劇場公開日 2025年9月19日

宝島のレビュー・感想・評価

全764件中、161~180件目を表示

3.5戦後沖縄が背負わされた物を描いた作品

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

知的

驚く

終戦後間もない沖縄で米軍基地に忍び込み、物資を盗み出し貧しい人々に分け与える「戦果アギヤー」を行う若者たち。彼らにとってはそれが米軍との「戦い」だった。
だが、ある日米軍の追撃を受け失敗。バラバラに逃げる中でリーダー格のオンちゃんが行方不明となってしまう。
時が流れてそれぞれ刑事、ヤクザ、教師となっていたかつてのメンバーはいまだにオンちゃんの手がかりを探していた――

戦後沖縄が背負わされた在日米軍という大きな負担。
米軍や本土に反感を抱きながらも仲間を探し続ける若者たちの姿を描く。

米兵が起こした事件の犯人逮捕を米軍警察に何度も阻まれ憤る刑事のグスク(妻夫木聡)。
刑務所あがりのヤクザ物となりながら裏社会で情報を探るレイ(窪田正孝)。
教師として子供たちを導きながら米軍への抗議デモに参加するヤマコ(広瀬すず)。

3人はそれぞれに沖縄県民としての誇りを持ちつつ、オンちゃんの消息を探し続ける。
その中で社会背景として米兵による事件とその後の容疑者逮捕の難しさ、
にもかかわらず経済的には米兵相手の夜の店で儲けるヤクザなど
沖縄の在日米軍の抱えるさまざまな問題を描いている。
戦後80年の節目にあたってとても考えさせられる映画だった。

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映画ファンさすせそ

4.5沖縄の心、苦悩、混沌に触れる

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

製作陣と主演俳優が熱意をもって宣伝したりテレビ等でコメントしたりしてる姿を見て、これは見に行かなくては!と思いました。
本州の日本人(やまとんちゅ)が戦後の高度成長に猛進して行く中で、忘れ去られた沖縄の苦悩が、よく描かれています。私もやまとんちゅ側の出自なので、心を痛めながら、また無関心に生きてきた自分を恥じいりながら観ました。
製作陣と俳優さんたちの熱い気持ちがスクリーンを通じて伝わってくるような映画でした。
圧巻はコザ暴動のシーン。その名前は聞いたことがあったけど、意味はわかってなかった。そこへ至るまでの経緯がとても丁寧に描かれているので、観ている側も一緒になって、コザ暴動に加わわるウチナンチュ側の気持ちに立てる作りは素晴らしいと感じました。
広瀬すずは、まるで吉永小百合の後継みたいですね。彼女がスクリーンに現れると、自然に眼が吸い寄せられるような力があります。そんな美しいヒロインが、この映画では何度もデモに参加し、「アメリカは出て行け!」と叫びます。
「1987、ある闘いの真実」のキム・テリを彷彿とさせる存在感でした。
この映画は米軍統治下の沖縄を背景としつつ、そこに生きる若者たちの青春、恋愛、友情、成長して大人になっていく過程などがドラマとして描かれます。
少し芝居がかったようなエピソードもあって、正直そこまでしなくても…と思うシーンもあったけど、それはそれであの頃の沖縄の混沌、若者たちの葛藤、次の世代へのバトン…などを描こうとしていたのかなと思いました。

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Rosa

4.0長編大作

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

知的

ドキドキ

戦時下の沖縄の情勢を知ることができて観てよかった。
メインの4人の覇気のある演技がとても素敵だった。
満を辞して映画館でみることをおすすめします!

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ななな

4.0沖縄の苦難の歴史

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

戦後沖縄の話!

