まるのレビュー・感想・評価
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堂本剛の泣きの演技
当て書きされたという沢田を見ていると、堂本剛さんにハマり役でもはや沢田って剛さん自身では?と思うくらいの自然な演技。感情を露にしない役柄は表現が難しいと思うのだけど、周りの個性豊かなキャラクターとの対比もあって物語の主軸としてブレずに存在している感じ。
唯一感情を吐露するシーンで泣く場面があるのだけど、上手いなと感じた。感情が込み上げ、顔を赤らめながら涙がこぼれ、目の縁まで赤くなって感情が溢れた後、表情がぼんやりする……あぁ実際泣く時ってこうなるよなというのを演技で持ってくる。かつて上戸彩さんが絶賛した泣き演技を見れたのが嬉しい。
綾野剛さん演じる横山は、登場から奇天烈で面倒くさく絶対絡みたくない人物。売れた沢田への嫉妬も隠さないし、今日から俺が沢田、丸なら俺も書けるよ、と絡んでくる。
ただ嫌な気持ちにならないのは、横山の気持ちって誰しも多かれ少なかれある認められたいという気持ちの表れだから。ネチネチした嫌味ではなくストレートに嫉妬をぶつけているのが印象深い。
アドリブのシーンもあるとの事で、綾野剛さんのキャラクターへの理解度が横山という人物を憎めないキャラにしている気がする。
本意ではない形で作品(ただ丸なら書いただけ)が評価され、勝手に意味をこじつけられ、大衆から求められる沢田。「売れるためには求められるものを書くべきだ」と丸を描くよう迫る世間に悩み葛藤する姿は、芸術分野で生きる人に対して刺さる内容なのかもしれない。
荻上監督の以前のインタビュー(波紋)で、かもめ食堂が売れてあの作風が得意な監督だと思われているがそれは違うというような事を話されていたと思う。
舞台挨拶で監督自身は、自分自身は横山なんだと話されていたが、沢田でもあるんだろうと感じた。
見る人によって捉え方が変わる映画で、好き苦手がハッキリ分かれる映画だと思う。
意味は他人がこじつける
キース・ヘリングの絵が懐かしい
80年代の海外のポップミュージックでこんなタイトルのLPを買った時にはじめて彼の作品に触れました
「クリスマス・エイド A VERY SPECIAL CHRISTMAS」
多くの人に受け入れやすくシンプルでいかようにも解釈が出来る
そんなことを思い出しながら見ていました
でもこの作品はそんなことを言いたいのではないように思います
主人公のさわだ以外は、はっきりと意思を持った人ばかり
職人に徹していたさわだは言われたことを黙々とこなすタイプ
突如その職が無くなる
この作品を見た感想がまだ頭の中で整理しきれていないです
漫画家、同僚、先生、コンビニ店員
みんなとても意味のある人達
どんな意味が込められているのだろうか?
インタビュー記事を読んでそうなのかと思った点が
壊れていく人達を描いたのだと
人が壊れていく様はそれぞれなのだろう
きっかけは何だろう、積み重ね、蓄積、ある日突然そうなるんじゃないだろうしな
あの二人の壊れっぷりは見ていて分かりやすい
しかしさわだはどうだろう、金に目が眩み壊れかけて行くが彼には助けてくれる人がいる、一人でいてはダメなのだ
ささやかでも誰かと繋がっていないと
メッセージ性の強い映画
メッセージ性の強い映画、いい映画だと思う。絵画のように観る人の角度やその時の心理状態によって新しい発見や感じ方をする映画だと思う。
例えば、あの◯の真ん中の風穴があいてる絵、あれは個人的にはブラックホールに見えた。この世の邪気を吸い込んでしまうように見えた。また、◯の中に存在する無が欲によって吹き飛ばされてる図にも見える。考えれば考えるほど不思議な映画だなと思う。
だが、この映画、致命的なのは、おもしろくない。
二割と八割
実はなぜ沢田(堂本剛)の『平家物語』から始まったのか分からない。最初は富ある者もいずれは落ちるとの沢田の願いかと思ったが、その後の姿からは感じられない。勿論いつか自分もとの野望はあるだろうが沢田自身の表情が少ないので燃え上がるエネルギーも見えない。
