劇場公開日 2025年9月19日

宝島のレビュー・感想・評価

全606件中、181~200件目を表示

5.0人の命すら軽んじられる沖縄の歴史の中で、大切にしてきた「宝」について

2025年9月30日
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鑑賞方法:映画館

まだアメリカ占領下だった頃の戦後の沖縄の若者の話。

観客を傍観者にする周到な仕掛けが、沖縄のことをただ見てただけの我々に刺さる。だからこそ理解しにくく、不快に感じるかもしれない。だが戦後80年の今年、日本人なら劇場で観るべき作品だ。

多くの人が引っかかる沖縄の言葉の問題。途中の英訳字幕がない箇所で確信したが、始めから理解させるつもりはないのではと感じた。理解できないことで、観客を傍観者の立場に置く。

さらに冒頭から流れる「Mack the Knife(殺人者)」から「Jambalaya(別離)」に至るジャズやポップスの英語曲。ウチナンチューのドラマを描きながらアメリカ側、もしくは本土側の視点と感じた。これも観客にドラマを客観視させ、登場人物に感情移入させないように作られている。

言語、音楽によって観客の立ち位置を傍観者に置くことで、観客こそが沖縄がどんな状況に置かれようとも、何もせずに傍観していたヤマトンチュだとわからせる。映画だからできた表現だと心を鷲掴みにされた。

小学校に米軍機が突っ込んで子どもが亡くなった事故の時の広瀬すずさんの悲しみ、怒りなど入り混じる慟哭。観客は、登場人物が感情を爆発させた時のみ、物語に共感することを許される。

「宝島」の「宝」は、飛行機事故前の小学校の校門に書かれた「島ぬ宝」=子どもたちのこと?アメリカ軍の基地で見つけた機密?様々な想いが錯綜する中、物語はクライマックスのコザ暴動へ。

ここから物語は「宝島」の「宝」とは何か?というテーマに迫っていく。子どもたちの悲劇をきっかけにデモの先頭に立つようになったヤマコ。テロ攻撃することで自己実現しようとするレイとそれを体をはってとめるグスク。米軍の兵器を横流しする民族主義者に利用され、悪石島で奴隷にされても、小さき命を守ってきたオンちゃん。自分のアイデンティティにこだわっていたウタ。

人の命すら軽んじられる沖縄の歴史の中で、それでも大切にしてきた「宝」。

それは人間の「尊厳」ではないか。自己も他者も同様に尊重し、どんな状況に置かれても人間らしい心を持つこと。そして、生きること。

改めてこの映画が伝えていることは大きい。

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minavo

5.0多くの人に観て欲しい

2025年9月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ドキドキ

良かった!

上映時間は始まったら気にならなかった。
沖縄の歴史は、高校の日本史でさらっと学んだだけだったから、知らないことばかりだった。
日本に返還されるまでのこと、それからのこと、今も続いている様々な問題。
エンタメで表現されることで、より、共感し関心を持つようになる
だから、たくさんの人に観て欲しい。

沖縄の映画館では連日満席だが、本土では入りが良くないと報道で聞いた。
本土こそ、観た方が良いと思う。
私も観光地として沖縄旅行に何回か行ったが、知っていると、知らないとでは全く感じ方や見え方が全く違う。

「戦果」が何かわかったラストシーンに心が震えた。オンちゃんの人となりや伝えたかったことが良くわかったし、永山瑛太がオンちゃんの懐の広さや優しさを体現している。
妻夫木聡のおじさんくさい演技も、良かった。世俗にまみれて生きているように見えるが心のうちに熱く秘めている思いが共感できて。
どの俳優さんも、その役を体現していて素晴らしかった。
上映中は泣きっぱなしで、心を揺さぶられ続けました。

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ちびくろ

5.0価値観が変わりました

2025年9月30日
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鑑賞方法:映画館

沖縄の美しい風景とは裏腹にドキドキはらはらする展開にグイグイと惹き付けられました。長い鑑賞時間でしたが気がつけば、終わっていました。私が生まれる前の沖縄の歴史を知ることができました。もっともっと悲しい出来事がたくさんあったと思います。私達本土の人間がその悲しい歴史を知らなければならないと思います。妻夫木さんの温かい表情と広瀬さんの真に迫った演技に感動しました。ありがとうございました。

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スカーレット

4.5甦れ宝島!

