「一番の問題は、自分達が宝物と本人達に 自覚をもってもらうことの大変さ」宝島 ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
一番の問題は、自分達が宝物と本人達に 自覚をもってもらうことの大変さ
沖縄戦が終わり、つまり日本の敗戦後の沖縄の本土復帰までの混沌は、隣県で過ごした私にも、正直言えば遠い場所のことだった
それは二十数年続いた
社会的に心が癒えないまま異国人に蹂躙された魂が安らげない時代だったのだ
私はそれからまた15年位経ってから、沖縄で社会人デビューしたわけだけれど、うちなんちゅの人々の優しさに甘えて、戦後のすぐの社会の在り方に違和感も感じなかったし、むしろ外国の方の明るさに、心を魅かれた毎日だったかもしれない 恥じいるばかりだ
戦争と人間って、何を言おうが何をやろうが、本質はエゴに基づく力と力のぶつかり合いなのだから、グスクやヤマコが味わう悲嘆を生み出す装置に間違いはない
このように毎日を必死に生きていけば矛盾や社会の壁に涙を流すしかなくなるのだ 大友監督が今回の映画にかけた情熱がほとばしるのを感じた
次回以降も期待しています
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