「いつになったら…」宝島 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
いつになったら…
おそろしく尺が長い映画ですが、おそろしく血がたぎる映画です。私達が忘れたもの、いや、私達がわざと忘れようとしているものが、そこにあります。それだけですが、それが総てです。
米軍基地の問題は、ニュースでお馴染みです。でも、客観的に編集され、中立であることが絶対条件の報道の世界では、あの熱い思いと、空気を伝えることは、残念ながら望めません。当然、アメリカにはアメリカの言い分があるし、このクニの政府にも、言い分があるはず。でも、そこで暮らす人々の本当の思いは…
この島は変わる、俺たちが変える。
あの時代をリアルタイムで生きていたわけでもない私ですが、あの頃、自分たちが頑張れば、世界を変えられる、誰もがそんな思いを持っていたように思います。ただそのやり方に間違いもあれば、逆効果だったこともあるかな。暴動自体は、正しいこととは思いませんが、あの強烈なエネルギーは、何処から来たのか?、あの場所にいたら、あのエネルギーを止めることはできるのか?。今の時代に、あの熱い、たぎる思いがあれば、このクニはどうなるのか?。皆様はどう思います?。
一度も沖縄に行ったことのない私が言うのもおこがましいですが、いつになったら、オン兄ぃのまっすぐな思い、伝わるのかなぁ…
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「闇の子供たち」
妻夫木氏、不思議な方ですね。時代に翻弄されるキャラが、妙にハマります。何故かしら。その理由を知りたい方に、おすすめします。観てね。
「アンダーカレント」
瑛太くん、不思議なキャラですね。今、そこに姿がなくても、今、そこにいるヒトに、強く存在を残す。何故かしら。その理由を知りたい方に、おすすめします。こっちも観てね。
コメントありがとうございます。
戦勝国は、戦勝国であり続け、そうでないクニは、そこから何を学ぶのか、80年過ぎようが、100年過ぎようが、大切かと。この映画が、その一助になると、いいですね。