2025年9月30日
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鑑賞方法:映画館

宝島は、間違いなく日本映画の歴史に残る作品です。
只今爆死などと言われていますが、映画館で観るべき作品なので、何とかここから盛り返して欲しい❣️主演級の四人の演技に気持ちが入っていて、本当にそこにいるような気持ちになる!演技を見せられている感じがしない。必見です。映画ができることを沢山詰め込んでると思います。3時間10分あっという間です。

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ドラゴンの父

4.0映画館で観て欲しい映画

2025年9月30日
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悲しい

興奮

知的

公開翌日に鑑賞した。3時間超えの長尺作品と知り上映前までいろんな意味で心配した。(眠け、トイレ、お尻が痛くなる、つまらない作品などなど)しかし、そんな心配は無用だった。
ストーリーとしてはあり得ないだろうという所はあったけれど、あくまでも映画として楽しませてもらった。しかし、あの当時の沖縄の状況は本当だろう。いや映画よりもっと緊迫感があったと思うと他人事であった本土に住む同国人として恥ずかしく思った。
考えると沖縄戦当時の映画(例えばひめゆりの塔のような)はあっても、返還前の状況を題材にした映画は初めてだと思う。
公開後、話題は尽きないが多くの人に「是非映画館」で観て欲しい作品だと思った。
今年は「国宝」といい長尺の作品に「映画って良いですね面白いですね」と思わせてもらい、なんか得した気分で家路に着きました。
一つだけ、沖縄の方言がわからない所があり、(不本意でも)字幕を入れた方が良かったんじゃないかな。

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setagaya403

5.01人の沖縄県民のリアルな声。20代女性

2025年9月30日
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泣ける

悲しい

怖い

まずは、沖縄の戦後の歴史に基づいた映画を制作していただいた監督、俳優陣に心からありがとうという感謝の気持ちを伝えたい。

__________

私は沖縄の歴史が好きだ。
でもあまりにも情報が少ない。

そして特に少ないのは戦後の話。

私のおじい、おばあは幼少期に戦争が起き
アメリカ統治下の中で育って行った。

昔のアメリカーはチョコレートをくれたんだよとか、お仕事をもらえた、チップをくれた、ドルでお菓子を買っていた。など
明るい話はよくしてくれてたが

ネガティブな話は一切せず
おじいは亡くなった。
自らの口で語るのは辛いのであろうと思ってたので私も生前は聞かなかった。

なので資料館に自ら足を運んで
写真を見てはこの当時の沖縄の人たちは
どういう気持ちだったのだろうか
想像しかできなかった。

今回の作中で沖縄戦後史の中で
有名なシーンも入っており、その時のうちなーんちゅたちの悲痛の叫びがものすごく伝わってきた。

敗戦という負の感情から抜け切る間もなく
アメリカが統治することになり、軍人は好き勝手し放題。それを黙って俯瞰している本土。

私もその時代にいたら誰を憎めばいいのか、誰を頼りにしたらいいのか分からなくなると思う。

今回の映画を観て解決策を見出そうとせず
クライマックスがどうとか考えず

ただ、こういう独特な歴史がたった数十年前まであったんだということを
是非、感じてほしい。知って欲しい。

そしてこれから沖縄に移住をして
沖縄の人たちの温かさに癒やされたいと思ってる方がこのサイトの中にいるのであれば
一度この映画を観て、歴史を知った上で移住して欲しい。

県外のみならず、県内の若い世代にも
観て欲しいと思った。

色々話が脱線してしまったが
ほんとにこの映画を作ってくれてありがとうございます。心から感謝します。

私も沖縄がこれからどう進んでいくのか
前向きに考えて行動していきます。
たぎれ!うちなー!たぎれ!日本!

