「巨大な渦と人間」胴鳴り しんさんの映画レビュー(感想・評価)
巨大な渦と人間
淡々と、静かに、でも饒舌で、不穏で、美しくもある家族のドラマ。観てすぐに伝わって帰りの電車の中で忘れるような作品ではなくて、あれはなんだったんだろう?ってずっと心にひっかかり続けるような、そういう作品だと思いました。もちろんエンタメに徹した楽しい作品も自分は好きなんですが、こういうひっかかりを与えてくれる作品をずっと噛み締め続けるのもぼくは好きです。役者さんの話す言葉、表情、そして風景や音を頼りに、紐解いていく。何か大きなうねりのようなものが渦巻く世界で、誰かに何か大切ことを伝えられなくて必死にもがいている人間たち、そういう印象を自分はこの作品から受けました。
コメントする