「沖縄の怒り」宝島 えーじさんの映画レビュー(感想・評価)
沖縄の怒り
先の大戦で沖縄は日本で唯一の上陸戦となり悲惨な状況となった。その後も長い間米軍の統治下にあり米軍によるレイプや交通事故や多様な事件が多数発生していたがその殆どが無罪や米国へ帰国していた…。それが"コザ暴動"で住民の怒りが爆発したのだ。それらが描かれているがそれらとは別のドラマが進行していた。
この作品は私なりにかなり期待していたので、どうしても辛口レビューとなってしまう。。
この物語の最後がどうしても納得出来ない‼︎ 脚本(ストーリー)がおかしくないか⁉︎
何故"ウタ"が撃たれて直ぐに病院へ運ばなかったのか⁉︎
あの距離で撃たれたのあれば弾は貫通していた筈だ。何故傷口を塞がず(押さえず)助けようとしなかったのか⁉︎何故あの時点で海岸に行く事を選ぶのか⁉︎全く意味が分からない⁇この物語を終わらせようと意図的にし過ぎである。余りに不自然である。その為、鑑賞している者は興醒めしてしまう。だって物語上、"オン"が自分の命をかけて守った次の命である。全く意味が分からないし納得出来ない‼︎ それと人を殺めてしまった"レイ"は罪を償う事無く物語は終わる。それも納得出来ない部分なのだ。
もう一点気になるのは、あの暴動が余りに画面の迫力が無く住民達の本気の怒りと必死さが全く伝わらない点にある。こう言う所が邦画は圧倒的に弱いのだ。絵に力と迫力が無いのだ。やはりその辺が海外の映画と比べると見劣りしてしまう…。。
【追記】
それにも増してこの作品を観る前に実は"ワンバトルアフターアナザー"を先に観てしまっていたので特にショボ感があり過ぎました!他のレビュアーさんも言っていますが、絵があまりにセット感が強過ぎた点もマイナス要因‼︎
自分も妻夫木聡の沖縄に寄り添った並々ならぬ気迫に観に行きましたがちぐはぐと言うかあまりに説明不足で人物描写も浅い。様々な米軍犯罪、クライマックスのコザ暴動も史実を知ると…。
せっかく沖縄戦後史を描くなら社会派な監督ならば違ったかも。
えーじさま
共感ありがとうございます🙂
えーじさんの「怒り」が、伝わってくるレビューですね。
レビュー数がもう600件近くなるのも、この映画に期待して足を運んだ観客の、正直な賛否の声だと思います。
ディカプリオの話題作の後でしたか。映画を観るタイミングって大切ですよね。
私は東京プレミアムイベントのレッドカーペットで、監督&オールスターキャストの舞台挨拶という、テンションマックスな特殊環境で観ました。
その後『宝島』から50年後の、沖縄の「今」を描いたドラマ「フェンス」を復習して、公開初日にもう一度満席で観ました。
この映画に一つだけ言いたいことがあるならば、作品に関わる多くのプロデューサーのうち1人でも、大友啓史監督を御すことが出来なかったのか、ということです。
結果として、製作費25億円(興収目標60億円)・制作6年をかけた、日本映画史に残る勿体ない大作になってしまったことが残念です。
東映は『レジェ&バタ』に次ぐ誤算でしたが、SONYは『国宝』『鬼滅』で回収しているので、コンテンツビジネスとしては採算を取れるのかと思いますが…🤔
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