「冗長」宝島 ryさんの映画レビュー(感想・評価)
冗長
ひたすらテンポ感が悪い。
本筋に絡まないシーンに割く時間が多い。似たようなBGMと語りと風景だけのカットばかり。
俳優の表情をとらえたいだけのカットもやたらと多く、とにかく3時間が過ぎるのがあまりにも長く感じた。
コザ暴動を取り上げたいのか、サスペンスをやりたいのか、
人物の掘り下げが浅いために群像劇のような思いが交錯するカタルシスもなく、
何が撮りたくて何が伝えたいのか、最後まで不鮮明だった。
また話される言葉が、語尾と特徴的な単語だけそれらしくしたうちなーぐち"風"で、強烈な違和感があった。
聞き取りやすくデフォルメするにしても、特有のリズム感やアクセントを監督も俳優ももっと学ぶべきだった。
昔住んでいた沖縄の空気感を感じたくて観たのもあり非常に残念な点だった。
国内外、3時間超えの映画を今年だけでも何本も観ているが、途中でスマホを弄りたくなる様な映画は本作品が初めて。
なるべくして長尺になった、というより3時間ありきで隙間を埋めるように作ったように感じた。
原作再現を捨ててでも要素を削ぎ落とし2時間でまとめていたら傑作になったかもしれない。
コメントする
HROKIIIIIさんのコメント
2025年10月3日
私も尺ありきじゃないとこんなに冗長にならないと思いました。あとは出来事を撮っているが感情を撮ってないのが、さらに冗長に感じる原因なのかとも思いました。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。