劇場公開日 2025年9月19日

「「宝島」というタイトルの意味を考え続けている。」宝島 のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 「宝島」というタイトルの意味を考え続けている。

2025年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

「1972年、沖縄返還」、社会の歴史で学んだ事実です。
「ちょうど私が3歳の時の出来事なんだ」、それが私の感じた全てでした。

沖縄駐留米国軍人による犯罪行為。
沖縄米軍基地の移設問題。
それらの報道に触れても、それは「沖縄の問題」ととらえていました。
何がそんなに問題なのか、深く考えることはありませんでした。

この映画は、終戦後、沖縄が日本に返還されるまでのことが描かれています。
権力と金と暴力と性と、むき出しの命。
なんだろう、知らなかったではすまされない何かを飲み込んだ気分でした。

グスクとレイの基地内での口論は、胸にささりました。
互いに目指すものは同じだけど、やり方が違う。
正しいかどうかは、その最中には分からない。
だから、互いに信じた道を譲らない。
それでいいと、私は思う。
人間をあきらめない、唯一の道だと思うから。

暴力的な場面も多く、凄絶なシーンもある。
強者が弱者を踏みにじる場面は観るに堪えない。
けれど、それが人間の本性なのだ。
目を背けてはいけない真実。
だからこそ、グスクやレイ、オンのように、自分の信じる道を真摯に行きたい。

コメントする
のりたまちび
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。