米軍統治の沖縄のいざこざがよくわかる作品。
途中、エピソードをダイジェスト的につめこむよりも、最初と最後を綺麗につなぐように観れればもっとよかったかな。
コザ暴動のシーンは圧巻。

長時間なので、なかなかオススメしにくいけど、多くの人に観てもらいたい作品。

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ひとふで

4.5沖縄を知ろうとする思い

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

在沖縄米軍の抱える問題は、学生の頃に教科書で読んで、文字列として理解していた程度だったのが、俳優さんたちの熱演により、リアルに浮き彫りになった感じがします。

異文化との交流、ときには支配で形成されたウチナーンチュのでっかい包容力に依存して成し得た本土の復興と戦後の繁栄に、そして、その事実を文字列としてしか認識していなかったヤマトンチュの自分に対して、忸怩たる思いを感じながら鑑賞しました。

沖縄の言葉を聞き取り、意味を理解するのにかなり苦戦しましたが、鑑賞中に「分かろう、理解しよう」としたこと、その姿勢をそっくりそのまま、過去から現在に至るまでの沖縄の苦悩を理解する姿勢につなげなければと思いました。

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まみぃ

4.5もっと観ていたい

2025年10月5日
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泣ける

興奮

ドキドキ

映画「宝島」を観てきました。
公開劇場の縮小、温度の低いレビュー等にどういうこと!と、半ば怒りを持って期待で胸膨らませ臨みました。

先ず、始まりから一気に没入。映像のリアルさ、開高健のアパッチのような、沸る生命力。抑圧された分濃くなる息遣い。
それを体現する、瑛太、妻夫木くん、窪田正孝の極まった演技。
3時間越えは苦になるどころか、もっと観ていたいぐらいの思いでした。
「沈黙」で素晴らしい演技をされた塚本晋也さんが今作でもいい味を出しておられた。
あと、500人だかの現地エキストラ。コザ暴動の迫力。観ている間も、その後も泣きそうなそれでいて高揚している自分がいました。
自分の中で今期最高の映画。そして人生に残る一作でした。

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あふ

4.5もっと多くの方に観てほしい映画

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

アメリカ統治下時代の沖縄の史実を交えて表現した作品ということで、昨年から沖縄で年に一回、戦没者慰霊の護摩を焚かせていただいている身でもあるので、抑圧されてきた沖縄の方々が味わったであろう苦悩を少しでも理解したく観てきました。

実際に1970年に起こったコザ暴動のシーンは圧巻でした。

コザ暴動のシーンは、当時の体験談を沖縄で取材し、忠実に再現されているようで、当時の沖縄の人々の様々な想いが集まっているように感じました。

そこには、さすが沖縄だなと感じさせるシーンがありました。

また、このコザ暴動のシーンは、沖縄の方々のこれまでの苦悩が、様々な形で昇華されていく様のように見え、涙腺が緩みました。

私自身は本土の人間で、沖縄の方々の苦難・心情を完全に理解することはできないかもしれませんが、今なおアメリカ基地の大半が沖縄にあり、日本の防衛の要になっていることを思えば、これからいかに沖縄に向き合っていくかを考えさせられる映画だと思うので、多くの方に観てほしい映画です。

また、劇中にもたびたび現れる、沖縄の方々の力強さも見どころだと感じました。

「辛い時ほど、笑う」

沖縄は本当に辛い重い歴史を積み重ねている場所でありますが、歌と踊りなどで明るく乗り越えて行こうとする強さがあるのだと感じます。

改めて、沖縄戦のこと、歴史のことをもっと知り、沖縄を訪れ、戦没者の慰霊をし、綺麗な自然を楽しみたいと思います。

素晴らしい内容に反して、いろんな要因が重なり、出だしの興行成績が不調で、上映回数が減っていてこのままだと上映が早期に終わってしまうので、お早めに劇場へ!

もちろん、これからの巻き返しに期待。

2回目観てきます。

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笑い獅子

3.5本土の愚者

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

フィクションとはいえ知らない知り得ない世界がそこにあった…国民としてもっと認識しなければと思い知らされた
作品は突拍子もないシュツエーションだが強ち嘘臭くない
原作未読の為、どの程度再現したかは不明だが3時間越え苦肉の要約をしたのだろう
戦後から少し経過し本土返還前後の作品は珍しいのでお時間取れる方は是非観賞を!