追記:
作中でもガマに行ったりしてるが
軽い気持ちで行くのはほんとにやめたほうがいい。中途半端な気持ちで行くと痛い目遭います。ちゃんと誠意を払って勉強させていただきますとご挨拶をしたほうがいいかもしれません。御嶽もそうです。神聖なる場所なのでご利益のあるようなパワースポットとはまた少し違います。沖縄の人でも行かない御嶽は山ほどあります。

私は歴史を学びに行くつもりであっても必ず熱が出ます。空気の重さに負けて足が動かなくなった事もあります。沖縄はそういう土地が多いです。スピってるとか思うかもしれませんが、沖縄はほんとにあるので。まーす(塩)を持ち歩いて旅行することをオススメします♪

あと、沖縄顔じゃないから感情移入しづらい!みたいな口コミも見かけたが
メインキャラクター達みたいな顔立ち、結構沖縄に居ます笑笑
私は全く気にならなかったです
方言も中部(コザ暴動が起きた所も含まれる)訛りだなーって感じがしてそこら辺も細かくて
好きでした笑

コザの歴史資料館とかゲート通り、銀天街、アーケード通りなど。どの街並みも歩くだけで面白いので是非行ってみてください!
嘉手納基地を見下ろせる嘉手納の道の駅にある資料館コーナー、金武町の街並みもオススメです。

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プラダを着たテビチ

3.0価値のある作品だとは思いますが…

2025年9月29日
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終戦後の沖縄の現実を知る、非常に価値のある作品だとは思いますが、エンタメ作品として考えるとちょっと辛口の批評になってしまいます
原作を読んでいれば理解できるのかもしれませんが、私のように未読の者が観ると、唐突とも思えるシーンやきっと彼がこんな反応をするのは何かトラウマ的な経験があるんだろうなとか、本来なら感動すると思われる最後の怒涛の伏線回収にしても、それまでの重要人物への描き方が全然足りないので、単なる答え合わせとしか感じませんでした
例えて言うなら、店主こだわりの食材や製法でじっくり丁寧に作られた料理である事は誰でも分かるが、肝心の味がイマイチといったところでしょうか

できれば映画ではなく、今流行りのNetflix等で数回に分けた作品として観たかったですね

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たけし

3.5力作なのに

2025年9月29日
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力作ではありますが、方言が聞き取れないのとオンちゃんの魅力がイマイチ伝わらないのと色々なことが何でそうなっちゃったのか分かりづらかったです。
基地での絶叫対決もマイナス要素です。

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やまぼうし

4.5沖縄を知るための価値のある映画

2025年9月29日
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 私が注目する監督大友啓史(「龍馬伝」『るろうに剣心』シリーズ『レジェンド&バタフライ』)とあってとても楽しみにしていた映画。しかも、戦後80年の今年に戦後の沖縄の葛藤と苦悩を描き、米軍の駐留、日本本土との関係も含め、今でも沖縄県民に苦しみを与え続けている現実を思い起こさせる。
 映画では、沖縄で起こった大きな事件が年号とともに映し出され、主人公たちがそれに巻き込まれていく。
 1959年、宮森小学校に米軍戦闘機が墜落
 1970年、群衆が米軍の車を焼き打ちにし、基地になだれ込んだコザ暴動
 アメリカの基地の町・沖縄と本土から見放された沖縄。それに立ち向かう若者たちの命を掛けた行動。私の記憶の中からも、戦後の沖縄の歴史は消え去ろうとしている。今、改めてこの事実と沖縄の人々の苦悩を知る超大作の映画となった。
 俳優陣の妻夫木聡、広瀬すず、永山瑛太の熱演も光る。

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MJoe

5.0圧巻の「コザ暴動」

2025年9月29日
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泣ける

知的

ドキドキ

原作既読。
よくぞ、映画化してくれました!
戦後米軍統治下沖縄の数々の不条理、婦女暴行、殺人、宮森小米軍機墜落、米軍車両人身事故、毒ガス、沖縄返還も基地は存続、そしてコザ暴動(騒動の中、妻夫木聡(グスク)が笑いながら歩く姿は「69」(李相日監督)以来の爽快感)...(以後も、辺野古基地建設、PFAS...)
後半、レイと激しくやり合う中でグスクの「それでも未来を信じる」という(ような)言葉が刺さる。あれから50年ほど経ってもなお、不条理は残っている。グスクの想いを受け継いでいかねば…
怒りを忘れたヤマトンチュよ、
 ウチナーの怒りと悲しみを知り、タギレ!

