「50年後の今、何想う」宝島 お悩み姫さんの映画レビュー(感想・評価)
50年後の今、何想う
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コザ騒動と沖縄返還からすでに50年を越えました。終戦から返還までの期間と比較して二倍近い時間が流れました。もし、この映画のその後の時代を描くとしたらどんな物語になるのか。アメリカが最前線から一歩引いた分、やまとんちゅが大きな顔するだけでしょうか。
嘉手納飛行場は今もそのまま存在しています。直接戦場に向かうような状況こそかなりご無沙汰ですが、明日起こったとしても不思議ではない世界が続いています。豊かになったらほかかに目を瞑らなければいけないのか、という問いかけは今も続いているのでしょう。
あえてマイナス点を挙げると、主要人物像がややはっきりしないんじゃないかな。20年にわたる長い複雑なストーリーなのでついていくのも結構大変です。物語に入り込むためにも序盤でもう少し工夫があればと感じました。沖縄については人並み以上に詳しいつもりですが、それでもついていけない部分がありました。あえてそうしたと思われる方言でのセリフにしても、わかりにくさも含めて感じてほしいのかもしれませんが、熱意の空回りになってはいないでしょうか。
あと3時間はやはり長い。生理的問題もあるが集中力という点でもかなり厳しい。演劇でもコンサートでも、公演全体は長いとしても3時間以上の無休憩は無いんじゃないでしょうか。無駄に長い、あるいはテレビかネットフリックスでやったらいいんじゃないかと思う作品もある。でもすべてを短くしろとも思わないし大スクリーンで見たい作品もある。いろいろ事情もあるかもしれませんが、考えてほしいです。
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