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ヒロ

5.0沖縄本島の現代史を知りたい方は必見

2025年10月5日
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鑑賞方法:映画館

米軍施政時代の沖縄本島(特に中部)の、特にコザ騒動前後の時期を生きてきた人たちの群像劇である。
当時の雰囲気が窺える演出・セット・道具類・音楽があふれる世界観で、1950〜70年台の音楽が好きな方だとより楽しめそう。
妻夫木聡さんをはじめとする俳優の皆さんのウチナーグチは必聴。
沖縄出身の方※の折り紙つきのハイレベルなウチナーグチである。
※本作をラブエフエム(福岡市)の週末夕方の音楽番組で紹介してくださった、沖縄出身のDJさん

本作では、『コザ騒動』(1970)につながる宮森小米軍機墜落事故や糸満市での女性轢死事件もストーリーに盛り込まれており、現代史を描く人間ドラマとして傑作の『タクシー運転手(韓国:光州5・18民主化運動がテーマ)』に通じるものを感じた。

日本発の映画で現代史の中の重要な出来事をテーマとした映画が2020年代に日の目を見ることになり、感慨深いものがある。

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まつだですがなにか?

2.0なんくるないですむか!なんくるならんぞ!

2025年10月5日
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3時間なんて気にもせず、期待して観た。沖縄で、電動自転車で那覇から嘉手納基地、普天間基地をめぐり、翌日にも平和祈念公園、ひめゆりの塔まで自転車を駆って現地の空気を感じた者として。佐喜眞美術館で壁一面の「沖縄戦の図」に圧倒され、屋上から眺める基地に苦い思いをした者として。
妻夫木聡の計り知れぬ熱量には心揺さぶられるものがあったけど、どうしても、気分が物語に入り込めない自分がいた。言葉が聞き取れないのも理由だと思う。だけどじゃあ本土の標準語で喋ればいいかといえばそれは違うので、そこをどう(字幕とか)観客に伝えるのかは課題でもあったろう。アメリカとヤマトに何もかも奪われ続けたうちなんちゅーの思いがスクリーンから溢れてこなければ意味がないのだから。その意味では、広瀬すずの演技は残念だった。全然、うちなんちゅーになり切れてない(映画に出過ぎのせいか)。 コザの街並みの"映画のセット感"も残念だった。舞台の大道具かと思った。暴動シーンのエキストラの無気力ぶりにも冷めてしまった。潜入した基地内に、あたかも予定調和のように主要人物が揃うのも嘘くさかった。そして、おんちゃんの消えた理由も僕には馴染めなかった。これは、映画というよりも舞台でこそちょうどいい、そう思えたことにガッカリした。

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栗太郎

5.0バッシングされるには理由がある

2025年10月5日
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小説はめっちゃ面白かったのに、「客が入らなくて赤字確定」?! そんなはずないだろって首を傾げながら映画館に入ったら、なんだ満席じゃん。
3時間が長い?? じゃあエンドロールが終わるまでほとんど誰も立たなかったのはなんでだ?
バッシングされるのは、この映画が暴いてるアメリカと日本が沖縄にやってきた悪事を隠蔽したいから。ネガティブプロパガンダに流されてはいけない。
それにしてもアメリカってほんと恐い国だな。なんでもやりたい放題。てか日本が見捨てるから余計にな。拉致がーなんて騒がれてる隣国とはレベルが違いすぎる。こいつらはほんまもんだ。

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Guapito

4.0悲しみと怒り、それを上回る愛と力強さ

2025年10月5日
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悲しい

理不尽な目にあっている人たちの、感情のマグマが体の中に響いてくる感じ。
言葉が通じても伝わらない事がある、言葉が通じなくても伝わる事がある。
映画の表現として、それを見せてくれた。