宮森小米軍機墜落事故の直後、広瀬すず(ヤマコ)の慟哭、そのあとの浜辺での忍び泣き、更に1952年のナガサキを背景にした「遠い山なみの光」での逆光の中で弾ける嗚咽の涙の美しさ。映画としての名シーンではないだろうか。

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rikakkuma

1.0だからさぁ

2025年9月29日
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あの時代 独立のチャンスだったのに ィ琉球国なぁ

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Ksy

3.5嫌いではない作品だが

2025年9月29日
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嫌いではないが、「もったいない」というのが正直なところ。
原作の魅力が脚本や演出でだいぶ削がれてしまった。

まず、オンちゃんの魅力がいまいち伝わらない。
彼の行方への興味が物語の推進力になっていないと感じる。それがそんなに大事な話?と思わずにいられなかった。

沖縄の戦後史も十分に描けていたとは思えない。
これで沖縄のいろんな方向に引き裂かれた人々の苦難がわかりますかね?

せめて、初めの方で妻夫木聡と窪田正孝が演じる二人の政治的な考え方の違いを描き分けて、それを軸に物語を進めればだいぶわかりやすくなったのでは……。
これでは「いかに複雑か」ということすらあまり伝わってないと思う。

基地に賛成か反対か、アメリカ支配を容認するかしないかといった単純な問題軸で捉えている人に、そう単純でないが、問題に有効な対策をしないでいるうちに沖縄の人の犠牲だけが増えていくという現実を見せることができれば、この映画をつくった十分意味があったと思う。

しかしそうなってもいない。コザ暴動のシーンも、お金はかかってるんだろうに、積りに積もった怒りの爆発に見えないなんてね。

政治問題は通り一遍に描かれて終わっている。これは誠実さを欠く態度なのでは?

せっかくの題材が本当にもったいないと思う。別の制作体制だったら違ったのではと思わされてしまう。

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Pocaris

4.0原作をうまく整理しているが…ラストが残念

2025年9月29日
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興奮

知的

難しい

原作を読んだのは、もう7年前。何となく粗筋を覚えている程度で、だけどものすごい熱量と壮大な展開だったなぁという記憶はありつつ、本作品を鑑賞。
原作の記憶が薄かったためか逆に新鮮な気持ちで、しかしある程度の予備知識はあるので、かなり面白く見ることができた。エピソードの選び方も的確で、ストレスもなく特に中盤にかけてはどんどん引き込まれていった。
そしてクライマックスのコザ暴動。制作費の相当をここにかけたのだろう(出演者がインタビューで、当時のアメ車を日本に持ってくる輸送費が、購入費よりも高かったという話をしていた)、エキストラの数もちゃんと揃えて迫力を出している。
ただそこからエンディングまで、もうひと展開あるのだが(ネタばれになるので詳しく書かないが)、そこの演出がいただけなかった。それまでの人間関係描写を端折ってきたツケが回ったとも言えるけども、何だかな~という感じ。
そしてラストもあまりに説明的過ぎてすっきりしない。これも十分に伏線が張れてないからだろう。
では原作では最後、どうなっていたかと思って、帰宅後、最後数十ページだけ読み返してみたら… なるほど、これは難しい。原作でも結構駆け足に書かれていて、これはこれでご都合主義な感じである。それを何とか映画的に表現しようとした結果か。
いずれにしても原作も、最後が大感動で終わる作品ではなかったから、それを求める映画ではないのかもしれない。恐らくコザ暴動までの、沖縄がどんなに虐げられてきたか、そこに暮らす人たちはどんな思いをしていたのか、それを改めて体感する映画だし、その目的は十分に果たされていると言っていいだろう。
是非、若い人たち、沖縄のことにこれまで無関心だった人たちに見に行ってもらいたいと思う。

