「伝わるだろうか···」宝島 春篁さんの映画レビュー(感想・評価)
伝わるだろうか···
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沖縄返還は、私が小学生の時の事だ。
ベトナム戦争は、どこか遠い話だったけれど、それまで普通に日本だと思っていた沖縄が返還されるというニュースは「えっ!沖縄って日本じゃなかったのかぁ」と無知な小学生には記憶に残る出来事だった。
歳を重ね、少しはわかった気になっていた沖縄の事だが、当時の人々の犠牲や傷みを簡単に知った気になってはいけないなと、あらためて思い知らされた。
あまり使いたくない言葉だが、「今の若者」にどれだけのリアリティを持って伝わるだろうかとも感じた。
「今もそこにあるもの」なのに。
観る前には泣くかも知れないと心の準備をして臨んだが、泣くことは無かった。
主演俳優たちの熱量は、ものすごく感じられたが、少し重たかった気もする。そのせいか、塚本晋也がとても良かった。自然な感じにホッとした。と言いつつ、私は今回のような窪田正孝も嫌いじゃないが。
ただ、とにかくオンの失踪の伏線回収までが少し長い気がした。
全体的な長さもそうだが、それぞれの役にスポットライトをあてている時間が長過ぎて、時折チョット嘘くさい画になってしまっている時があったように感じた。
たくさんの人に観てもらい、この作品についてのお喋りをしてもらうことが、大切な一歩のように感じる。
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