対する横山(綾野剛)、矢島(吉岡里帆)は自らの思いに正直だ。困る隣人の横山だが二割の蟻の話をした時、横山の悔しさに対する沢田の「二割の蟻にも何か意味が」との呟きが印象的。それが何か沢田にもよく説明できなかったが。
「まる」を描いたことで突然人生が変わった沢田。八割の方に入ってしまったと私は受け取った。矢島が手で丸を作り沢田を見る。それは自分達搾取される者達のことを訴える姿の後にもされる。あなたは私達からはこうして見る八割の人だとばかりに。
モー(森崎ウィン)の「福徳円満、円満具足」は冒頭の沢田の『平家物語』と対を成しているようだった。ミャンマー出身の店員という役柄だが雰囲気の良さ、前向きではないとやっていられないからとの意味の深さを感じられるのは同国出身のウィンさんならではだろう。
「まる」に囚われる沢田。数え切れない蟻が描く「まる」がCGではないとは驚き! 有名になってからもほとんど表情を変えなかった沢田が横山との会話で初めて涙を流す。二割でもいいから絵を描いていたいと。
正直なところこの映画が訴えたかったことが何か分かっていない。でも観終わった後心地良かった。途中でも重苦しいと感じなかった。
沢田は将来裕福ではなくても横山と何かに取り組んでいるのではないか、モーとミャンマーで働きながら絵を描いているのではないか。
そんな姿も想像させてくれた。それは八割方か、二割方か。そんなことはどちらでもよい。
蛇足だが中秋の名月の次にくる十三夜は後(のち)の月と呼ばれる日本独特のもので古くから愛されてきた。僅かに欠けた月に美を見た。
人は、完全な丸でなくてもいい。
退屈だった
美大を卒業したがアーティストとしては成功できず、人気現代美術家のアシスタントとして働いていた沢田は、指示されたことだけをこなす生活をおくっていた。そんなある日、彼は雨の日に自転車で事故に遭い、利き腕を骨折したため、仕事をクビになってしまった。部屋に帰ると、床にアリがいて、そのアリに影響を受けて描いた○を骨董屋に持ち込んだ。すると、その絵がSNSで拡散され、さわだは有名人になってしまった。個展まで開くようになり・・・てな話。
○の何が素晴らしいのか、理解出来ないからか、ほんと退屈だった。
堂本剛だけじゃなく、綾野剛、吉岡里帆、戸塚純貴、小林聡美、柄本明など豪華な俳優陣なのだが、全く良さが出ていない。
唯一、ミャンマー人のコンビニ店員役の森崎ウィンがほっこりさせてくれたくらい。
早く終わってくれ、と思ったのは久々だった。
合わなかった。
監督&堂本剛だけでは無い 人生模様 典型的だが 気楽に見れます。
ただし 典型的ストーリーの感じなので【ただし 触れないよ 映画館で是非】
『浅いか 深いか』はその人次第
デジタルで無い アナログフイルム
通常では 巻き込んで進んで行くイメージの堂本剛が
『巻き込まれる』不条理
自己 自我とは 劇場で確認して
『○』 何だか 相・みつ・ 金子・・ず と似てた 禅画❓
パンフ事前完読🈶有料パンフ
チト文字が多いかも 深い考察,制作背景知りたい人は 是非 おススメ
ただ 誰でもわかる作品 疲れないのは本作高得点の理由
居酒屋の 綾野剛 堂本剛のやりとり長回しは良い 2割の・・その他
綾野剛さんは 堂本剛さんと同様 心機一転 ヘンテコな役 壁突き破ったのは良いかも
【印象に残った順に】
森崎ウィン
小林聡美
片桐はいり
吉田鋼太郎
濱田マリ
吉岡里帆
柄本明
みんな俳優が 個性十分
饒舌に語らない 堂本剛 も良かった 上記でない その他の人も良かった
諸行無常 誰も自覚ないけど 地球は必ず滅びます🌏何🔟億年後か 数年後かは不明
地球以外は人が住めない 太陽系だけども 逃げても何十年か 100年以上 脱出には時間がかかるから・・
日々を大切に 己を大切に と思った 始まって終わる 終わって始まる 心機一転 原点回帰
でも 最後は 『堂本さんのディナーショー』かと思った 是非映画館で確認して supported by 荻上直子監督
今日さ 舞台挨拶付き2回 を避けて 通常枠上映 ガラガラに空いてて 楽ちん 快適だった。
