「何故ヒットしないのか」宝島 ようさんの映画レビュー(感想・評価)
何故ヒットしないのか
沖縄の歴史に興味がある自分にとって凄く刺さる作品
スケールが大きいし191分の上映時間も映画に没頭出来たので気にならなかったです
沖縄が日本に返還されたのは1972年5月15日でまだ50年くらいしか経っていないんですよ
それを当時リアルに経験したかしないかで作品のメッセージの受け取りかたが違うと思います
そして俳優陣の熱演が妻夫木聡さんをはじめ見ものです
「国宝」とまで言いませんがもっとヒットしてもいいと思うのですが…
HIDE Your Eyesさんコメントありがとうございます
私もこの映画を観てから色々と調べ、興味深い資料を知ることが出来ました
この映画は是非映画館で観てもらいたいです
Mipeさんコメントありがとうございます
なるべく早く原作を読んでみます
映画と原作とはメッセージが全く違うというところがプロバカンダ映画と評される理由だと思いました
原作がとてもよかったので観ましたが、メッセージが全く違うと思いました。原作はいわゆる基地問題を単純な悪として書かれておらず、たくましく生きる子供たちの成長を通じて、様々な問題を想起させるものでした。ところが映画は徹頭徹尾、沖縄の犠牲者的側面が強調されており、コザ騒動がことさらメインになっているところが残念です。オンちゃんがメインとなるべきだったのですが。
映画としてヒットするかどうか、自分の好みかどうかもって駄作とか評価してる人がいるが、沖縄の現在置かれている状況を広く共感できるように表現できているかどうかも作品としての価値を判断する上で重要な要素と考えます。
一つの作品を評価するには様々な見方をして価値的に評価したほうが良いと思いますね。
らいむさんコメントありがとうございます
「国宝」の歌舞伎という題材のほうがまだ一般層に馴染みがあったのでしょうか
「宝島」も評価自体は決して低くはなく妻夫木聡さんをはじめ俳優陣の熱演は認められています
それでもヒットしなかったのはリピーターがいないのとコメントを見て敬遠する方々が一定数いるからでしょう
大友監督の行動も悪手だったと思います
タカシさんコメントありがとうございます
米軍占領下に実際起きた戦闘機小学校墜落や米軍車両死亡交通事故無罪判決、コザ暴動が作品中にしっかり押さえられています
グスクの叫びや行動が沖縄県民の声を代弁しているようで心に響きました
やっぱり扱ってる題材が国宝とは違うし、国宝は歌舞伎というそこまで馴染みがないものだけど、観てすぐ分かる映像美、様式美が初心者でも分かりやすい。何よりリピーターの多さが特徴です。映画としてしっかりエンタメ。長尺でも勧めやすい。
その点、宝島は史実で知っておくべき事だけど、楽しむというのとは違う。だからリピートはしづらい。大事な初日からの3日間なのに監督が余計なことしちゃいましたしね。こちらは気軽にオススメするには長尺過ぎる…という感じですかね。
エンタメとしてどうとか言葉がわからないからどうとか…この史実たちを映画化したこの想いを受け止めようとしない批評って、と思います。原作の本の流通も少ないし、なんかおかしな圧力が作用してるのでは?
いいテーマを背景にしてるし、とっても重要な歴史の闇に光を当ててるのも良いと思うし俳優陣の演技も素晴らしいんですけれども、映画として駄目だなあと思いました。
コザ暴動で迎えたクライマックスの先が盛り下がってくるし、重傷人いるのに何で病院に駆け込まない?などの謎の行動に「はあ?」ってなるし、オンちゃん探しの動機やストーリー部分が弱すぎると思いました。見終わったときにこりゃヒットしないわと思いました。
映画の構成見直せばテーマも素材も良いので編集すればもっと良くなるかも。
PTA監督の「ワン・バトル・アフター・アナザー」もとても重たいテーマを背景にしているにもかかわらず、映画としての構成が素晴らしいので大ヒットしているのも納得です。
せっかくの良いテーマも製作費も制作陣の熱意ももったいないなと思いました。
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