宝島のレビュー・感想・評価
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濃密な191分
戦後80年の今年に公開された重要な作品だと思う。
フィクションとノンフィクションを織り交ぜたストーリーが
分かりやすくて、戦後すぐの沖縄がどうだったのか、あまり
知られていなかった事実がしっかりと描かれていて、
俳優さん達の演技と同様に、とても集中して観られました。
クライマックスからラストにかけての展開が、
とても素晴らしくて、永山瑛太さんの演技に引き込まれました。
妻夫木さんも全編を通して、よくストーリーを引っ張っていたと
思います。
ひとつ気になったのは、レイが車から落とした花束のカットがなかったこと。
ぜひ入れて欲しかった。少し印象が変わったと思うから。
一度は観るべき映画
3時間を超える長さなので、観に行くのを一寸躊躇したけど、観に行って良かったですし、一度は観るべき映画だと感じました。
占領下の沖縄の物語は、ドラマで観たことがあるけれど、これほど理不尽で混とんとして厳しく悲しい現実が存在したのだと知って、愕然としました。
「オンチャン」を探す主人公たちそれぞれの悩みや生き辛さや自己表現は、ある意味極端ではあるけれど、同情しながら見入りました。
今まで沖縄の戦後の歴史をここまで描き切った作品があったのでしょうか。
日本の戦後の歴史としても記憶と記録に残してほしい映画です。
映画の価値を感じました。
役者さんたちの痩身の演技も素晴らしかったです。
何より切なくて~
ただ、やはり3時間越えは長いです!
宝島
熱のある映画
広瀬すずが良かった
沖縄の戦後はいつまでなのか
コザ暴動の民衆の力に圧倒された!沖縄の、日本の、まだ終わっていない物語
とにかくコザ暴動の熱量がすごい。このシーンを見るためだけでも映画館で見る価値あり。エキストラの人たちに圧倒される。当時の民衆の力を見せつけられた感じ。レミゼを見た時のような鳥肌が立った。東京在住の沖縄の方々がエキストラとして入っていたようで、それが力となっているのかな。いろんな感情が絡まり合ってとにかく涙が止まらなかった。
フィクションの部分のストーリー展開や方言のわかりにくさを指摘するクチコミに、たしかにと思う部分はあるものの、そんなことは関係ないくらい感情をもっていかれた。
万人受けするような分かりやすさはないかもしれないが、沖縄の人たちの怒りや悲しみが少しずつ身体に入り込んできて暴動のシーンでは自分の想いも頂点に達していた。
妻夫木さんがエンタメも転換期に来ていると語っていたが、万人受けとか分かりやすさとかが重要ではないということなのかなと思った。ドキュメンタリーではできない追体験ができる映画だったように思う。本土で東京オリンピックが開催されていたとき、まだ沖縄はこんな状況だったと知っている人がどれほどいるのだろう。
この映画を安易に批判することは、傍観者のやまとんちゅであると認めることと同じとさえ思ってしまうほど、沖縄の人たちの熱い想いが込められた作品だと思う。多くの人に見てほしい作品。
平和の意味を痛感する映画でした。
熱い思いをしっかり受け止めた
妻夫木聡の魅力が非常によく出たピッタリの作品と思いました
以前、東京家族という映画を見て、妻夫木さんの、本当に心優しい、しかし世の中の仕組みの中で恵まれない若者の雰囲気がとても良く表現された演技を感じて、好きな役者さんとなりました
その後、エッグという舞台で、戦争の中で
ひどい扱われ方をされていく東北の三男坊の姿にも涙しました
そして、今回の沖縄の作品。
妻夫木さんの魅力が本当によく出た作品でした
もちろん、広瀬さんも窪田さんも瑛太さんもとても良かったです
できるだけ多くの人に届いてほしい作品だなと思いました
一つ注意点ですが、いつも日本映画全般に感じていることなのですが、早口だったりボソボソ喋ってて、何て言ってるか良く分からない現象、この映画は沖縄の方便によってさらにその傾向が強いです
まあ、ある程度雰囲気で伝わるところはありますが、、
映画の宣伝ページからリンクのある宝島方言集、「知ってるとさらに面白い! 15の方言」は、事前に目を通しておくと良いかもです
アメリカを意識しすぎて残念な映画に
熱量が凄い!
