「ポスターに「好きになった相手は悪魔かもしれない」って書いているわ(笑)」チャチャ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ポスターに「好きになった相手は悪魔かもしれない」って書いているわ(笑)
タルい感じのラブストーリーなのかなぁと冒頭はちょっとゲンナリしていました。
伊藤万理華演じるチャチャがちょっとウザいなぁとか
でもビジュアルは面白いなぁとか、チョーカーは伊藤万理華が舞台挨拶でもつけていて
チャチャであることのキーなんだろうと思いましたね。
野良猫っぽいのに何故か首輪をつけている的な。
どこかの飼い猫だったけど野良になったのかな?といったチャチャを掘り下げてながら観ていましたね。
中盤から中川大志演じる樂の異常性が出てきて、猟奇ミステリーっぽくなっていったので、
ここからが本作の面白味ではあると思うのですが、もうちょっと怒涛の展開にした方が
より緊張感は増した気がします。
そんな樂と一緒にいるチャチャのメンタルもよくわかりませんでしが、
ある意味似たもの同士なんでしょうね。
価値観が全然違うとか真逆みたいなことを劇中でチャチャが樂に言っていますが、
だから2人でひとつの世界みたいなことの発言と対になっているんでしょうね。
だからチャチャは樂に惹かれているんだと思います。
チャチャの絵の具を舐めるくだり、実は血を舐めるのが好きだという、エキセントリックなエピソードが
ラスト近くで効いているのもよかったですね。
チャチャのビジュアルも鮮血で赤く染まるところは、なかなか迫力がありました。
塩野瑛久が大河ドラマとは全く違ったキャラクターだったのが、ちょっと笑えるというか面白かったです。
それから監禁中のトイレはどうしているんだろう?と率直にずっと気になっていました。
樂に洗われているシーンは、どこか黒沢清監督の『蛇の道』の水ぶっかけシーンを彷彿とさせるものがありました(笑)
思いつくままに感想を書きましたが、伊藤万理華のビジュアルが私の鑑賞モチベーションになり
最後まで鑑賞しきることができましたが、
最近は予告やポスターにミスリードさせて、内容で振り回す感じの作品が増えてきた気がします。
でもまあ予想を裏切られるのは中々楽しいですね。