「入り込めるほどの雰囲気作り◎」宝島 タベレン夕さんの映画レビュー(感想・評価)
入り込めるほどの雰囲気作り◎
制作費はあの国宝よりも多い25億円、上映時間も191分とより長く、全く異なる作品にも関わらず比較される今作。きっと国宝が良くて見た人もいると思いますが、同時にハードルが上がっていました。まず191分が理由に躊躇しているなら、あまり感じないので見るべきです。
映画のほとんどが戦後沖縄の雰囲気を伝えるためで、とにかく丁寧に描かれています。別に退屈ではなく、世界観に入り込める不思議な映画体験だと思います。セットにお金がかかっていて、エキストラや方言などのこだわりを感じられます。主要キャストは豪華で、沖縄がアメリカだった頃の我慢とか怒りとかもどかしさが、ひしひしと伝わってきました。
ただ映画の軸は瑛太を探し続けることですが、内容だけを見るならば2時間以内に収められると思います。瑛太のカリスマ性というか英雄といわれる部分が描き切れておらず、残念なポイントです。全体的に映像が暗く、方言がかなり強いので、日本語字幕が欲しいと思いました。
最近は映画のラインナップが強力な事もあり興行収入は苦戦していますが、クチコミで広がる力はあります。ぜひ大きいスクリーンで見てください!
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