「映画としては素直に面白い」無言の丘　FormosaMyuさんの映画レビュー（感想・評価）

李登輝総統の時代とはいえ、まだまだ国民党の論理が主だった時代の映画。史実を踏まえているとはいえ、監督は外省人ですしその時を台湾で生きた方の生の声よりかは虚構も多分に混ざっているようには感じます(いくら日本人だからって慰霊祭で軍艦マーチとか、、、)。
そういうツッコミどころはありながらも植民地支配を比喩的に見せる手法は素晴らしく、また過酷な環境での仲間や男女の人間模様もよく描かれており映画としては素直に面白いです。日本人として大事にされるヒロインが沖縄の出身だったりするのも何か隠喩がありそうな。
今や観光地の九份のありし日の賑わいも見どころです。
映画としては最初から2時間までで完結しても成立する作品と思います。