「近年、稀に観る駄作」宝島 竜さんの映画レビュー(感想・評価)
近年、稀に観る駄作
結論は、監督の自己満足作品。
日本独特な意味不明のオンパレード。
要は、具体的な部分は映像化したら批判をくらうから、察してねとばかりに事件の結果ばかりを観せてるだけ。更に反米感情を抱かせないようにアメリカ人の卑劣な行動や言動はひた隠しにしている。
だから、観客が感情移入も一切できない。このシーンは何を伝えたいのかを常に考えないといけない。こんなのが3時間も続く訳で。方向性も支離滅裂で一体どこに向かうのかが見えてこない。世界仰天ニュースのように要所要所で解説が入っていたなら、このシーンはそういうことね、と繋がりも見えてくるのだが。それがないので話が全く繋がらない。せめて妻夫木がこういうことだよと伝えてくれていたならねー。
やたらと暴力シーンは多いけれど、単に痛々しいだけで、何のための暴力シーンかも分からない。アメ車をたくさん、みんなでひっくり返して動かすのばかり。アメリカに対しての暴動なんだろうが、アメリカ人の卑劣さが全くシーンにないので、爽快感も一体感も生まれない。妻夫木がやたらと滑稽に高笑いして笑い倒してるのが不気味でしかない。呆れてる場面なんだろうが、何に対してのメッセージか伝わらない。
本当に筋書きを書いて作ってるの?と思えるくらい、あちこちに話が飛んでまとまらない。
結局は、監督がただ作りたいだけで作った作品。もっと観客目線で、気持ちの揺さぶりを考えて作っていたら、こんな駄作にはならなかっただろう。
周囲の観客も途中からスマホを取り出して時間を調べたり、LINEをしたり。退屈している様子。宝島というタイトルをつけるなら、もっと沖縄の素晴らしい場所や音楽を
もりこんだら良かったのに。綺麗な南国の海、首里城、沖縄民謡、沖縄料理。だからこそ、この宝物の島を守らないとねってメッセージ性を込めていたら印象も変わったのに。海のシーンなんて、大砲を撃ち込まれるシーンくらいしかない。
上映が終わって、出口に向かうおばちゃん2人の会話。「長かったなー。お尻痛いわ」「わけわからんかったわ。何を伝えたかったんやろ?」
この会話にこの映画の全てが集約されてます。
戦後の沖縄返還の映画を真剣に作るのであれば、アメリカから反発を招くのを承知で作って欲しい。その覚悟がないのであれば、沖縄返還の映画を作る資格はない。こんな中途半端な作品にするなら作らない方が良い。沖縄の人にかえって失礼になる。自分たちがされた酷いことを示して欲しいはず。アメリカ人に拉致、監禁、無理性交のシーンや暴行されたシーンを見せることで反米感情が湧き、それを握り潰されることで憎しみが湧く。そして、反撃をする人たちを一緒に応援することで気持ちの一体感を生んで、映画に感動するのに。18禁で年齢制限して。この映画はモヤモヤした映画だった。韓国映画なら思いっきり発散させて、楽しめただろうなー。
コメントありがとうございます。
こちらでもスマホやスマートウォッチなど光るものは禁止です。上映前に画面で注意喚起されてます。
ただこそっと見てる人はいるみたいで、光ってました。しつこいと注意もありますし、退場もあると思います。
感想はコメ主とだいたい一緒!
ただそちらの映画館は途中でスマホ使っていいんですか?私がよく行くイオンシネマは何回も上映前に注意喚起しますし使っているの見た事ないです。
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