あの人が消えたのレビュー・感想・評価
全231件中、221~231件目を表示
監督の自己陶酔が気持ち悪い
主人公が一人暮らしの女性に「危ないから」と押し入ったり、マンションの住民一人一人に手書きの手紙を配ったり、「あの人はどんな人ですか?」と隣人に女性のことを伺ったり、とにかく気持ち悪い行動なのだが、ヒロインの女性がそれを「勇気があって素敵」だと称賛している。男女関係ないが、今回の映画で例えるなら、男が女性に「気持ち悪い行動」をしているのに気づかない状態。しかし、監督はその行動が気持ちが悪い行動だと思っていないので、それを映画化して妄想で称賛している。本当に気持ちが悪い。
個人的に、現代日本で考えうるエンタメの最高傑作
底が浅いラストマイルと違って鼻に付かないです。見ないと損かも。
エンドロール含め、現実逃避願望にあふれる日本の風潮のなかで産み出しうる最高傑作じゃないでしょうか?
よかった点。
社会派ぶったラストマイルと違い、エンタメに徹してくれた。
伏線回収と予測外の展開の妙。
高橋文哉さんのイケメンぶり。袴田吉彦さんも役どころがよかった。
ズレたたとえを繰り返すボケもラストマイルとは違い、田中圭さんの
演技と役どころ、そしてこの脚本なら鼻に付かない。
染谷将太さんもコミカルなシーンはあったが鼻に付かない。
ラストマイルの「これ面白いでしょ?」を見せられている感じとはちがって
ユーモア要素が本当にちゃんと笑えて、本筋を邪魔しない。
監督さんは元テレビマンのかただけあって、配役や客を飽きさせない仕掛け、ユーモアのさじ加減、わかった気になってしまう仕組み、視聴後の「附におち方」などを、「とてもよくわかっていらっしゃる」と感じました。
「テレビ番組は小学生が見てもわかるようにつくる。大衆の知能はそれぐらいだから。わかりやすすぎるぐらいわかりやすく」と某テレビマンが言っていましたが、見事にのせられちゃいました。
異世界転生への期待を込めて星4!
ネタバレ前に絶対見て⚠️
とても面白かったです。笑いもあり感動もあり、なんと言っても衝撃の展開もあって申し分無かったです。伏線もしっかりありかつ全て回収されるので、とても良かったです。ネタバレを見るのと見ないのとでは感じ方は全く違います。演技も皆さん素晴らしく最後まで見入ってしまいます。ぜひ見てほしい作品です。
高橋文哉くん目当てで観て大正解
高橋文哉くん、これから期待出来る若手俳優だと評価してたので、それだけの理由で観ました。高橋くんを信じて良かった大満足の映画でした。途中フューチャリングされてる大物芸能人の辺りから「オフザケ映画なの?」と喜劇モード突入かと思いきや伏線回収の見事さに唖然としましたよ。しつこい回想シーンにも納得。とにかくネタバレ踏んだらこの映画の良さが台無しになるから、何も事前情報無しで高橋文哉くんを信じて観て欲しいです!
マジオモロかったです!
(エンドロールがこれまたご馳走で最後の最後まで楽しめました。大物芸能人ええ仕事してまんなあ笑)
もったいない。どの喜怒哀楽で観ればいい?
