満月、世界のレビュー・感想・評価
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『満月』と『世界』の2編、各30分の短編からなるオムニバス映画。 ...
『満月』と『世界』の2編、各30分の短編からなるオムニバス映画。 始まって、またおま的インディペンデント系映画か?と思ったが、終わってみればとても瑞々しい短編たち。両作とも主役は長野に住む中学生の女の子、満月と秋。それぞれに推しがいて、介護が必要な祖母がいて、父親が不在というのが共通点か。 ハタから見ていて面白いのが「満月」(みつき)。それは今時の極々普通の女子中学生のリアル。でも少しだけ人と違った趣味がある。とはいえ、まだそれは山のものとも海のものともつかない状態。 もう少し痛々しいのが「世界」(秋)。世界って面白い、世界を知りたいという知的好奇心で心の中は膨らむばかり。でもそれを表に出すことが出来ない歯がゆさ。もし将来大成するとしたら彼女の方かも知れない。 本作は、塚田万理奈 監督が現在進行形で取り組む、10年に渡って子供達を撮り続ける『刻』プロジェクトから派生した物語たち。こちらは全編 16mm フィルム撮影で、完成はなんと 2030 年予定とのこと。エンドロール後にその断片を少しだけ観ることができる。これはもう期待しかない。
世界って、かっこいいんだよ
自分の居場所を探す中学生を描く「満月(みつき)」と、きつ音のある中学生と夢を諦めかけたミュージシャンの日々が交差する「世界」。 中学生だったあの頃、裕福ではなかったけど不幸ではなかった。明るい未来を感じてはいなかったけど、辛かったわけでもない。 何かしたいこと、好きになったことを自ら持ちはじめるとき、否定しなかった親に改めて感謝です。 あの頃どうしてもできなかったことは、何十年たった今、思いっきりしています。
第二次性徴
なんてことないJCのお話のオムニバス。 満月 キラキラした都会に仄かに憧れを抱く、田舎暮らしのJCの話。 小説書いたり友達と駄弁ったり母親のお出かけにつきあったり…というなんてことない日常を暮らしている感じだけど…なんとなくモヤモヤはわからんでもないかな。 世界 吃音のJCとミュージシャンをしつつ飲み屋を営むミュージシャンの話。 授業中前に出て作文らしきものを…吃音?もう良いよって言ってくれるの待ってます?からのパッとしない大人と…これまた言わんとしてるものはわからんでもないけどぐらいかな。 どちらもせめて頑張っている感があったらね…。
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