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たけ

5.0ウチナーのために

2025年9月29日
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泣ける

斬新

宝島を観て 今の沖縄、そして自身の生き方そのものだなと思った 。
そう思うウチナンチュは 多いのではないか。
映画では 戦果を上げてみんなに配る、 その利益で未来の沖縄のために学校を建てる、ということをやっていた。 私自身も 沖縄のためにと思いながら、自らの仕事を頑張ったり、 地域のためや自分の子供たちのためにも頑張った 。
そして私と同じように 沖縄のためにと思って一生懸命やっている仲間たち も周りにはいっぱい いた。
でもなかなか 沖縄の状況は変わらない。
アメリカに支配されていた頃、ウチナンチュの安心な生活は犠牲にされていた。
復帰後、日本に戻ってからの今、アメリカと日本の両方に支配されていると思っているウチナンチュは多い。米兵による犯罪、ウチナンチュの貧しさ、は 戦果アギヤーの時代と変わらない。
崩そうと思っても日本とアメリカの正義の中に埋没されて、沖縄の犠牲が当たり前になっている。その状況を日本国民が当たり前に感じて、自国の悲劇として見えていない。
主人公が「なんくるないさではどうにもならん」と言っていたのが心にしみる。

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IPTDPP

2.0見るべき題材ではあるが、演出が酷い。監督は俳優の演技を信じていないのか?

2025年9月29日
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悲しい

知的

日本人なら知るべき沖縄の戦後の沖縄を題材にした映画であり、本土復帰に関して沖縄の人がどのような感情を持っていたのかなどは描かれている。コザ暴動などは沖縄の人なら誰でも知っているが、内地の人はあまり知らないのではないか。ただ、表情でわかることでもなんでもセリフで言わせ、更にはセリフも足りないと思えば後からナレーションで役者に言わせる。感情の機微は役者の表情を見ればわかるのに、説明的なセリフをつけていて見ていてがっかりする。監督はもうすこし役者の演技を信じて欲しいものだ。
ストーリーも散漫でうまくまとまっていない。原作はどのようにまとめているのか気になるので原作を読んでみたくなる。

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エイガマン

4.0イエス・キリストは道である

2025年9月29日
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悲しい

怖い

ドキドキ

2025年映画館鑑賞92作品目
9月28日(日)イオンシネマ新利府
6ミタ0円

監督と脚本は『ミュージアム』『3月のライオン 前編 後編』『億男』『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の大友啓史
脚本は他に『さがす』『死刑にいたる病』『グッバイ・クルエル・ワールド』『夜、鳥たちが啼く』『告白 コンフェッション』の高田亮と
『ポンチョに夜明けの風はらませて』『恋するふたり』『HOMESTAY(ホームステイ)』の大浦光太

粗筋
終戦間もない米軍占領下の沖縄
米軍嘉手納基地に侵入し倉庫から物品を強奪し島民に分け与える義賊団「戦果アギヤー」
ある日いつものように強奪し逃走を図るも失敗
リーダーのオンは行方不明になる
オンの弟レイは出所後ヤクザになりオンの恋人ヤマコは小学校の教師になった
レイの幼馴染のグスクはオンを探すため元メンバーながら刑事になった
米軍もオンの行方を探していた
レイを慕う孤児のウタはオンの行方を知っていた

ロケ地
沖縄県糸満市北名城ビーチ
沖縄県島尻郡八重瀬町具志頭(ぐしちゃん)浜
沖縄県名護市
和歌山県西牟婁郡白浜町南紀白浜空港

米軍基地の利用は流石に無理だったか

地元沖縄の映画館では大盛況らしい
それ以外の地域では苦戦しているようだ
木を見て森を見ずとはこのことで上映期間中の他の作品を見わたせば仕方がない
大友監督は確かに大人げないがチョコプラの件も合わせ生意気なネット民が小馬鹿にされてとても痛快な気分だ
コタツ記事ライターは大友監督や妻夫木の心配するより自分のこれからの人生を心配するべきじゃないか

話のまとまりが悪いという意見もあるがそれが人生というものだ
まとまりが良いのは作り話だけだ
実話を元にしたとはいえこれもまた作り話なんだけど
あれこれ詰め込みリアルを追求するとまとまりが悪くなる
沖縄県民の複雑な思いも絡まり当然の結果

沖縄の方言がところどころ聞き取りにくい
字幕をつけろという意見も一部あるが沖縄語は日本語の一種で英語やスペイン語やイタリア語とは違う
あくまでところどころなので雰囲気でなんとなくわかればそれで十分
あえて字幕をつけなかった理由はわからないがおそらくウチナンチューとヤマトンチューの心の壁を表現したかったのか?

