしょうか?
浮浪児ウタが重症を負い、連れて行けと懇願された海岸でオンちゃんの最期の日々を思い知ると、彼がそこまで攻撃的な人間だったか疑問が湧きます。1952年、偶然生まれたばかりの乳児を託されたオンちゃんは、組織の人間に悪石島に送られます。ヤンチャなオンちゃん一人なら、逃亡する機会も狙えなくもない気もするのですが、彼がそうしなかったのは、託された他人の子を見捨てられなかったからに違いありません。そう彼は常に無鉄砲に暴れまわる人間ではなく、困った人を見捨てられない人間なのです。そもそも戦果アギヤーだって、儲けようとした理由でなく、住民に物資を分配する為でした。
🌊
3. 不在が歪めるリーダーへの忖度
オンちゃんのリーダーシップは、彼が実在した1952年までは周りの者にとって間違いなく希望でした。しかし、彼が不在になった後は、寧ろ「虚像」が呪いを生んだのかもしれません。オンちゃんがいたらどうする? オンちゃんがいない分、自分が頑張れねば! その力みが、VFXガスを準備するまでの歪みを生み、オンちゃんが命懸けで救ったウタまで死に至らしめたのです。現存しないリーダーの意思を勝手に慮り、活動を先鋭化するのはとても危険なことなのだろう。
期待しすぎましたかね
キャスティングに頼り過ぎ。
音楽に頼り過ぎ。
そんな気がします。
面白かったけど期待したほどではなかった、、正直そんな風に思いました。
「たぎる」
演者が宣伝でよく語っている言葉。
確かにたぎっている。
でも、泣けるわけでもない、怒るわけでもない、怖いわけでもない、笑えるわけでもない。
つまり、たぎっているだけ。
広瀬すずの演技の幅がこの映画を大作未満にしていると思います。
日本の女優ってこういう人が多い。。。
そういうところが作り物感を増幅させるんですよね。
沖縄の問題。
日本の問題。
数十年前の様々な戦後の問題を題材にしつつ、大友監督が伝えたかったことはなんとなく分かる気がしますが映画でなければ伝わらないことが特にないような気がします。
ストーリー的に解せないところもありました。
長いのはしょうがないかな、と思います。
が、トイレに立つ人がいるのは気が散る。
もっと覚悟のある演者で覚悟のある作品を期待します。
観て損はないそれなりの作品だけど沢山の得や徳があるかと言われると、う〜ん。
全140件中、81~100件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。











