「サシャの試練」ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
サシャの試練
主人公サシャは幼少期に自身の誕生日パーティーで叔母が招いたピエロが目の前で殺されたことを機に、生きていくうえで人の血が必要不可欠であることをわかりながらも、なかなか人を襲うことができず、親も狩りを覚えてもらわねばいつまでも世話なんて出来ないよ~ということで…。
いとこで血気盛んなドゥニーズのところへ居候することになった。
ドゥニーズはサシャに人間を一撃で死に追いやる方法などを教えていくが、優しい心を持つサシャにはどうしても出来ない。挙句の果てにドゥニーズが誘い襲おうとしたJPの命を助けた。
なお、JPは後に吸血鬼となる。
そんなサシャに自殺願望を持つポールが現れた。
ポールはサシャが吸血鬼であると察し、生きていくために血が必要ならば自らの血を捧げても良いと話すがサシャはポールを襲うことができない。
ポールと過ごしていくうちにポールがアンリにいじめられていること、見返したい気持ちをサシャに打ち明け、アンリへの復讐を果たしたらサシャに自らの命を捧げたいと告げた。
ポールの思いを知ったサシャはポールと協力しながらいじめてきた相手に仕返ししていく。
そしてバイトをズル休みしてパーティーで盛り上がるアンリを見たポールはナチョスマンと誂われながらも、やり返したい一心でサシャの代わりにがぶりと手を噛んでしまう。それがアンリの怒りを買い、二人は急いで逃げるも後から車でやってきたアンリに見つかり二人は襲われてしまう。
そんなときに今まで眠っていたサシャの吸血鬼としての本能が芽生えると、ポールを庇いアンリのもとへ。ドゥニーズから教わった首の致命傷となるポイントに噛みつき、殺したのだった。
やっと復讐を果たしたポールは約束どおりに命を捧げサシャは襲われてしまうと意識しながらポールの首元を噛みつく。
が、致命傷ではなかったため、ポールは苦しみながら、後から助けに来たサシャのファミリーに助けてもらい、ポールは意識を取り戻した。あれだけ厳格な叔母さんもポールの救命に協力する姿勢を見せたのが驚きだった。
ラストのポールの母親が勤務する病院で死を間際にしている患者の血を抜き取るという大胆な狩りを二人で協力しあっている。
展開が読めなかったからまさか過ぎて逆に良かったかも。男女の恋愛関係ではなく、女手一つじゃ襲えないから相棒をつけより狩りの効率を上げたという印象かな。