劇場公開日 2025年9月19日

「幻想の…」宝島 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 幻想の…

2025年9月23日
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鑑賞方法:映画館

面白くなくはないんだけど、あまりにも皆がいつまでもオンにこだわり続けるところ、当のオンの奇想天外とでも言うべき運命、大規模ながらセットにしか見えないコザ暴動シーン、そしてあまりにも黄色い画面作りのお陰で、史実に基づいているにもかかわらず「幻想の戦後沖縄史」とでも言わざるを得ない映画になっている。
大友啓史監督の代表作「るろうに剣心」が「幻想の幕末明治史」であったように。
あまりにも長い上映時間のかなりの部分が叙情をかき立てるために使われているのもそういう印象をもたらす原因にもなっている。
本作は戦後(台詞においては『戦中から』にも言及しているが)沖縄の置かれた状況と課題に切り込む、大友啓史監督初の社会派作品かも、と思われただけにそういう方向に振ってしまったのは勿体ないと思った。
芸達者ばかりが集められた役者陣は、ちょっとディレクション不足なのか広瀬すずを除いてややぼんやりした印象。
ただそんな中、本作でも瀧内公美がやっぱり持ってった。最近ちょっと劇薬過ぎる気がしてきたけれど…

ぱんちょ
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