「よく出来てる!」アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
よく出来てる!
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内野さんはさすがの演技力で、これまでのどの役とも違う、抑圧された退屈さの中に影と小さな怒りの種火を感じさせる、いかにも公務員のつまらないおじさんだった。
何であんなペライチのチラシ信じるかなぁ。
調べないで進めるかな個人取引なんて。
とかちょっとツッコミどころはあるものの、あれだけ家庭内での力関係が弱かったら言われた通りにするのかもしれない。
詐欺師は“話の中に本当のことを織り交ぜてリアリティを出す”とか聞くけど、氷室の不動産屋の部長としての生い立ちを話してるときの感じが、何となく変な設定で具体的すぎるなぁと思っていたら、ソレだった。
熊沢は途中でそのことに気づきながらも言わない。
かつて胸ぐら掴んだ攻撃的な部分や強い性格が、全て消えたわけではなかった。
ただ、家族のため・生きるために隠していただけ。
全てが明らかになったときの2人の晴れやかな笑顔は、作戦成功そのものよりずっとアッパレな気持ちに。
こういうエンタメ作品、好きです!
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