胴鳴り

劇場公開日:

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胴鳴り

解説

「阿吽」の楫野裕監督が、親子の血縁という絶対的な関係と人間の根源的な孤独を、自伝的要素を盛り込みながら静謐なタッチで描いたロードムービー。

新潟で生まれ育ち高校を卒業したばかりの西沢光は、これまで一度も会ったことのない父に会うため、母・真由美に黙って1人で東京へやって来る。父の大森直秀は大ヒットテレビドラマを生んだ人気脚本家で、かつて恋人同士だった真由美との間にできた婚外子が光だった。娘の存在を知りながらも関わろうとしなかったことに罪悪感を抱える直秀は、恋人・沙月とのドライブに光を連れて行き、大磯の海岸で3人はつかの間の時を過ごす。数日後、新潟へ帰ったはずの光が再び直秀の前に現れ、母に会ってほしいという。直秀は助手席に光を乗せて、新潟へと向かう。

「At the terrace テラスにて」の古屋隆太が父・直秀、本作が長編映画デビューの三谷菜々美が娘・光を演じた。タイトルの「胴鳴り」とは、秋の彼岸前後に海が鳴り山が鳴る現象で、雪が降る前触れといわれる。

2024年製作/110分/PG12/日本
配給:ALFAZBET
劇場公開日:2024年6月22日

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(C)The 7th Poetry Society

映画レビュー

1.0何回モヤモヤする作品。悪い意味で

2024年12月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

何が見せたいのか?何を描きたいのか?メッセージが分からない。この手の作品は必ず監督のメッセージが入っているのだが、何を見せたいのか全く分からない。キャラクターが主人公、娘、妻等の視点が変わるがそこに現実味は無い。結婚間近で幸せなはずの母がなぜヤサグレで死ぬのか?主人公の事が忘れられないのか?全く分からずいつ終わるんだろうって鑑賞。
映画っぽくなっているが構図がダサすぎて集中出来ないのも難点。

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るい

3.0117、しかも角目

2024年7月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

二人の父親達は、後ろめたさから腰が引けていたり、不器用すぎて無神経にみえたりするので、光はいやでも母親に頼らざるを得ないのだが、その母親を失ったあと彼らが(意外にも)彼女にアイデンティティを与えたように感じさせる。
鑑賞者の思考ポイントへの絶妙なずらし方がジワるのだが、そのずらし方が、光と親達との間の求める事と「よかれ」と思う事とのずれと重なって面白かった。
年頃の娘に振り回されるのは、ひょっとしたら世のおとーさん達の夢かも。

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ひろちゃんのカレシ

3.5なんかあの映画を連想する、あれ、あの映画。

2024年7月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

SAABが117クーペで車シーン多いせいかな。
演出家が脚本家だった事とか、Hで始まるとか
なんかわざと出来事をザクザク編集したみたいな所も、、、話は親子の絆で、タイトルの付けかたも気が利いてると思う。話はむしろこちらの方が好きかも。
幽霊イメージは面白かったが、長いと辛いね、目が泳いでるの気になった。
あとこれは、あの映画見た時も思ったんだけど、きつい条件のなか大変だとは思うが日本映画は絵が悪い!もう少しアジアの映画見習おう。

色々力不足を前半凄く感じてしまった。
次回作に期待します。

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masayasama

5.0これは面白い。こういう当たりがあるから、レイトショーで一日一回しか...

2024年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

知的

これは面白い。こういう当たりがあるから、レイトショーで一日一回しかやらない様な作品にもつい足を運んでしまう。

どうにも説明が難しい映画。多面的で多層的で、見る人によって受け取り方が変わるような映画。先の展開が読めないので、頭でエンタテインしながらもうじっと観入るしかない映画。
乾いたユーモアとシリアスさとを併せ持つ語り口で、どこかの解説にあるような「静謐なタッチ」の映画では全然ない (と思う)。全体のトーンや変なズームのシーンなどに、少し 濱口竜介 監督の影響を感じたりもする。

ちょっと仕事を舐めてる売れっ子脚本家を演じる 古屋隆太 が良い。長い手足を持て余すように思春期を持て余す娘を 三谷菜々美 が好演。本作はロードムービーでもある。ラスト、もう一人の主役である黄色いいすゞクーペは何処へ向かうのか。
岡田斗司夫の「歳をとることの利点は『孤独』が気にならなくなること」という言葉を思い出す。

タイトルの「胴鳴り」は、劇中でちゃんと聞ける。そういえば本作、環境音や音楽も面白い。冒頭のベッドシーンの背後で鳴り続けるあの音は一体何だったのだろう?
イビキとかも凄いし (でもコレは「胴鳴り」じゃないと思う)。カラオケで歌われる「さよならの向こう側」で『花腐し』を思い出す。

23時過ぎの終映後からトークセッションあり。登壇は、楫野裕 監督とスクリプトドクター 三宅隆太 氏。周知の通り三宅氏の話は解像度が高くて面白い。前作『阿吽』からの監督の進化を分析。こちらも観てみたくなった。

パンフ ¥1000 はコンパクトながら読み応えあり。しかも、劇中登場するあるプリント写真が挟まれているので買って損は無いと思う。

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Jellyfish