「電波戦士 フェイクニュース」劇場版 アナウンサーたちの戦争 gomako1933さんの映画レビュー(感想・評価)
電波戦士 フェイクニュース
日本の戦争映画で多くある…
時代に飲まれた苦しみを背負った被害者目線だけで訴えていては、今現在進行形で時代を変えてはいけないのではないか?と思ってしまった。
「虫眼鏡で調べて望遠鏡で喋る」が信条の主人公アナウンサー和田
真実を語れない葛藤、絶望感は
自分たちが煽って戦意高揚・プロパガンダを行い負った深い傷、負い目。
手元の虫眼鏡で日本の兵士だけしか見てないようでは、望遠鏡で戦争の事実を見てないのでは。
戦争は自国民の命も敵国民の命も踏みにじられる。犠牲になるのは何の権力を持たない庶民の命なのは現代も変わっていない。
もちろん当時は抗うことが出来ない同調圧力。
現代にさらに続く同調圧力。
そして真実を曲げるフェイクニュース
この尊い犠牲で今現代の幸せが成り立っているという論調(オリンピック選手も言ってましたね。)だけでは、見ないよう触れないようにしている事実が多く、平和な世界を築くには程遠い。
役者が充実。
中島歩演じる川添アナウンサーは煽動の報道は危険と言い続けた人物
この役をもっと深く掘り下げたシーンが観たかった。
パンフレットを読むと、出演者のコメントがすべて今起こっていることに引き寄せている。(こんなパンフレットは老眼者しか読まないだろうに文字が小さく読みづらい😓)
元はNHKのドラマだったのか。
この映画は後味の悪さ~辛い苦い~を
観る者が引き受け、現代にある現実を考えることが肝要。
「凡庸の悪」…私にできるであろうか?
#劇場版アナウンサーたちの戦争
#映画
#刈谷日劇
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