「広瀬すずの怒りが一番説得力あり」宝島 ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)
広瀬すずの怒りが一番説得力あり
「るろうに剣心」の大友監督らしく圧倒的な熱量が伝わってくる。
沖縄が歩んできた、裏面の米軍との闘争史が、「コザ騒動」の歴史的事件であぶりだされる。 そこはとても熱くたぎるものがある。
大友監督のこだわりは、3時間以上の上映時間にもあらわれる。彼にとって、安易なショートカットはタブーだったのだろう。まるでイタリアのセルジオ・レオーネ監督を思わせる、長尺ぶり。
憲法より日米地位協定が優先し、それを拡大解釈すると、何をやらかしても、米兵は常に無実という現実。
そのやるせなさが画面を覆う。
同じ沖縄が舞台の「怒り」でも、女性の立場から米軍への怒りを表現した、広瀬すずの熱演を買う。
彼女の強いメッセージに、暴力には暴力での男たちの論理をねじふせる説得力を感じた。
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