劇場公開日 2025年9月19日

「いつになったら・・・」宝島 よっしぃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 いつになったら・・・

2025年10月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

1952年、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、
困窮する住民らに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる
若者たちがいた。
そんな戦果アギヤーとして、いつか「でっかい戦果」を
あげることを夢見る
グスク、ヤマコ、レイの幼なじみの若者3人と、
彼らにとって英雄的存在であるリーダー格のオン。
しかしある夜の襲撃で“予定外の戦果”を手に入れたオンは、
そのまま消息を絶ってしまう。
残された3人はオンの影を追いながら生き、
やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、
そしてレイはヤクザになり、それぞれの道を歩んでいくが、
アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境で、
思い通りにならない現実にやり場のない怒りを募らせていく。
そして、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、
米軍も動き出す。

といったあらすじ。

かなりの長編、大作。
お尻が痛くなりました笑

第二次世界大戦後、沖縄がアメリカの統治下におかれ、
米兵らによる暴行や殺人など、聞いたことはあるが、
映画化されたものを初めて見た。
初めて知ることも多々あった。なんと理不尽な、と・・・
同じ日本なのに、本土と違う、沖縄の苦しみ、怒りが
描かれた作品。

そんな中、登場人物の考えの相違。
「いつになったら・・・」と耐えていたものの、
コザ暴動にて大爆発。
「人間はそんなに馬鹿じゃない」に対し、
「殺されたら殺し返すべき」という考え。
私は前者の人間でありたいし、そう考えるタイプだけど、
ここまで虐げられれば、後者のタイプも出てきますよね。
そして、歴史は繰り返す、人間は争う。。。

それに比べ現代は・・・

今年は戦中、戦後の映画が多い中、
本作も胸を締め付けられるような映画でした。

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よっしぃ
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