主要な出演者4人だが妻夫木聡(福岡)も永山瑛太(新潟)も窪田正孝(神奈川)も広瀬すず(静岡)と沖縄県出身は1人いない
でもそれでいい
沖縄県出身の俳優で固めるのも良いがそれでは閉鎖的になってしまう

俳優陣の中では広瀬すずが良かった
特に米軍の戦闘機が墜落し小学校が全焼した時の半狂乱で泣き叫ぶシーンが特に良かった

暴動は痛快
この局面で踊り出すのは場違いだが沖縄らしい
国会議事堂で阿波踊りを踊っていたマドンナ議員を思い出した

オンの結末は悲しい

191分
つまり3時間11分
理不尽で重苦しい
だが長いと感じなかったしイオンシネマの椅子が改善されたのかお尻が痛くなることはなかった
『黒部の太陽』は196分『七人の侍』は207分『風と共に去りぬ』は222分
戦後から本土復帰までを映画にするには3時間超えはやむなしか

アメリカから大量の核兵器を購入したら米軍基地は日本から撤退してくれるかな
アメリカから買うなら核実験は必要なかろう

配役
オンを探すために刑事になった「戦果アギヤー」の元メンバーのグスクに妻夫木聡
コザの英雄と呼ばれた「戦果アギヤー」のリーダーで行方不明になるオンに永山瑛太
オンの弟でヤクザのレイに窪田正孝
小学校教師でオンの恋人のヤマコに広瀬すず
ヤマコのバイト先「Aサインバー」の女給のチバナに瀧内公美
CIA要員のダニー岸に木幡竜
「蜜貿易団クブラ」のリーダーの謝花ジョーに奥野瑛太
コザ派のヤクザの辺土名に村田秀亮
レイの親分の喜舎場朝信にピエール龍
ナハ派の民族運動家のタイラに尚玄
レイを慕う孤児のウタに栄莉弥
ウタの幼少期に光路
回想シーンのウタの幼少期に濱田碧生
ウタの母に比嘉奈菜子
米軍高官のアーヴィン・マーシャルにデリック・ドーバー
アーヴィンの通訳の小松に中村蒼
グスクの「相棒」の徳尚に塚本晋也
刑事に謝花弘規
刑事にマエショー
鑑識に小橋川健
アギヤーの案内人にケイ・ボーデン
アギヤーのメンバーに平園亮
アギヤーのメンバーに長谷部光祐
アギヤーのメンバーに諸喜田智也
アギヤーのメンバーにワンパンの仲松
アギヤーのメンバーに南條裕貴
アギヤーのメンバーに興島瑠晟
アギヤーのメンバーに舘野将平
アギヤーのメンバーに大道
タイラの手下に田中亮
ダニーの手下に富永研司
ダニーの手下に橋渡竜馬
女給に金城理恵
アメリカ人に絡まれる女給に安慶名みりか
ヤマコのおばあに新城カメー
ユタのおばあの照喜名にきゃんひとみ
グスクの妻のサチコに前田亜季
グスクの息子のリュウに岩本樹起
サチコの母に宮島とみえ
ラジオの声にジョンカビラ
悪石島のおじいにホリベン
悪石島の娘に里々花
女給を拐おうとするアメリカ人エドモンド・ウェスリーにラディック・ヘイク
バーの訳知りのアメリカ人のサミュエル・ヴァン・ホールにシェアル・K・ヴェニュー
ウタの少年時代の友達の吉嶺セイジの上山就暉
軍雇用の女の岩橋道子
金門クラブのメンバーに神田青
金門クラブのメンバーに吉岡睦雄
金門クラブのメンバーに斎藤大貴
露天の女にナツコ
畑仕事の女に宮城恵子
畑仕事の男に宮島眞光
米兵に殺される少女の照屋サキに照屋りこ

