「終われない物語が終わるとき」宝島 ころさんの映画レビュー(感想・評価)
終われない物語が終わるとき
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沖縄の歴史が圧倒的な熱量で映像化されている。
それだけでも見るに値する映画だと思う。
だが、この映画の良さはやぱり登場人物それぞれの持つ物語だと思う。
戦後というのは大人が子供に後ろめたい思いを持ち続け、大人が子供に明るい未来を託し続けた時代のように思える。
そんな時代に一緒に過ごした少年少女たちの、それぞれの物語。
彼らは若かったころの物語をどうしても終わらせることができず、大人になったのにどこかで成長しきれていない。
が、オンの失踪の真相を知った時に、あの頃の物語がようやく終わる。
英雄とは。
子供という存在に未来と希望を見て、それに賭けていくような姿こそが英雄であり、大人の姿なのだ、と思えた。
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