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アメリカの友人

3.0セピアな色彩と暗闇がとても好きです

2025年10月4日
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ゾイ

3.5このテーマで3時間は長い

2025年10月4日
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最近多くなった3時間作品。
オンを探すというテーマだけでは長すぎる。
3つくらい主題を変化させないと飽きてしまう。

加えて、コザ騒動の演出が舞台みたいでした。
これは昭和的演出。
リアリティのある、ドキュメンタリー的に撮って欲しかった。

沖縄の原風景は綺麗に撮れてます。

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morihide

3.0いいところと不満なところがどっちもあり

2025年10月4日
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悲しい

怖い

難しい

良いところはやはり戦後のアメリカ占領下の沖縄の描写に力を入れていたところ。アメリカからも本土からも見下される理不尽さ、苦しみ、憎しみ、それが今も尾を引いてる事がすごく考えさせられた。
あと物語の軸のオンちゃんの謎も泣けた。
不満点は展開詰め込みすぎててごちゃごちゃしてた事。それに伴い話の展開が早すぎてあっさりしてたこと。無駄に暴力シーンが多かったこと。米兵が悪いのはそうなんだけど主人公サイドも割とDQNじゃね?って思う箇所が多々あったこと。主人公のモノローグが多すぎた事。結局なんにも片付かないままオンちゃんのいい感じのナレで終わってしまったこと。
メッセージ性としては素晴らしいけど、娯楽作品としてはうーん…って感じ。
ただ観て損はなく、一度は見る価値はあると思う

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パンケーキ

5.0沖縄がまだアメリカに支配〜本土復帰までの壮絶な20年

2025年10月4日
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鑑賞方法:映画館

斬新

終戦後もアメリカに支配されていた沖縄の人達がアメリカの物資を奪い住民らに分け与える『アギヤー』と呼び島の英雄でリーダーの『オン』らと共に物資を奪い続けていたがある夜の襲撃で消息を絶ち残った3人(グスク、ヤマコ、レイ)は刑事、教師、ヤクザの道に歩みます。
中でも、レイ役の窪田さんの狂気感が半端なく髪伸ばしたときが更に凄かったこと。
そして沖縄人が我慢の限界で暴動をおこした時の妻夫木さんの叫びが凄かったです!!
だからこの映画はもっと評価すべきです!

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HIDE Your Eyes

5.0多くの人に観て欲しい

2025年10月4日
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泣ける

悲しい

レビューに投稿するのは初めてです。
1人でも多くの人に見て欲しくて投稿しました。日本人として、特に沖縄以外の人にも観て欲しいです。
私は東京で育ち、沖縄のことは何も知らずに観光だけを楽しんでました。
沖縄で何があったのか知るべきでした。
そして、忘れちゃいけない。
中学校とか義務教育の中で、子供達が鑑賞すると良いと思いました。日本人として、この先の世代の人達も忘れないように。
とにかく、観て良かったです。

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ちゃっぷ

2.0聞き取れない

2025年10月4日
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鑑賞方法:映画館

字幕がないのにセリフが聞き取れないストレスがこの映画では非常に大きかった。力演のキャストたちのエネルギーは感じたが、ところどころでワタシは置いてきぼりにされ、終盤の答え合わせは唐突でよく飲み込めないまま。原作を読む気にもなれず。

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ナシスキー

4.52回見に行きました 1回目は評判が悪いのか…位で見に行きました 2...

2025年10月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

2回見に行きました
1回目は評判が悪いのか…位で見に行きました
2回目は字幕付で見に行きました
文庫本も買って2回目の前に読みました。感想としては、SNSなどで宝島の沖縄の方言の解説など色々出ているので見ておいた方がいいです。小説を読んでから見に行くと、また違った感想になるかな。字幕付で見られる機会があったら是非おすすめです。

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kazoo

3.5コザ暴動のシーンが良かった

2025年10月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

癒される

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hey
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