「怖くて、可笑しくて、切ない ~ 味変を愉しむ映画」あの人が消えた LittleTitanさんの映画レビュー(感想・評価)
怖くて、可笑しくて、切ない ~ 味変を愉しむ映画
公開週なので、ネタバレ無しの雑感です。
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1. 4モードに変わる映画
ストーリーの進行と共にテイストがガラッと変わる。
(1) スリラー? ホラー? な序盤
(2) 内田けんじ風種明かし??
(3) M・ナイト・シャマラン的超展開
(4) パンズ・ラビリンス感なラスト
監督の過去作っぽくもある
リアリティラインが曖昧なので、(2)をすんなり受け入れそうにもなるが、常識的には違和感が伴う。後でその違和感こそが伏線だったと気付く瞬間は心地よい。
(3)に関してはアンフェアが過ぎるので、ミステリ度はかなり低め。ただ切なさは半端なく、表題「あの人が消えた」が表示された瞬間、自分は思わず声を上げてしまった。
(4)の回収を喜ぶ観客は多そう。ただ個人的には(3)の切なさを軽んじられた気がして、評価スコアを下げてしまった。
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2. キャスティングで誘う笑い
公表されてるキャストだと、染谷将太の後に菊地凛子が出てくるとやはりクスッとしちゃう。夫婦は同時には登場しないが、互いの役について言及する度、ニヤニヤしっ放し。
非公表のキャストは出落ちの様でいて、後にキチッと本筋のヒントなるのが絶妙。
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好みは別れそうだが、「パラサイト」や「ラストマイル」の様に、先を予想しにくい映画が好きな方にはお勧め。先を読んでやろうと意気込みつつ、騙されるのも快感。
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