「追徴課税?」アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
追徴課税?
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督の犯罪エンターテインメント映画。
韓国ドラマが原作とのことだがあまり詳しく確認しないまま鑑賞。
主演は内野聖陽と岡田将生。
内野があまり深く考えずにこういった作品に出演すること自体非常に興味深く感じたし、出演しただけで作品の格が一つ上がったように感じさせる存在感はやはり一級だと思う。
またつい先日結婚を発表したばかりの岡田のビジュアルを改めてマジマジと見てしまったが、高身長・長い手足・小顔・色白で画面に映えるその美しさには同性でも目を奪われるほどw
川栄李奈がいち税務署員にもかかわらず巨額脱疑惑のある大物実業家に直に接触をはかり問い詰めるシーンには、余りにもありえなさ過ぎて強烈に萎えたところから物語は展開し、幸先不安になった。
本作の肝はやはり一番の悪党を演じた小澤征悦。
現在上映中の「アクマゲーム」でも同じくラスボス(なのかな?)を演じているようだが、現存する役者の中で一番面白い顔で、胡散臭く顔面に迫力を感じさせる稀有な存在。(褒めてます)
彼を起用することでコメディやエンタメ作品が一発で成立するくらいシンプルに凄い役者。
「知らなかったことにする」を連呼しながら友情と男気を見せた刑事役の皆川猿時は珍しくカッコ良く思えた。(あのセリフ絶対笑わそうとしてるw)
まあ話が粗過ぎて気になるところはいっぱいあったが、悪い奴らがもっと悪い奴(多分)から大金をだまし取るという気持ち良さというかカタルシスのようなものは十分味わうことができる、エンタメに特化した面白い作品だった。
ただ勝手に期待していたどんでん返し的な展開は思っていたほどではなかったというのも正直なところ。
あのお金どうやって納税されたのか知りたくて仕方がないw