「沖縄の怒り…を本気で紡ぎ出しているのか⁇」宝島 えーじさんの映画レビュー(感想・評価)
沖縄の怒り…を本気で紡ぎ出しているのか⁇
【追記③】2025.10.5
この作品の納得出来ない1番の理由が分かった‼︎
それはこの作品が本当の沖縄の人達の怒りや悔しさ切なさを本気で表現したかったのか甚だ疑問に思ってしまうのです…。。 誠に本気ならばエンタメ性を無視しもっと悲惨な状況を切に訴えるべきだし、ドラマの創りようはもっとあった筈だ!なにも沢山のエキストラや立派なセットを組まなくても良い映画は作製出来た筈だ!
……そんな所が大変残念に思ってしまうのである。
【レビュー】2025.10.3
先の大戦で沖縄は日本で唯一の上陸戦となり悲惨な状況となった。その後も長い間米軍の統治下にあり米軍によるレイプや交通事故や多様な事件が多数発生していたがその殆どが無罪や米国へ帰国していた…。それが"コザ暴動"で住民の怒りが爆発したのだ。それらが描かれているがそれらとは別のドラマが進行していた。
この作品は私なりにかなり期待していたので、どうしても辛口レビューとなってしまう。。
この物語の最後がどうしても納得出来ない‼︎ 脚本と言うかシナリオ(ストーリー)がおかしくないか⁉︎
何故"ウタ"が撃たれて直ぐに病院へ運ばなかったのか⁉︎
あの距離で撃たれたのあれば弾は貫通していた筈だ。何故傷口を塞がず(押さえず)助けようとしなかったのか⁉︎何故あの時点で海岸に行く事を選ぶのか⁉︎全く意味が分からない⁇この物語を終わらせようと意図的にし過ぎである。余りに不自然である。その為、鑑賞している者は興醒めしてしまう。だって物語上、"オン"が自分の命をかけて守った次の命である。全く意味が分からないし納得出来ない‼︎ それと人を殺めてしまった"レイ"は罪を償う事無く物語は終わる。それも納得出来ない部分なのだ。
もう一点気になるのは、あの暴動が余りに画面の迫力が無く住民達の本気の怒りと必死さが全く伝わらない点にある。こう言う所が邦画は圧倒的に弱いのだ。絵に力と迫力が無いのだ。やはりその辺が海外の映画と比べると見劣りしてしまう…。。
【追記】
それにも増してこの作品を観る前に実は"ワンバトルアフターアナザー"を先に観てしまっていたので特にショボ感があり過ぎました!他のレビュアーさんも言っていますが、絵があまりにセット感が強過ぎた点もマイナス要因‼︎
【追記②】
それと話しがちと長過ぎます。なんか最後の方は早く劇場を出たかったです…。。 残念ながら…
共感ありがとうございました。
私なりのウータの感想を書きます。
(一度コメントしたつもりだったのですが、投稿になっていなかったので再度の投稿です。もし、削除なさったのならもう一度削除してください。失礼しました。)
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オンは何を象徴しているのか?
グスクやヤマコがどうしても、まだ生きているはずだと執着するもの。
アメリカや日本政府が、沖縄に潜伏し、反米の核となって反旗を翻すものとして恐れているもの。
それが表立って見えてこない恐れと期待。
そして
最後の宝として示される、アメリカ兵(白人の高官らしいが誰かはクリアにはされない)と日本人女性との間に生まれたウータ。
ウータが自分の命よりも優先した、最後に知らせたかったオンの死という現実。
そして、オンの死がウータの最後まで開示されなかったことの意味。
沖縄の悲惨な事件が「宝島」の織りなす布の横糸であり、オンとウータは細い細い縦糸のように私には思えます。
オンとウータのあり方は、確かに整合性がとれない、説明不足の点が多々あるように感じます。
ただ、そのなんだかよく分からないそのモヤモヤこそ、この映画の核のようにも感じます。
オンとウータは失われてしまった。
その意味を考えよとこの映画は問いかけているように思えます。
脚本は原作を必ずしもなぞる必要はない。「遠い山なみの光」のような決着のつけかたもある、ということですかね。
今日これから「秒速5センチメートル」なんですがその観点で観てみたいと思います。
えーじさん
ウタを病院に連れて行かなかったシーン、私も気になりましたが、もう助からない、と判断したらしき妻夫木聡さん演じるグスクの表情を思い起こし、絶命する前に本人( ウタ )が望んだあの場所へ連れていく事を選んだのかなと。
NHK大河ドラマ『 べらぼう 』でも、主人公が独り対処していたシーンに、違和感を覚えた事を思い出しました(笑)
同じ沖縄以外の出身の監督で工藤さんという方が「遠いところ」という沖縄に関する映画を作っています。
とても真摯に作ってあり、心に訴えるものがありました。
もしも見る機会があれば、ぜひ・・・。
自分がその渦中にいて、エンタメ性を追加したのならばまだよいのですが、残念ながら原作者、監督とも沖縄の方ではなさそうです。
この事については原作者が、それでも書いた理由を述べている記事をいくつか読みました。(私自身はなかなか納得はできませんでしたが・・・)
実は同じことを「最後の乗客」という東日本大震災を扱った映画にも感じたことがあります。とてもよくできた映画なのですが、当事者でない人がこんな映画を作っていいのか、というような葛藤を覚えました。
共感ありがとうございます。
自分はワンバトル・・とは湿度感が違うので比較したくありません。今作は画面の色味とか色々考えられてたと思いますが、ポイントポイントで人物振りになってたのは否めないと思いますね。
連投失礼します。
ウタの治療について、素人判断ではあっても手遅れと悟って海岸に行くのはまだ分かる。
でもそれ以前に、目の前の“トモダチ”に助けを求めるべきでは…?
素人よりも多少の知識はあるだろうし、基地には軍医もいるハズですし。
“オン失踪の謎”というエンタメ要素が主題を阻害していたように感じます。
(原作があるし、失踪の理由自体がテーマやタイトルに繫がるのは理解しますが…)
沖縄の苦難を語るなら、もっと別の切り口があったかと。
自分も妻夫木聡の沖縄に寄り添った並々ならぬ気迫に観に行きましたがちぐはぐと言うかあまりに説明不足で人物描写も浅い。様々な米軍犯罪、クライマックスのコザ暴動も史実を知ると…。
せっかく沖縄戦後史を描くなら社会派な監督ならば違ったかも。
えーじさま
共感ありがとうございます🙂
えーじさんの「怒り」が、伝わってくるレビューですね。
レビュー数がもう600件近くなるのも、この映画に期待して足を運んだ観客の、正直な賛否の声だと思います。
ディカプリオの話題作の後でしたか。映画を観るタイミングって大切ですよね。
私は東京プレミアムイベントのレッドカーペットで、監督&オールスターキャストの舞台挨拶という、テンションマックスな特殊環境で観ました。
その後『宝島』から50年後の、沖縄の「今」を描いたドラマ「フェンス」を復習して、公開初日にもう一度満席で観ました。
この映画に一つだけ言いたいことがあるならば、作品に関わる多くのプロデューサーのうち1人でも、大友啓史監督を御すことが出来なかったのか、ということです。
結果として、製作費25億円(興収目標60億円)・制作6年をかけた、日本映画史に残る勿体ない大作になってしまったことが残念です。
東映は『レジェ&バタ』に次ぐ誤算でしたが、SONYは『国宝』『鬼滅』で回収しているので、コンテンツビジネスとしては採算を取れるのかと思いますが…🤔
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