「トリックが巧みなコンゲーム」アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 LittleTitanさんの映画レビュー(感想・評価)
トリックが巧みなコンゲーム
復讐物・詐欺物の弱点は、成功する大団円が最初から予想できる事。その点本作は、予定調和を巧く回避できた気がする。肝となるトリックも見事。原理的には単純だが、伏線の提示がさりげなく、種が明かされるまで気付けない。
熊沢の小市民ぶりを体現した内野聖陽が素晴らしい。「風林火山」や「臨場」の迫力を封印した演技は白眉。マコト(岡田将生)は終始軽やかだが、熊沢の一家団欒を羨む表情の愁いが印象的。強がって話す出まかせに、自身の生い立ちを忍ばす様に家族への想いを感じた。
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