「そのオチは禁じ手では?」アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
そのオチは禁じ手では?
大好きなオーシャンズシリーズ的チーム犯罪映画で上田慎一郎が主演の内野聖陽と6年間掛けて脚本を準備したという観る前から面白いことが保証された作品なのだけれど良くも悪くも整いすぎていてガツンと来ないのだ。一番の問題は小澤征悦のキャスティングでコメディイメージが邪魔をしてワインを頭から掛けられても悪くも恐くもない。時間をかけて騙しのトリックや階層が深くなるのは良いが製作委員会メンバーがコンプラを気にして会議室であれこれ調和したであろう部分が不満として残る。岡田将生に父親とのしんみり要素は不要でイケメン天才詐欺師というだけで十分、悪は悪でええやん。そもそも納税のために(!)金をだまし取るって設定にロマンが無さ過ぎて萎える。同僚の仇討ち話もあまり好きではなく警察内にも金目当ての悪いやつがいていいし、虐げられたメガネのリーマン公務員は蘇る金狼でいって欲しいのだ。
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