舞台挨拶付き上映がどれほど熱気🤩だったかは知らんがな❗️
池のシーンが好き
不思議な映画で、まだどう解釈していいのか分からない。音楽まで入れてる堂本剛さんほんとすごいな。。まるがアートに見えるもんな。
池のシーンがいいなと思った。人生のエアポケットに入ったような、支離滅裂な感じ。あのおじいちゃんはサワダのイマジナリーフレンドか?実在しているのかも謎な感じがする。
自分らしく生きる
堂本剛演じる沢田と様々な人たちを通して、
自分にしかできない生き方、それが前向きなんだと
いうことを私なりに受け取りました。
綾野剛演じる漫画家志望の横山のキャラが
めちゃめちゃ面白いです。
横山というより綾野剛の演技が面白い。
セリフの言い回しなんかが特に印象的です。
吉岡里帆演じる矢島も、
吉岡里帆のイメージとはちょっと異なっていて
ハジけ方が良かったですね。
森崎ウィンのコンビニ店員も本当にいい奴で
ほっこりしました。会話も面白いんですよね。
他、柄本明も小林聡美も素晴らしかったです。
とにかく◯のモチーフがたくさん出てきて
面白かったですね。
堂本剛の体型というか特に顔は、本作のために丸みを
帯びるような役づくりをしたのでしょうか。
堂本剛自体がまるいなと感じました。
荻上直子監督作品の鑑賞は、昨年の『波紋』に続いて
2本目ですが、なんとなく荻上直子監督らしさが
わかりました。劇伴がほとんどなく全般的に静かですよね。
堂本剛27年ぶりの映画主演とのことですが、
本作をシネコンで上映するのは思い切ったなと
思いましたね。
堂本剛の死んだ目がいい
2024年劇場鑑賞262本目。
舞台挨拶中継付き。本編後。
ニュースにもなっていましたが綾野剛が汗かきすぎて中座しましたがあんまり聞いたことない出来事ですね。何か悪い事の前触れでなければいいのですが。
一言二言しか出番のない俺たちの轟こと戸塚純貴が来ていたのが気まずかったですが・・・。
予告で面白そうだなとは思っていましたが、亀梨和也主演の俺俺みたいな変な展開になったらやだなと。でもちゃんと地に足のついた展開で良かったです。形のないものに値がつく思考実験としてもなかなか楽しめました。
表題の通り主演を演じている堂本剛の死んだような目がすごく良くて、後半自分を取り戻すと目に力が入るのが良かったです。
柄本明は演技は相変わらず良かったけどキャラクターとしては最後に謎を投げっぱなしで出てくるのでそこはちゃんとしてほしかったかな。
後地味に演技が好きな森崎ウィンが日本語たどたどしいミャンマー人というちょっと怒られそうな役で出ていて良かったです。
綾野剛の役は別の人でも良かったかな。青木崇高とか。
芸術への感度が低い自分には難しい
海外の巨匠の監督作品ではないし、ミニシアターでの上映ではないからと侮っていた。
ラストまで内容を噛み砕くことのできなかったし、
蟻の隊列を大きなスクリーンで観て、ちょっと気分が悪くなってしまった。
評価ができない。
良い映画!♡
観てよかったです。
宣伝もしてなくて、内容も何も知らなくて、
ただ直感で選んだのですが、大正解。
世にも奇妙な物語…みたいな感じ、ゆっくりと、
たんたんと過ぎていく内容だったが、
世の中への風刺、芸術的というか、私は好きでした。
笑えるところもあって、とにかく◯の意味、
世界中の人が、まる〜と言って、笑顔で◯を
作るところが心地よかった。
◯って良いですね♡
まるで禅問答。メッセージ性が強い。面白かったけど、僕はもっと娯楽性があるコメディを期待してたので、思ってたのと違ってチョッピリ残念。
冒頭いきなり、そして途中何度も繰り返し「ヘーケ物語」の諸行無常が朗読される。仏教国ミャンマーから来たコンビニの先輩も「無常」とか言い出す。
今思うと結局この映画の主張、メッセージは無常だったのかもしれない。
確か「ホージョーキ」と「トゼンソウ」が言いたかった事もおんなしだったような気がするが、違ったかもしんない。
サワダが先生(榎本明さん)の茶室で禅問答みたいのを始めた時には、サッサと出家して修行し、勝手に悟りでも開けと思った。
