「モヤモヤが残る」あの人が消えた グッチさんの映画レビュー(感想・評価)
モヤモヤが残る
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なかなか練られた脚本で面白かったです。
ミステリータッチの話で進行して行き、終盤にコメディタッチの種明かし、さらにシリアスな種明かし、さらにタイトルの種明かし(消えたあの人とは実は○○のことだった、○○○○センス的な落ちですね)、さらにバッドエンドの後のハッピーエンドと、これでもかの盛り沢山で楽しませてくれます。
ただスッキリしない感じが残ってしまうのは、シリアスな種明かしをしたところでこのシチュエーションは実はこうでしたという説明がないところ。島崎が小宮を抱き抱えていたのはこうでした、沼田が血だらけの幽霊を見たのはこうでした、長谷部がベランダで血まみれで煙草を吸っている島崎を見たのはこうでした、警官が適当な説明をしたのはこういうわけでした(本当に部屋に乗り込んでいたなら疑わないハズはなく、この説明が一番難しい)といったところが、自力で想像しても自分を納得させられるシチュエーションが思い付けないのでモヤモヤしてしまう。そこの種明かしもスカッとやってくれていたら、エンターテイメントとして100点だったんですけどね。
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