「悪くないけど。」が率直な感想。
本格ミステリーやホラー要素を匂わせる予告から、シリアスな気分で鑑賞。
前半はミステリー要素が強かったが、中盤から『カメラを止めるな!』的な転調で、「あ、実はこれ、コメディ映画?」となるが、お笑いが中途半端。
終盤はお涙頂戴展開に持っていかれ、最後までどの喜怒哀楽で楽しめばいいのか難しかった。
途中、『シックスセンス』と『ユージュアル・サスペクツ』のオマージュが差し込まれるが、あからさますぎて、さすがに「パクリ」の三文字が頭に浮かんだ。
オマージュにしても、少しはオリジナリティが欲しかった。
さらに主人公と警察は実際話しているのに、実は警察の話はウソでした!という圧倒的矛盾。
題材や役者は悪くないだけに、惜しいという印象。
もう少し脚本をブラッシュアップしてもらえたら、楽しめたかもしれない。
「○○○ー○○!」って叫びたくなるけど、とりあえず1週間は耐えることとしよう
2024.9.20 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(104分、G)
いわくつきのアパートの担当配達員が奇妙な出来事に巻き込まれるミステリー映画
監督&脚本は水野格
物語の舞台は、東京都多摩市(ロケ地は横浜の民泊)
大学生の丸子(高橋文哉)は、コロナ禍を機にアルバイト先の居酒屋をクビになり、報道で取り扱われていた配達員へと転身した
配達所には小説家を目指している先輩の荒川(田中圭)がいて、自身が書いた「転生したらゾンビだったのだが」という小説を読めと押し付けてくる
仕方なく読むものの、内容はあまりにもくだらなく、ふと目に入った「スパイ転生」と言う小説を口直しに読むことになった
その小説はコミヤチヒロと言う作者のもので、丸子はその小説を気に入って、応援コメントなどを発信するようになっていた
それから4年後、丸子はぎこちないまま配達員を続け、「スパイ転生」も160話近くまで連載が伸びていた
ある日、丸子は担当地区にあるアパート「クレマチス多摩」の荷物の中に「コミヤチヒロ」と同姓同名のものを発見する
まさかと思いながら配達に向かうと、その部屋には小宮千尋(北香那)という女性が住んでいた
さすがにそれを聞きただすことはできなかったが、部屋の奥のパソコンに「スパイ転生」のページが見えたことから、丸子は間違いないと思い込むようになった
物語は、その女性が作者であることがわかるものの、同じアパートの住人の島崎(染谷将太)が彼女の部屋に押しかけているのを目撃するところから動き出す
他の住人に聞いても、島崎という男は気味の悪い人間で、丸子はストーカー被害に遭っているのではないかと疑うようになっていく
そして、仕事そっちのけで、千尋の無事を確認するために、あらぬ行動を繰り返していくのである
映画は、キャスト情報も含めてネタバレしない方が良い作品で、結末に関しては「本当に」知らない方が良いと思う
物語は、二転三転するもので、タイトルもダブルミーニングになっている
冒頭で襲われる住人(金澤美穂)が描かれ、そのアパートが事故物件になっていたのだが、一連の流れの中で、それもミステリー要素になっていた
また、千尋が書く小説の内容は映画内でははっきりと明言されないが、映画の後の特典映像のようなところでどんな話なのかわかるようになっていた
そこでは、劇中で立てられるフラグが回収され、ある意味では良い終わり方のように思える
さらに、その小説の主人公となる女性の名前は「とあるミステリー映画の名作のキャラの名前」を引用していて、これを叫ぶだけでネタバレとなってしまう
そのワードは知る人ぞ知るワードなのだが、ある意味「バルス!」ぐらい有名な言葉なので知っている人は多いと思う
その作品名を語るだけでネタバレになるので、気になった人は「小説のキャラクター名」を覚えておいて、それからググると色々と情報が出てくるだろう
パンフレットは袋とじになっていて、最終章にあたる部分の表記があり、そこには映画内小説のキャラクター名とエンドロールで登場する挿絵を用いた小説の解説が載っている
映画的にもメタ的な構造を言えば、本作全体がなろう小説のようにも思えてくる
このあたりは、なんとなく察していただけると思うのだが、それぐらい細かなディティールが粗めに作られていたように感じた
いわゆるツッコミどころ満載の作品になっていて、最後まで通してみるとおかしなところはたくさんあったりする
だが、全体がなろう系だと思えば、そういうものかなと納得できる部分があると言えるのではないだろうか
いずれにせよ、何とかネタバレ回避で頑張って書いてみたが、鑑賞後の人なら書かれている内容はわかると思う
個人的には先の読めない展開と、シュールすぎるコメディテイストがツボだった
前後半で映画の質が変わっていくのだが、やはりメタ構造を頭に入れてから全体を俯瞰する方が良いのではないだろうか
ネタバレレビューをうっかり踏んでしまった人のためにオブラートに包んでみたが、なかなか骨の折れる作業だった
「○○○ー○○!」って叫んで、心のわだかまりを取っ払いたくなる作品なのだが、誰かが叫ぶまでは我慢しておくとしよう
前半の配達人らしからぬ行動に引かなければ面白くなるが…
それでも納得出来ないシーン多数。
真相があれならば、
あの警察官は本当にお笑い芸人を信じたのか?
中村倫也が見た酔いつぶれた彼女を介抱しようとしたシーンの真相は?
染谷将太がしつこくドアを開けようとしたのはストーカー行為?
そのタネ明かしに満足して、色々雑になっているのが惜しい。
ちょっと監督が自分に酔いすぎ。
上質なミステリー
次々と住人が消えていく3階建てのアパート。
その謎を追う青年が、大きな事件に巻き込まれていく。
かと思いきや・・・
う~ん、いろいろ書きたいけどネタバレしてもいけないし、
とにかくすごく面白かった映画なので、ぜひ映画館で観てください。
全231件中、221~231件目を表示