沢田はこだわりが少なく、強く自己主張することも控え目だ。自分が思ってる事をうまく伝えられなかったり、口べただったりして、誤解を解けなかったりする。
それは沢田の性格で個性だからイイもワルイもない。
だけど、それを見ている僕はイライラするし、矢島(吉岡里帆さん)はプンプンする。
吉岡里帆さんは、ドラマや映画、CMで僕が見てきたのと違った雰囲気だったので、鑑賞後にポスターで名前を見るまで気付かなかった。なんかすごく損した気分だ、チキショー (^^)
ちなみに、グ~タラでおチャラケな横山が、いつもシリアスな役の綾野剛さんだったことにも気付かず、ポスター見て初めて知った。
この横山が蹴破った壁の穴、もしかしたら何かを象徴するメッセージで、終盤、サワダが破った青い円相図の穴と何か相関してるのかもしれない。
だけど、澤田が衝動的に破った青い円相図の穴が、さも芸術的な意味があって意図的に開けられた穴だと勝手に解釈されて展示されてるのを見ると、横山が蹴破った壁の穴に意味があると思うのも考え過ぎなのかもしれない。
もちろん作者が意図していなかった事を勝手に深堀りしたり、作者と全く正反対の解釈をするのは自由だとは思う。いわば落語のコンニャク問答ではある (^^)
あと、笑えたセリフは片桐はいりさんの「うちは質屋じゃない」
好きです、これ ずっとにやにやしながら見てて、 たまにぷぷっと笑っ...
好きです、これ
ずっとにやにやしながら見てて、
たまにぷぷっと笑っちゃう感じ
キャスティングもキャラ設定も良かったし、
やっぱり特に
片桐はいりの使い方が最高だった
とてつもない空洞が呑み込む闇・光・欲
綾野剛、柄本明、小林聡美。キレッキレの演技。
綾野剛演ずる隣室の住人は、ほとんど崩壊した精神状態でのたうち回りながら生きている男だが、不快な体臭が漂ってくる気がするほど生々しい。逆に、柄本明は何やら後光が差しているような意味不明の「神さま感」を漂わせて登場する。小林聡美の画廊主は金と欲が渦巻く現代アート界のカリカチュアだが、素晴らしく魅力的だ。浮世離れした強烈なキャラクターたちの登場は、大ヒットドラマ『地面師たち』を思い起こさせる。(出番は少ないが吉田鋼太郎、片桐はいりも「一度見たら忘れない」独特の存在感を放つ。)
ところが主人公(堂本剛)は、これらの強烈な光と闇をみんな吸い込んで中和してしまう。堂本はむくんだような生気のない顔でほとんど表情も変えず、それが演技なのかどうかもよく分からない。バイト仲間のミャンマー人への対応や、あぶない隣人との会話等から、彼なりに考えていることはあるらしいことが窺えるが、ほとんど印象に残らない。周りの光も闇も吞み込んでしまって何も返してこない、ブラックホールのような空洞。
「諸行無常」が信条であるらしい彼のその空洞が、「まる」なのだろうか。狂気の闇も、ギラギラの欲望も中和してしまう生き方が、「まる」つまり一つの「正解」ということなのか?
それは平和かも知れないが、なんとなく寂寞感を覚えてしまう。その底にはどうしようもない諦念、あるいは絶望が横たわっているように見えるから。
『川っぺりムコリッタ』のラストは、諦念の上に成り立つものであれ、薄明るい希望を感じさせたけれど、この映画はもっと荒涼とした感じがある。もしかするとそのぶん、生き延びる能力はより強いのかも知れないが。
唯一、森崎ウィン演ずるミャンマー人のコンビニバイト仲間が、普通の人間らしい感情(心、というべきか)をかいま見せる。空洞になっていない心が、「生きる」ことのみずみずしさと苦難とをくっきりと描き出している。
⭐︎3.5 / 5.0
10月18日(金) @映画館
まる
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2割のアリでも「自分でいられる身勝手な時間」を懸命に生きてる!何か心に染みたなー🥹とりあえず寿司🍣食べなきゃねw
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