「これこそ観なければならない作品です。」宝島 すけちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
これこそ観なければならない作品です。
さぁ来週から上映開始かぁ………あれ?3時間超かぁ……。
最近は短いのに慣れすぎたから思わず躊躇してしまいましたけど。
しかし観終わってみると戦後80年、いや戦争が始まった時から考えるのが妥当やな。
今現在も続く苦しみ。
それに比べたら3時間ぐらいなんて一瞬やな。うん。
知っていること知らなかったことは人それぞれありますがこの作品を観れば苦しみの歴史の一部を知ることができ、沖縄のことを考えるそしてこれからの日本の将来を考えるきっかけのひとつになります。
他の方のレビューにもありましたが方言問題。
作品の趣旨を考えたら最初から字幕付で上映しても良かったのかも。
最近はいろんな作品で字幕付バージョンが劇場で少ない回数ですが流れるので、もっとたくさんの人達に観てほしいから字幕付が当たり前になって行くんだろうけど。
有名な事件事故が出てきましたがあくまでも有名なので。
演者の台詞にもあった通りに無名なのは数え切れないほど。
人知れず起きていたのも容易に想像できるほど混沌とした米軍の支配下だった。
本土には見捨てられたと思い島の人間は食べる為になんでもするしかない状況。
これが本土復帰の1972年まで、いやそれ以降も続いているんです。
そんな中で起きたベトナム戦争に向かう米兵たちに島の人々は恐怖や悲しみ辛さに襲われ太平洋戦争の時の記憶もよみがえり不安に満ちていたんでしょう。
そして返還前に起きた大暴動。
過激な暴力描写や迫力ある暴動。
でもこれは映画です。
優しいもんですよ。リアルはもっと凄いでしょ?みんなぶつける所がないんだからちょっとでもはけ口があれば全力以上に行くでしょ?見捨てられたんだから。本土の人間が思う以上に当時は酷かったと思います。
基地の中での”これからの沖縄“についてグスクとレイの言い争いはちょっとまともに観れなかったなぁ。
沖縄の風習や文化もちょいちょい流れてくるのもより深くそれに対する想いもほんのちょっと理解できました。
綺麗な風景や楽しい沖縄はテレビからでも飽きるほど湧き出てきますけど、本当の姿そして芯にある背景を知り考えませんか?
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