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野川新栄

5.0今の日本人に観て欲しい大作。たぎれ日本

2025年9月29日
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泣ける

興奮

沖縄生まれなので内容は全て理解出来、ずっと心掴まれながら最期まで泣きながら楽しめた作品です。沖縄県外の方にも分かりやすくするためか、言葉が、標準語に寄せてリアリティにかける違和感も初めこそ有りましたが、そんなの気にならないくらい、話の中に引き込まれました。 めちゃくちゃ譲歩して作ったと思われるのに、レビューにて方言が分からないとか、聞き取りにくいと批判される声は残念に思います。
私の父は本土復帰に日の丸掲げ行進してた世代なので憧れの日本に帰れた歓びと諦め今も続く地位協定の問題、過去の記録では無く今も続く問題。コレは日本人全体の権利問題も絡む話で有り、県外の方にも自分事として観て頂くと、言葉の問題とか些細なものになるのではと思います。最近、移民優遇で、日本人が逆差別を受けているという声も高まって来ましたが、異民族に支配される世の中、共存する世の中、まさに今、自分事で観て感じて欲しいと願います。

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やしゃ

4.5応援したい一本

2025年9月29日
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泣ける

興奮

興行的に心配なニュースも散見されますが、何か言いたい人もまず見ましょう!
口コミやSNSの高評価で「国宝」見た人も、「宝島」見に行って!
米国占領下の沖縄という重いテーマだし、3時間越えでも収めきれないあんな悲嘆やこんな矛盾を詰め込んで、(島のコザ派と那覇派の対立や、嘉手納襲撃チーム内の齟齬など)わかりにくかったり、一つ一つが薄まったり(小学校への米軍機墜落)するのは否めないけれど、それでも映画館を出るときにそれぞれが何かを抱いて帰ることでしょう。なんて偉そうかな、ごめんなさい。でも、「執行猶予付きの有罪判決が出た米兵を帰国させる」という米軍の運用が記事になったのはこの9月、80年経っちゃったよ、ヤマコを首相にしたくなるよね、レイ。
「国宝」は、血か芸(才)かという二項対立にしぼったわかりやすさの成功、「宝島」は何ひとつ削ぎ落すまいとしたわかりにくさだと思うけれど、現実って全部わかんなくてもそのままじゃないですか。方言聞き取れなくても、グスクの叫びは響きます。黄ナンバー車の上にすっくと立つチバナさん、カッコいいです。ネガティブな評価に負けずにみんな見て!って応援したくなる熱い一本です。
追、はじめて妻夫木君に男の色気のようなものを感じました。歯が白くてもいいじゃない。

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まる

3.0沖縄戦後の激動、大変さがよくわかる

2025年9月29日
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泣ける

悲しい

興奮

・妻夫木さん、広瀬さんの演技が素晴らしいですね。
・沖縄戦後のアメリカによる制圧、戦争による物資不足、生きていくのは本当に大変な時代だったんだと思います。もうめちゃくちゃですね、あの時代、あの場面で自分がそこにいること創造して、平常心を保てる自信がありません。
・戦争は本当に一般市民は大変ですよね、戦争によって儲かる方もいるかもしれませんが、それはごく一部、普通に生活出来ている現在に感謝して生きていかないといけないですね。

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ノリスケ

4.53時間をものともしない映画だった。どっぷり前後の沖縄にはまった感じ...

2025年9月28日
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3時間をものともしない映画だった。どっぷり前後の沖縄にはまった感じ。
前半の伏線が回収されて、なるほどと思いました。
演者さんたちも素晴らしかった。窪田くんのキレぶりが観てて怖くなるほど。
あの時代を必死に生きていた人たちをまざまざと見た感じでした。沖縄返還は、自分がこどものころだったからどのくらい大変なことだったのかまったくわかっていなかったのを痛感。
つくづく戦争は繰り返してはいけない。
すごく切ない内容のところどころでかかる50‘sや沖縄民謡?が絶妙な時代背景を描き出していたなぁ…
ちょっと難解なところもあったけど、観てよかったと思える映画でした

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まりん
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