「あの人の番です」あの人が消えた kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
あの人の番です
あの人って誰のこと?と最初から何気なく観てしまったけど、コロナ禍から置き配が流行っているのに置き配無しの運送会社?また、プライベートに突っ込みすぎだろうと思われる主人公の丸子(高橋文哉)にイライラ感さえ覚えてしまいました。あなたの方がストーカーっぽいよ?ホラーなのにホラーっぽくないとか、染谷将太が怪しいに決まってるじゃん!とか・・・
第2章からはマンションの住人が何人も怪しさ満開で描かれる中、同僚配送員の田中圭が目立ってきたり、住人の一人袴田吉彦の登場によってドラマ『あなたの番です』のパロディ色が強いように思われた。
第3章になり、ホラー色、サスペンス色は全く崩壊して、警視庁公安課だと正体を明かすシークエンスによってコメディ色が爆発。梅沢富美男本人を使ったりして、劇中小説「スパイ転生」が活かされているのかと思わせ、観客・視聴者を誘導させる見事なテクニックを感じた。まぁ、この第3章はあり得ないほどコミカルな公安の姿だったんだけど・・・
最終章・・・やられた。どんでん返しもここまで来れば『シックスセンス』パロディ。いや、実は死んでいたのは小宮チヒロだと読んでしまったのですが、まんまと騙されてしまいました。そして田中圭の推理が冴える!やっぱりあな番じゃん!推理小説好きとか言っておきながら本棚には「名探偵コナン」のコミックばかりの田中圭。転生モノにも強いようだけど、自分が書くのは「転生したらゾンビだったんだが」。ちょっと観てみたい気もする(読むのは面倒だけど)。
第1章丸子夢久郎
第2章人が消えるマンション 205の小宮チヒロ 201巻坂
第3章 須藤と別府、寺田に梅沢、最後は相馬
最終章 すべてうそ
パーソナルトレーナーと偽った島崎(染谷将太)。彼のバンダナ巻いた姿が故島崎俊郎氏の若い頃を思い出してしまいました。だから島崎?