宝島のレビュー・感想・評価
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テンポが悪いし、米兵がどうしてもテレビの再現VTRに観えてしまいます。
過剰演出と思う
原作を数年前に読了済み。映画化と聞いて楽しみにしていたが、評判があまりによくないので、その秘密が知りたくて劇場に足を運んだ。
原作を読んで面白くないわけがないからね。
映画としては、よくできていたと思う。
ただ気になったのは、沖縄の悲劇や矛盾を描こうとするあまりに、過剰演出になってしまって、全体に話しが重すぎるところ。
これでは、沖縄は、テロリストの島、暴動の島になってしまうではないか。
確か原作では、知的に冷静に現状を分析し、行動する、本物の島のリーダーの姿がきちんと描かれていたはず。
映画の冒頭数秒間で描かれた、レイの刑務所での暴動騒ぎのあたりに、登場したと思うのだが、読んだのが数年前なので、記憶はあいまいであるが、かなり重要な場面だったと思うのだが…。そのあたりが、完全にスルーされているのはいかがなものだろうと思う。
酷評されるのは心外であるけど、原作を知らない人には、ある程度は仕方がない気もする。
もう一度、原作を精読してみようと思う。
精読してみた。
なんか少しがっかりした。後半はプロパガンダ小説の印象。反米、反日、うらみつらみで、映画と同じに感じてしまった。
なぜに作者は、ウタとキヨを死なせてしまわなければならないのか納得できない。悲惨さを強調する手段としてはいかがなものか。
前半の疾走感はとってもよかっただけに、少し残念に思ってしまった精読でした。
「島ぬ宝」
映画の世界観にどっぷり!
個人的には大満足の190分でした。
ストーリー、俳優さんの演技も素晴らしいです。
なにより当時の沖縄の置かれた状況、人々のやりきれない気持ち、怒り…
これらが痛い程伝わってきました。
シーンの展開が早く、聞き慣れないグループ名や方言の理解が難しい部分もありますが、それも関係ないほど、没頭できました。
何より映画として、極上の作品だと思います。
近年まれにみる凄いいい映画だよ?評価が低すぎる謎
レビューが悪いので見るのをためらったが、主人が沖縄の史実を知りたいので見たいと一緒に鑑賞。
、、え、
、、、、すっごく中身ある面白い映画✨
役者もみな演技がうまい。確かに沖縄語はわからんかったけど、前後みればなんとなくわかるし。
なんでこんなにバッシングされてるの?と不思議になると同時に監督の不運さが気の毒になった。
たくさんの細かい綺麗な絵を張り合わせた、ストーリーがぶつ切りの国宝が評価されて(宝島以上に原作読まないとわからないことばかり。あんなにつくした森菜々緒は突然どこに消えたんだ?!、、こんなことだらけ。)宝島の評価が低いのかわからなかった。
時間については
国宝の3時間もまあ大丈夫という感覚。
宝島の3時間はあっというまに終わっちゃったと言う感じ。3時間もたったの?、、という感じだった。
たのしかったなー。
歴史も知れたし、
ストーリーも美術もよかった。
久々にいい映画に出会えた。
凄いんだから、監督がんばれ!
生きる!!とは
沖縄、日本のまだ続いている物語です。沖縄の人が置かれていた状況、どうあがいても抗えない社会のあり方、平和に生きたいだけなのに報われない気持ち、それに我慢して我慢して爆発したコザ暴動。いろんな登場人物の感情が刺さり辛く、苦しくなりました。
それがまだ続く問題として残っていることをやまとぅんちゅも考えないといけないと感じました。
見終わったあと頭の中で反芻しては涙が出て、、また見たいという気持ちになっています。
他にも書いてる方がたくさんいらっしゃいますが、エキストラの方の迫力がすごかった。
おばぁたちの優しい笑顔も素敵です。
主要人物の幼少期のシーンを少し入れてもらえると理解が深まるなとは思いました。
作り手の方の沖縄を思う気持ちが伝わる映画でした。
いまだにGHQに洗脳されている
全ての日本人にとって避けられない問題に言及
何かが足りない
つくられた皆さんの渾身の思いが感じられました
敗北感と反省
シネマイレージデイ、朝(08:15)から1日1本だけ上映の『遠い山なみの光』の後の『ひゃくえむ。』の後、ランチ後に午後の上映を鑑賞しました。
