宝島のレビュー・感想・評価
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圧倒的な熱量 は嘘ではない
確かに圧倒的な熱量を持った映画と感じた。暴動のシーンは本当に民衆の怒りを感じる。映像もシーン毎に色調を変えた凝った作りをしていてアート作品としての美しさを感じた。沖縄県民の米軍基地に対する心情を考えさせられる社会的に意義のある作品とも思う。1人でも多くの方に見てほしい。
長さを感じさせない力作
なんとなくは知ってても、詳細は知らない、沖縄のアメリカ統治時代。
沖縄の人たちが抱える苦悩が、演者の気持ちのこもった演技でひしひしと伝わってきた。
特に窪田正孝の狂気の演技が素晴らしい。
演技というより、本当にその人になってるかんじ。こんなうまい役者だったんですね。自分の中ではジョーカーのホアキン・フェニックスに匹敵するくらい、見ていて怖くなる程だった。相手役の人は、マジで怖かったでしょうね(笑)。
あと広瀬すず、今まであまり思わなかったけど、お姉ちゃんに似てるんだなって初めて思った。
カットとか、髪型によってはうり2つ(笑)。
最後、映画最大の謎みたいになってる、リーダーの結末が、え、本当にそうだったら、もっと早くに消息わかってたんじゃ…って思ってしまったのが(要はリアリティにかける?)ちょっと残念。
でも、群衆の暴動シーンとか、日本映画ではあまり見られないくらいの迫力とリアリティ。見て損は無いと思います。
エンタメとして
「チョッとよくわからないけどまあいいや」で終わる映画でした。
考えるきっかけ
20代前半の沖縄県民です。
批判コメの意味も分かる。けどこの映画が沖縄の歴史と問題を知るきっかけになるのなら、成功なのではないでしょうか!
私は県民だけど正直米軍問題も他人事だと思ってた若者で、私の周りも地域柄そんな若者が大多数だと思います。米兵による事件事故が続く中で当時どんな思いでコザの人たちが生活していたのか知れてよかった。
良かったところは、方言や訛りがあんまり違和感なかった!主要キャスト以外は結構沖縄の人を使ってるぽいからかな?でもその分県外の人には伝わらなそうとも感じた。みんなが言うように字幕あったらもっと分かりやすいかもですね。
あと演技も画も迫力がすごくて、3時間あっという間だった。物語的になんで?って思う部分はあった。原作読んでないけど3時間では収まりきらなかったんだろうな。でも内容の濃さと演技で気にならなかった。
とにかく豪華俳優で沖縄のディープな歴史を扱ってくれたのが嬉しかったです。
狂気にならざるを得ない事実
3時間越えの大作で戦後の沖縄を舞台にした人間ドラマです。 迫力ある...
戦果アギヤーは自由をめざす
真藤順丈原作の映画化「宝島」太平洋戦争で本土防衛のための捨て石にされた挙句に戦後も見捨てられ、利用され、アメリカ統治下で苦渋を舐める沖縄。その沖縄で戦果アギヤーとして抗うグスク、ヤマコ、レイの青春映画であり、同時に沖縄の抵抗史の映画でもある。
戦果アギヤーのリーダーであり英雄だったオンが消えたあと、グスクは刑事、ヤマコは教師、レイはヤクザとしてそれぞれのやり方で抵抗を続けるが、共通する憤りは同じ。それだけにヤマコとレイが衝突するシーンは苦しい。
主演4人をうちなんちゅではないトップスターが演じたことや、沖縄の苦渋をエンタメとして消費するのかという批判もあると思うが、宮森小学校米軍機墜落事故や祖国復帰運動のシーンなど大友監督は真摯に沖縄に向かい合っていたなと思う。
英雄オンの行方の顛末が無理感があるが、これは原作でも弱点だったから仕方ないか。他にもコザの街の色彩とか一部の演出に不満もあるけど、主演4人はやはり魅力的で優れた青春映画になっていたし、ぜひ映画を観て判断して欲しい。この映画が沖縄が抱える問題は本土の欺瞞の責任だと気づく人たちが増えるきっかけになればと祈る。
皆んな観ようよ
宝は命?!
