「奇談」まる odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
奇談
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ただ、丸を描いただけの絵がフランス人に高評価、大金で売れることになる奇談。
確かに現代アートではキャンベルのスープ缶を描いた絵で有名になったアンディ・ウォーホルのような画家もいるから、まるをテーマにしてもいいのかもしれないが突飛な発想、荻上直子さんも無理があると承知しており、描いたのは素人でなく美大卒の玄人、評価は芸術の都おフランスで好評と定番の箔付け、贋作騒動や画廊非難も足していましたね。
それにしても製作動機が分かりません、インタービューを読むと荻上さんは堂本剛さんの大ファンで彼の映画を撮りたかった一心、堂本さんもかっては自分自身を見失い悩んだ時期もあったそうでアーティストにしたのは堂本さんと話しているうちに思いついたそうです。
諸行無常の平家物語のモノローグで始まるし円に拘る謎の老人(柄本明)、終盤では三角形を持ち出し、今度は円から三角に転換かよと笑わせてくれました。かもめ食堂の片桐はいりさん的キャスティングでしょうね。
始めと終わりで脇見運転、自転車転倒の繰り返し、これも円へのこだわりかしら・・。
やっぱり、ちょっとシチュエーションに無理があるので引きながら観ていました。
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