沖縄の方言は、かつて野球漫画『わたるがぴゅん!』の愛読者でしたし、今作の公式サイトで紹介されていたものを予習したため、観る前は余裕だと思っていましたが、いざ観てみると知らない方言が沢山飛び交っていました。ですから、残念ながら100%の理解ができていません。
台詞の意味がわからなくても、怒ってるなあとか指示してるなあとか、なんとなく観るという敗北感がありました。
画面の解像度の粗さは意図的でしょうか、序盤から眠くて堪らなくなってしまいました。超絶格好良いワイルドな若者オン(永山瑛太)が行方不明になってから、急に内容に引き込まれました。
それでもやはり暗めの映像の都度、睡魔が襲ってくるのは、ランチで食べた物の影響もあると反省するのでした。
グスク(妻夫木聡)視点の他に、ヤマコ(広瀬すず)視点もあり、当時の再現度も満足するクオリティでした。クレイジーな言動に見えるレイ(窪田正孝)の本氣具合が凄く好きです。
今作に出演している好きな俳優は、格闘能力の高さを感じる窪田正孝さんと生憎出番が少なかった瀧内公美さん。
今となっては昔の話ですが、沖縄の真実に触れた作品が大ヒットして話題になるのは、日本人として嬉しいです。近代史ですら謎だらけなのですから、200年以上前の江戸時代や大航海時代はファンタジー、歴史はロマンだと思います。
引き込まれた
ある意味、恐ろしい映画。
なんとも言えませんが
原作は読まずに鑑賞しました。
正直、半分以上が血まみれの暴力シーン
ばかりでした。観ていてまたか?と思う
場面が多かったと思いました。
沖縄、こんな感じだったんでしょうかね。
役者さんたちの演技は良かったです。
特に中村蒼さんの通訳は本当にびっくり
しました。最初誰だかわからなくて、
役作りを沢山されたんでしょうね。
沢山、勉強をされたのかと思います。
観ていて、オンが居なくなって時が
経てば、男たちみんなヤマコ狙いだった
とは…そうか。
下りも、あーそうなんだって感じの
映画でした。
たぎった
レビュー書くまで、心の整理がつくまで、少し時間がかかりました。それくらいの熱量で監督と役者さんたちが作り上げたものがそこにありました。映画を観た後もずっと頭に残っていて、もう一度観たいと思ってしまいます。
戦後の沖縄で起きたことを題材にしていて、大学生の頃沖縄について詳しく学んでいたので、ゴザ暴動や宮森小への米軍機墜落事件等知っていたのですが映像を観るとよりリアリティが溢れていました。
沖縄では今でもずっと基地が残っていて、でもその基地があることで恩恵(給料をもらっていたり)を受けている人がいる。基地はいつまで経ってもなくならない。他の県にも米軍基地を置けば良いとグスクが言っていたのが印象的だった。
恩恵を受けているから、轢き殺されたり、犯されたりしても文句言わないのは違うのではないか。人ごとではなく自分ごととして沖縄の問題に向き合っていくことが全日本人の課題ではないだろうか?
映画館でたぎりました。
もう一度見たい。
長いので水分を控えながらの観賞をお勧めします。
私的MVPは窪田正孝さん。ヤクザ役でしたがたまに見せるツンデレなところが素敵でした。
ウーター役の栄莉也くん、オオカミちゃんに出てた時から綺麗な顔だなと思ってましたがさらに素敵になっていました。これから期待できる俳優さんです。ウーターの幼少期は弟さんがやっていたそうで驚きました。
結核患者役の人がガリガリで役作りがすごすぎる!ボクサーだからなのか、ちゃんもガリガリでした。
何よりオンちゃんの内面が素敵すぎて......惚れます。
実兄のことヤッチーって言うのはうちなんちゅの友達に聞いても言わないという人が多かったけど、どうなんだろうか?ずっとヤッチンと言っているかと思ってオンちゃんの本名はヤスシなのかと気になってたよ....笑
マグロとドーベルマン(本作には出てきません)
むかし吉村昭原作の「魚影の群れ」が相米慎二監督で松竹映画になり、大学時代レンタルビデオでみた。
大間のマグロ漁師の話で、全編下北弁?に貫徹されていて、ほぼ会話内容の理解は断念せざるを得ないw作品だった。
「宝島」も沖縄の方言の強さに閉口する向きが多いようだ。観客にすれば、やはり役者の演技を堪能したり物語の咀嚼するのに言葉がネックになるのはもったいない気がしちゃうものだろう。
魚影の群れを運良く今年劇場で久方ぶりに再見できる機会がありその印象をいうと、言葉よりも、土地にすむひとびとの情念が伝わればよしという作り手及び俳優の覚悟をひしひしと感じた。宝島でもまっ先に思い出したのは、まさにこの情念と覚悟のことだ。