観る価値は充分にある
国宝や8番出口などと比較するレビューが目立っているが、そもそも比較するような映画ではないと思う。
戦後の沖縄を、事実を交えながら虐げられてきた者たちの苦しみを演者たちの熱演で本気で見せているので、それを味わう歴史映画として見るべきじゃないかと思う。
演技として誇張が過ぎる感じがして、最初のオープニングの米軍基地に侵入するところはなぜか冷めてしまっていたのだが、見るにつれて、はまっていく。
私は仕事柄、沖縄の歴史に触れる立場にいたこともあって、沖縄の人の苦しみ思うと、涙が出てきた。沖縄で満席が続いているというのもよくわかる。まあ、地元の人からしたらそれ違うよっていうのもあるかもしれないけど。
オンちゃんに対する謎は、なんとなくそのままにしておいてもいいような気がした。「英雄」とは何なのか、一体何が「英雄」なのか、それを、刑事とヤクザの2人の立場から、または教師になった女性の立場から、沖縄戦後史を通じて考えさせるようなメッセージにしておいたら、もっと違ったような気がする。
確かに最後のエンディングは蛇足で、謎を解き、明かす必要があったのかよくわからない。結局あれは、3人のこうあってほしいという妄想だったり、実は英雄という存在がもっと違うところであったような展開でもよかったんじゃないかなと思う。
最後のエンディングの蛇足があって点数を0.5引き下げた。ただ迫力のあるセットだったり、演者の熱演は見る価値は必ずある。沖縄はひめゆりの塔だったり、 戦時中を描いた映画はこれまであるが、戦後の沖縄を本気で描こうという映画はあまり記憶にないので、是非見た方がいいし、本土で生活してきた人たちこそ見るべきじゃないかなと思う。
指摘がある方言については、なんとなくわからないけど、こんなこと言ってるのかなとか、本気で語ってんだなっていうのを感覚として得るためにそのままにしたんだろうから、個人的にはそのままでいいと思った。現地の人たちへのリスペクトにもなるし、ここで方言に字幕をつけたら良かったんじゃないか。みたいな指摘もあるけど、そうすることで、ウチナンチュとヤマトンチュを切り分けてしまうことになるから、同じ日本人としての違いを表してしまうので、逆効果だと思う。これはそのままにしといて、字幕なしで正解だった。
監督の公開後の状態だったり、色々と不運も重なったところはあるが、戦後の沖縄史をこれだけ面白く、平和とは何かを考えさせるテーマでしっかりと作っているのだから、もっと評価されていい。是非視聴をお勧めする。
長さ活かせてない……あと今何歳?
お芝居と美術は素晴らしい!
だけど、長いくせにセットアップがしっかりされていないので、人間関係とか気になる事が多く引っかかって集中出来ない。
冒頭の事件は洒落た編集じゃなくて良いからしっかりと人間関係や時代背景を見せて欲しかった。オンちゃんがいる前と後でどう変わったかとか?
一応、冒頭で人物の紹介ナレと年代テロップ入るが、
ナレ聞き取りづらくてストレス。
年代テロップ入るが、前の年代を覚えて無いので、
さっきのから何年経過した??とストレス
また、大幅に年月が過ぎるのに、
実際に起きた事件を見せたいだけで、
その間の心情変化があまり描かれてないので残念。。。
ドキュメンタリー映画って思ってしまう……
1度だけ6年後とナレで説明するが、
刑事になったグスクが現場で偉そうで
あれっ新米じゃないの?いま何歳設定?
てか、冒頭のは全員未成年設定じゃなかったの?
一体いま皆んな何歳?
瑛太は何歳設定だったんだ?
すずとの年齢差って???
と、ずっとそれが付き纏って物語に集中出来ず、
もの凄く長く感じてしまった。
芝居は良いんだけど、
これは若気の至りで発言してるのか?
おっさんが青臭い事言ってんのか?
事件から何年経ってそうなのか?
(事件からは年代自分で覚えてればわかりますが)
それによって見え方が全然違うと思うのに、
いまこの人何歳?とか
何年経過してこの気持ち?とか
いらん事が気になって芝居の良さが半減!
監督は頭が良い人なのだろうが、
見てる人に合わせて少し説明して欲しい。
説明するのがダサいとか思ってるのかな?
レジェバタ同様、年月が飛ぶ作品向いてないと思う
あとラストと締め方が……微妙
美術と芝居と時代背景は
とても良く描かれているので、その分の★2
原作読んでる人は見え方全く違うんだろうな
韓国映画を意識
私の予想に反して沖縄県民の内地に対する本音や怒りをストレートに表現した作品だったことに大変驚きました。
韓国では「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」が韓国政治の恥部を描いたにも関わらず大衆映画として大ヒットしましたが、日本でもやっと宮森小学校ジェット機墜落事故やコザ暴動のことをインディペンデントではなく、東映で製作したんですね。明らかに昨今の韓国映画を意識して製作されていると思いましたが、今一歩韓国映画には及ばずといったところでしょうか。
もし沖縄戦がなければもっと教育に力を入れることができたでしょう。もし基地がなければ、独自の新たな産業が産まれたでしょう。そうすれば、内地との所得格差もここまで広がらなかったのではないでしょうか。米兵の犯罪に巻き込まれることもないですし、基地に核を持ち込まれることもないでしょう。
沖縄県民が当たり前に感じる様々な思いや悔しさがスクリーンを通じて想像できたので、沖縄史を知らない人にこの史実を伝える使命を持った作品だと思います。癒しの島という言葉の下には数えきれないほどの沖縄県民の犠牲があるということも。
オン、レイ、ウタの秘密と経済界と米軍の関係をもっとスリリングに後半盛り上げることができたら、韓国映画の名作にもう一歩近づけたのかな?本作は内容的に今は興行収入は難しいとは思いますが、日本映画界は観客が育てていかなければならないと思っていますので、今後も期待していますし気骨な作品であれば必ず観に行きます。それにしても、塚本監督の出番が多くて嬉しくなりました〜。
嘘だろ〜やらせか
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