劇場公開日 2025年9月19日

「敗北感と反省」宝島 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 敗北感と反省

2025年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

 シネマイレージデイ、朝(08:15)から1日1本だけ上映の『遠い山なみの光』の後の『ひゃくえむ。』の後、ランチ後に午後の上映を鑑賞しました。

 沖縄の方言は、かつて野球漫画『わたるがぴゅん!』の愛読者でしたし、今作の公式サイトで紹介されていたものを予習したため、観る前は余裕だと思っていましたが、いざ観てみると知らない方言が沢山飛び交っていました。ですから、残念ながら100%の理解ができていません。
 台詞の意味がわからなくても、怒ってるなあとか指示してるなあとか、なんとなく観るという敗北感がありました。

 画面の解像度の粗さは意図的でしょうか、序盤から眠くて堪らなくなってしまいました。超絶格好良いワイルドな若者オン(永山瑛太)が行方不明になってから、急に内容に引き込まれました。
 それでもやはり暗めの映像の都度、睡魔が襲ってくるのは、ランチで食べた物の影響もあると反省するのでした。

 グスク(妻夫木聡)視点の他に、ヤマコ(広瀬すず)視点もあり、当時の再現度も満足するクオリティでした。クレイジーな言動に見えるレイ(窪田正孝)の本氣具合が凄く好きです。
 今作に出演している好きな俳優は、格闘能力の高さを感じる窪田正孝さんと生憎出番が少なかった瀧内公美さん。

 今となっては昔の話ですが、沖縄の真実に触れた作品が大ヒットして話題になるのは、日本人として嬉しいです。近代史ですら謎だらけなのですから、200年以上前の江戸時代や大航海時代はファンタジー、歴史はロマンだと思います。

Don-chan
seiyoさんのコメント
2025年10月2日

イオンシネマてはなくて、TOHOシネマズなんですね😁
ご飯食べてからの映画は眠気が来ますよね

seiyo
seiyoさんのコメント
2025年10月2日

こんばんは〜。共感ありがとうございます。
シネマイレージは火曜日ですよね。
ランチを含めて良い1日でしたね。
方言はわからないですよね。
場面や雰囲気で何となく理解するしかなかったです

seiyo
あんちゃんさんのコメント
2025年10月2日

お返事ありがとうごさいます。
VFXでつくった街並みは全部、テーマパークみたいじゃないですか?質感が均一化されているというか。本当の街は、一つ一つの建物の材質も違うし建った時期も異なるのでもっと凸凹が感じられます。そこがないのは私には気持ち悪いのです。

あんちゃん
あんちゃんさんのコメント
2025年10月2日

共感ありがとうございます。「遠い山なみの光」と「宝島」の共通点。広瀬すずが出ていること(当たり前だ)と、スタジオのグリーンバックでVFX合成した町の絵があること。私はあれがすご~く嫌なんです。

あんちゃん
トミーさんのコメント
2025年10月2日

共感ありがとうございます。
大友監督の絵力重視というか、ハイビジョンを信じる!みたいな部分が前面に出て、暴動!の部分は凄く良かったんですが、クライマックスの基地侵入がちょっとちゃちに見えてしまったのは残念でした。

トミー
ひなさんのコメント
2025年10月1日

Don-chanさま
コメントありがとうございました😗

「敗北感と反省」というレビューの、傷口に塩を塗るようなコメントでした、ごめんなさい。

ちなみに、米国アカデミー賞の対象作品は毎年約1万本あるのですが、アカデミー会員が全ての作品を鑑賞するのは物理的に不可能で…

会員に対して所謂ロビー活動ができる、力のある配給会社の作品が授賞候補になっています。

米国アカデミー賞会員の中にも、Don-chanさんと同じように、1日に1本でも多くの作品を観ようと努力している人達が、きっといると思います🫡

ひな
ひなさんのコメント
2025年10月1日

Don-chanさま
コメントありがとうございます🙂

『遠い山なみ』『ひゃくえむ』『南海ミッション』『宝島』『八番出口』『チェンソーマン』、6本というボリュームより、作品のチョイスが…

「映画マラソン」というか、「劇場トライアスロン」というか、身体だけでなく感性が疲れ切ってしまいます。
インプットとアウトプットのバランスは大切です、消費型映画鑑賞はどうかもう止めてください…🥲

ひな
ノーキッキングさんのコメント
2025年10月1日

この長尺をもってしてもオキナワを描ききることはできません。基地問題を押しつけてソッポを向き続けた本土の人間は深く反省し、沖縄に寄り添わなければなりません。

ノーキッキング
ひなさんのコメント
2025年10月1日

Don-chanさま
長文レビューを読んで、共感ありがとうございます😙

1日3本映画館で、ランチ挟んで観て、レビューも書けるのはスゴイです。仕事の試写じゃなければ、集中力が切れて記憶が飛ぶので、私にはムリです。

クドカンの朝ドラ『あまちゃん』で、地元アイドルグループの沖縄の女の子が、能年玲奈ちゃんの岩手県三陸の祖母の家を訪れた回のエピです。

沖縄と岩手の漁村、言葉が違うし訛りも強くてお互い殆ど通じない、もちろん視聴者も分からない、でも何となく会話の内容と気持ちが伝わってくるんです。

大友監督の朝ドラ『ちゅらさん』は、分かりやすい沖縄語と那覇弁だったので、『宝島』でも簡単だったのに、大友監督は敢えて逆ローカルにはしなかった。

沖縄の方言・感情の熱量・映画の長尺は、ウチナンチュとヤマトンチュ=沖縄と私達の間にある、いつまでも超えられない“心のフェンス”を象徴しているのかな、と思いました。

この映画のレビューを書くのは、産みの苦しみがありましたが、胸が熱くなるようなコメントを何件もいただいて、励まされました。

昨年12月にレビューを書き始めて、9ヶ月でまだ19本目、映画.comのユーザーで良かったと思いました🤭

ひな
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