子供の頃マンガの「ドーベルマン刑事」で、沖縄が舞台のエピソードをみて衝撃を受けた。若い女性が米兵にレイプされ血まみれで保護される話だったかもっと悲惨な結末だったかもう思い出せないが、かなり色んな話があるあのマンガのうちでも、衝撃が強かった。なぜそう感じたか長年引きずっていたほどだが、のちに分かったのは日本国内の平和には構造のカラクリがあるということ、沖縄がその重荷をほとんど担わされてきたことだ。だが分かったところで私自身が行動を変えたことなど何もない。
この映画の形はエンタメやフィクションであっても沖縄の精神史や情念を精緻に体言し伝えることを目的にしている気がする。そのために作り手や俳優がそれぞれ国民の一人として、沖縄に対する贖罪の意をもって臨んだかは知れない。だが少なくとも興行収入がいくらとか、そこがもう眼中に入らない作品関係者ばかりだろうなとは思う。
たくさんの人に観てもらいたい
岩国でのFCLP, NLP にダブル
沖縄には4度行った。最初は仕事に就く前、沖縄戦について知る必要があると思い「ひめゆりの塔をめぐる人々の手記」を読み訪れた。沖縄戦の終盤、人々も日本軍も南部へと逃れて行く。80年代半ばはまだ、その本の通りにその道を辿ることが出来た。本にあるガマにも入ったら、お供え物がしてあった。
2度目は学年旅行で純粋に観光目的で、3度目は普天間基地、オスプレイ、嘉数高台公園、辺野古、キャンプ・シュワブ、沖縄国際大学等を意図的に見て回った。4度目は対馬丸記念館と、渡嘉敷島(A中の時、沖縄から友利先生一行がコミスク視察に来られた。その友利先生に集団自決のサバイバーの方を紹介してもらい、その人に当時の状況を聴くために行った。)47都道府県の中では明確な目的意識を持って訪れた県の一つだと思う。それは沖縄に対して私の中にある種の後ろめたさがあるからだ。
大概の沖縄の人は「ウチナーンチュ」と「ヤマトンチュ」を区別する。そういう見えない壁がある。沖縄の事を知れば知るほどその壁は当然だよなと思える。
沖縄県は全国1位の出生率で、全国最下位の所得水準だ。「貧しさ」と「子沢山」は相関する。それは地理的な制約に加えて、歴史的、社会構造的な要因に帰する。この映画はその苦悩を描こうとした、それは間違いない。以下、映画を見た感想。
・冗長過ぎる。編集で削れなかったのだろう。それは分かるけど191分をもろに感じさせた。
・しかし私がまだ知らなかった事も沢山出ていた。例えば「戦果アギャー」「悪石島の密貿易ルート」「知花弾薬庫のVXガス」
で、結局何が言いたかったんだろ?
・コザ暴動へと至る過程、1972年の本土復帰前までの沖縄が置かれた状況をウチナーンチュの視点から丁寧に描いている。
・沖縄が置かれた状況、それは現在まで続くものだと思うが、「なぜ沖縄はいつも他国や本土に虐げられ第二国民扱いされるのか?」それは、次の様なヒエラルキー、階層構造があるから。トップアメリカ政府、次にアメリカ軍、日本政府、本土からの利益を得る沖縄の上層民、沖縄の一般人、沖縄本島の周辺部の島人、そして歴史の常として「分割統治」され、団結を防ぐために住民、国民同士を敵対させるから。
・例えば本土復帰運動が盛り上がる中でも、グスクが入ったスナックには「本土復帰反対」のスローガンが置いてあった。米兵の落とす金で生きる彼女にとって、それは生活の糧だ。日本政府?のエージェント下にあつた雇われボスが「こんな恵まれた信託統治領は世界中どこにもないぞ」と言うセリフ。
・武器を持つことの優位性、必要性Vs "友だち"を信じる、人との約束を守り信じる事で構築される平和の姿。
・米兵とのハーフの子どもでオンに育てられ死ぬ間際にそのオンの白骨体の場に3人を連れて行くレイは「命どぅ宝」の象徴のはずだ。それがタイトル「宝島」の由来でもある。しかしそのレイは米兵の銃弾を受けそこで死ぬ。
私がこの最後の場面で思った事は、あの時代、レイの様な存在、それは刑事になったグスクもそう、そのカウンターパートのアメリカ人もそう。沖縄が「宝島」として生きて行く道は、二重属国で、中途半端なマージナリティ(Marginality)にあるんだと。そういうニッチな立ち位置こそ、これからの宝島なんだと、伝えたかったのではないか。
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