まず、方言がキツイ(笑)会話を理解するのにてこずる(笑)標準語の字幕欲しかったなぁ
沖縄問題を知らない人は見るべき映像かも
未だに苦しんでいる沖縄の人もいる
実際、沖縄の人がこの映画を観た感想を知りたいけど 個人的には心に刺さる映画ではあった
多分、戦後は沖縄県民のほとんどがアメリカ嫌いだっただろ でも年月が過ぎるにつれそれぞれの立場や考え方や生活の為になどによって アメリカの見え方は違うのだろう そして今でも続く米軍基地問題など 戦後80年たっても解決出来てない
えいの後半に出てくる 妻夫木と窪田の言い争いなどは 胸が痛い 未だに起こる戦争など考えると人間は進歩しないのかと…
ネタバレするので書けないのだが 宝島って命ある島ってことなのかと 大きく言って?!そう思った 個人的だけど…ね
3時間11分、時間を確認することもなく没入しました。地元の話なので...
3時間11分、時間を確認することもなく没入しました。地元の話なのでもちろん方言もわかりました。それは地元民以外のかたには申し訳ない気もしましたがここまで迫力ある映像で沖縄で起こっていたことを映画にしていただき、今回観てくださった方々に知ってもらえたのがなによりありがたい事です。
どんなに酷いことをされても相手は何の罪にも問われない、誰もそこに住む人たちを守れない。そのことをデモというカタチで訴えても国には届かない。
この時代に生きていたウチナーンチュの事を想い途中からずっと涙を流しながら観ていました。
あの時代のウチナーンチュ、踏ん張ってくれてありがとうという気持ちです。
長いと言われたり、説明が足りないと言われるならいっそ2部作にしてほしかったなとそしたらもっとレイやウタの背景も深掘りできたのかなと感じたのでそこで0.5ひかせていただきましたが個人的には大満足。
伏線シーンを確認したいし、劇中の素晴らしい音楽も堪能したいし、俳優陣の素晴らしい演技を浴びたいのでまたすぐに観に行こうと思います。
大友監督ありがとうございました!!
予想したイメージどおり
スケールの大きな作品で見ごたえあり、特にコザ騒動は生々しく迫力も大!沖縄の現実について語る作品がもっと作られるべき
沖縄の戦後の米軍基地問題など、他国に蹂躙され続けている轢死をテーマにした一般映画・ドラマは、ほとんど見られない。
ゴゼ騒動の話もドラマで一度あったくらい。
忘れられないように、とにかくもっと作られるべきと感じます。
(昔はドラマ「Gメン’75」で定期的に取り上げられていたりしたものでしたが…。)
本作は、問題を娯楽映画として作成。
私は191分の長さを感じませんでした。
戦後から年代を追って語られる沖縄の状況もわかりやすく、
”墜落事故”は想定外で、とても驚きました。
ついに怒りが爆発するコザ騒動のシーンは、生々しくもあり、エキストラのべ5000人超動員のスケール感も感じられてなかなか迫力がありました。
基地での、こんなことをいつまでも続けるようでは人間じゃない。
いや、それが人間だ。
・・・というようなやりとり(うろ覚え)は、現在の情勢を見ると、終戦直後よりはましであるにしても、基本的にはもう未来永劫変わりそうも無く落胆するばかりです。
メインとなる中堅俳優陣の共演も見もの。
ただ、オン失踪の理由とウタのオチはいささか強引で納得いかない感じがしました。
理不尽さへの怒りと悲しみを感じる作品
多くの疑問だけが残る物語
沖縄の戦後史という重いテーマと、主人公たちの個人的な感情部分が乖離しすぎていて、どちらに焦点を合わせて見れば良いのか最後までわからなかった。
恐らく沖縄の戦後史の部分がメインなのであろうが、オンが居なくなったことで主役たちの感情が出すぎていてメインのテーマを薄めてしまっている気がする。
オンが何をしたかったのかを捜すのなら意味があれど、ただオンを見つけたいだけとか。
そんなの書くなら皆一緒に居る中で理不尽を味わってそれに対しての反抗の方が余っ程感情移入出来たのだが…オンが居なくなったのなんて理不尽でもなんでも無く当たり前な理由だしね。
主人公のグスクは、ただそこに居るだけで特に何かを成すわけでもなく、周りの状況がめまぐるしく変わっていくのに流されているだけの印象だった。
自分自身の理解不足なのかも知れないが、そもそもオンは何をしたかったのか解らない。
小説版ではウタの存在に意味があるのかな?
高官の子供だとして、へその緒を残した母親の遺体があっても産まれたところも見てないし、その後も探されている感じはしなかったのだが。
情報統制する理由自体はあるとして、ロケットペンダントの写真と子供の関連性なんてせめて母親本人居なけりゃ証明できないんじゃないかな。
そもそもDNA検査とかもない時代だよね?
