「それでもやっぱり本作はヒットして欲しい」宝島 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
それでもやっぱり本作はヒットして欲しい
日本映画としては破格の25億円の製作費を費やしたと言う事が話題の作品ですが、何より注目すべきは、敗戦直後から1970年のコザ暴動までの沖縄の現代史を正面から捉えた物語であるという点です。近年の大手映画会社が触れようとしなかったテーマです。
う~ん、これは感想を記すのが難しい作品でした。原作を削って圧縮しているなと言う事が観ている者に分かるし、過去の回想シーンに度々戻る事が物語の推進力を弱めていると感じられる事も度々あります。しかし、制作者と俳優さんがこの映画にぶち込んだ熱量が凄まじい事はよく伝わりました。熱量があるから良いという訳ではありませんが、僕はやはり本作には成功して欲しいのです。
このテーマでこれだけお金を投じた映画がコケてしまうと、「沖縄の小難しい映画なんてやっぱり当たらないんだ」という失敗体験が映画関係者の方々の共通認識となり、この様な作品の企画が今後取り上げられる事がなくなるだろうと思うからです。それは映画自身の質とは何ら関係の無い事ですが、気になります。しかし、各映画館での上映回数の変遷を見ていると、制作費の回収にも遠く及ばない結果の様です。ダメなのかなぁ。
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iwaozさんのコメント
2025年11月2日
全くもって同感、感謝です。
^ ^ m(_ _)m
文化とは創作側と観客側と双方のマインドが大事で、
「辛くなるし、悩みたくないから観たくない」という所を超えて、未来の社会の為に、多くの人が劇場に観に行くべき作品というのがあると思います。( ; ; )
そういう風に観客が変わっていく未来を信じて、今後も劇場に観に行きたいと思います。 m(_ _)m
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