まるのレビュー・感想・評価
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ままならないこと多し。
静かな怒りみたいなものを感じました。
怒る気力も消えてる感じ。
追い打ちをかけるように、仕事どころか日常生活で出番の多い利き手が使えなくなるの、本当にしんどいよね。でもまだ淡々としてる。
これはすごいなと思った。
気力はどこにあるのだろう。
対する綾野剛さんはまだ狂気の中に住んでいる。ちょっと壮絶でした。パンチあるわぁ。
森崎モーさんの最後のセリフはそれまでの演技とは裏腹でグッと来ました。
覚悟を決めて動き出してからは終焉に向かってる気配を感じた。
制作している時って幸せなんだよな〜と思ってみていたら最後に画廊でぶちかましてくれました。
きっとそうするだろうなと思ってたけど、結局彼はアーティストでした。
あ、床が傾いていると健康被害あるようです。物件選び大事。
可もなく不可もなくといったところ。迷ったらおすすめ。
今年374本目(合計1,466本目/今月(2024年10月度)25本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
今週の作品群の中ではまぁ本命か準本命には来そうな作品です(競馬新聞ではない…)。
アシスタント業をクビになった主人公が、ある日、紙に○(まる)を書いたら、それがなぜかヒットして、謎のヒットと(クビになったあとに働いている)コンビニ店とのかけもちをうまくいきつつ、自宅のマンションのお隣さんともうまく付き合いながら、そもそも自分の「○」がなぜヒットしたのかを考えていくお話です。
作品として言えばそれ「だけ」であったりしますが(法律系資格持ちなので、この論点にはだいたい「表現の自由」の論点が来るものですが、なかった…)、そこに特段何かを求めるわけではなく主張のみを繰り返すデモ集団があらわれたり(ただし、これも「集会の自由」で憲法上保証はされます)といった、「やや無理やり」やればまぁ憲法枠かなぁというところもありますが(思想良心の自由、集会の自由ほか)、個人的にはそこまでの問題提起は感じませんでした。
そんな「○」ばかり書いて実質ぼろもうけ状態の主人公のところには当然「邪魔者」が来るわけであり、「そんな」○であっても「たかが」○であって、「なぜ」あなたの書いたものなのか証明できるのかなとと言われると案外答えに窮するのかな…といったところです(ただ、(民法や民訴法等の)立証責任論等の論点で見る映画では明らかにない)。
ストーリーとしてはこうした事情もあるので、色々と「邪魔」してくる人はいますが、最後には主人公含め大半の人々が(あのアルバイトのもう一人の方は、ミャンマーだったかマレーシアの方かな(言っていたような気はするが、どっちだっけ)?)ハッピーになれるという展開は、まぁ確かに「ひねり」がもう一つあっても良かったかなという気はしますが、こういうワンストーリーもの、「ネタ勝負」(ここでは、○を誰が書くか、ヒットするかという「ネタ」それだけでしかない)に出た点は強く買ったところです。
採点上特段気にする点まではないのでフルスコアにしています。
若者批判と薄い脚本
かもめ食堂のイメージと違い優しさは皆無。
かなり説教臭くなった。
自分の嫌なことをまとめただけの抽象的な作品だった。
以下の若者が登場するが全て馬鹿っぽく描かれている。
都市伝説を信じる若者
口だけの若者
世代収入格差のデモを行う若者
若者だけの環境活動家
主義主張はどうあれデモ活動を馬鹿にするようになってはおしまいだと思う。
堂本剛、他キャストの演技はピカイチだっただけに残念。こんな脚本じゃ堂本剛も2年出演を渋るわけだ。改修前はもっと酷かったのだろう。
ところで、本作は公式の試写会もなく、公開日の上映時間前になぜ満点高評価のレビューが何件もあるのか。内容も感動するようなものでもなく、しかも賛否両論なら分かるが満点高評価が既に数件あった。謎である。
ファンキーではないよ。(逆説的にファンキーなのか?)
何気なく日常が延々と続いて行くんだよと語りかけてくる作品。
この手の作風にして贅沢すぎるキャストだと(笑)
ひとりひとりが作風にピッタリなのは間違いないんだけど。
◯って文章の最後に付けるって習って何気なく付けてるけど◯自体に深い意味があるってこれ観るまで?考えたことも無かった。
剛の芸術家的な感じは解るんだけどちょっと絞った方がより良かったかなと。
追い詰められてる綾野剛が細いだけにね。
スッキリするでもなくモヤモヤするでもなく何気なく時間が過ぎていく…
森崎ウインが良いアクセント。さすがです。
監督は自転車乗る時はキチンと前を向こうと警告している。(わりとマジ)
芸術的な作品○
飽きないで観ていられる様変わりなストーリー。主演の剛君はもちろんだが、小林聡美がピッタリはまる。キャストが上手く選出されてるなーって感心してしまった。
最後のエンドロールをみて、堂本剛に綾野剛。呼び名は違うのに2人とも同じ字か。(笑)日本語って奥深いなって思った。
余談
吉岡里帆はなんでもやるな。毎回見た目の可愛さを全く武器にせず、好きなように色んな役をやっていて、他の美人女優とは路線が全く違う。もっと格上の役をあげたい。
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり
自分の描いたまるから周りが変わっていくさまが面白い、欲や嫉み主観の押し付けや利用しようとする人。
さわだの動じない落ち着きが剛くんの雰囲気と合ってて荻上直子監督のキャスティング流石!と思った。
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きありと唱えながら円相を描く、どんなに勢い盛んになろうともこの世のすべては変化するということがさわだの平穏な姿に映し出されてるのかなとか。エンドロールでのアカペラから始まる街に泣けてしまった。
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