母親の遺体は基地内で処理されてるわけだし、もう一度言うとオンは何をしたかったの?
重要な場面で方言が多用されるのは雰囲気があって良いが、字幕がないので何を言っているのか理解できないことが多々ある。「戦果アギヤー」という重要な言葉に至っては、上映後に調べて初めて認識できたが、その意味までは調べないとわからない。まぁ、その点は仕方ないのかも知れない。
3時間という長尺の割には、物語の重要な部分を端折っていると感じる場面が多く感じ、もう少し丁寧に描くべき点が別のところにあったのではないかと思う。
同じ時期に上映した国宝と違い、原作読む気にはなれないので親切な方いらっしゃいましたら解説お願いします。
敗戦国であるということはやはり平等ではない。
私は歴史が苦手できっと学校で習ったはずの沖縄のこと知らなかった。
ただ海が綺麗で明るい人が住んでそう。今でも米軍基地があって、時々米兵のレイプが問題になる。
辺野古の埋め立て問題くらいの理解しかない。
この映画を観て、私たちの平和は沖縄の方の犠牲に成り立っているのではないか?と思った。
アメリカや本土の人間に強い嫌悪感、憎しみを抱きながらも、食べていくためには、そこに頼らなければいけない矛盾。全てに怒りが湧いてくるのではないか?
10年以上、いなくなったリーダー オンちゃんを探す気持ちは分からなかった。
命は宝。それが伝えたかったことだとすれば切ない最後。
役者さんたちはみんなとても良かった。長い年月を演じ切るのに相応しかった。窪田正孝はイかれた役がよく似合う。
今、武装して国を守ろうという向きが強くなっている。確かに対話で関係性を変えていくのは時間がかかる。でも、本当に武器をもったら、要求が通るのか?攻撃されなくなるのか?平和とは何か、考えるきっかけに……。
それでも3時間オーバーは長過ぎるし、沖縄の方言にも字幕が欲しかった。
理解に少し時間がかかリました
なんくるないさな訳あるかぁあ゛!
県外在住のウチナーンチュの感想
映画は、「マック・ザ・ナイフ」の歌と共に始まった。
エラフイッツ・ジェラルドの
「ベルリン・コンサート」の中に入っている曲で好きな曲だったのでテンションが上がった。もちろん、エラフイッツ・ジェラルドが歌っているわけではないけど。
エンターテイメント映画としては、3時間ちょっと長いと感じさせることもなく、見応えのある映画でした。
永山瑛太演じる戦果アギヤーのリーダーが基地襲撃後に行方不明になり、妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝らが演じるその仲間が後年に渡り、ずっと、その行方を探すのが、映画のひとつのプロット。
映画の後半で推理小説のごとく、前半での伏線の回収が行われて、謎解きの説明に費やされている。
もう一つのプロットは、その時代背景としての米軍が関わる事件。
(宮森小学校米軍機墜落事故、糸満主婦轢殺事件、コザ暴動、毒ガス移送、そして祖国復帰運動の描写)
映画としては、二つのプロットを描いているが、どちらも登場人物の内面的な深い掘り下げがなく、中途半端な映画になっていると感じた。
当時の沖縄の置かれた状況、米軍、米兵に対する怒り、沖縄の人々の心情の描写が十分でなく、表象だけをなぞった感じがした。
役者陣は、かなり頑張って、沖縄のアクセントに取り組んだのだろうなと思うが、ウチナーンチュからしたら違和感を感ずるところもあった。
ところどころ、短いウチナーグチのセリフが出てきて、ウチナーンチュじゃないとわからないだろうなと思いながら観てました。
ひんぎれー(逃げろ)、たっぴらからさりんどー(叩きのめしてやるぞー)、などなど。
でも、流石にすごい役者揃いで、演技は、みなさん、上手いと思った。
地元のエキストラのオジィ、オバァのイントネーションは、地でリアリティがありました。
映画自体は、フィクションなので、ちょっと違和感がある描写もあった。(毒ガスの缶、ラストシーンの骨壷など)
復帰運動の描写で歌われていた「沖縄を返せ」は、よく覚えている。
子供心にも「沖縄は、ここにあるのに返せってイミクジ(意味が)わからん」って思ってた(笑)
エンドロールで「今帰仁村観光協会」が出て来たので、地元でも撮影があったのかも。映画の中では良くわからなかった。
三時間ちょっとの長い映画なので、集中して観るには映画館がおすすめ。
全625件中、381~400件目を表示
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