「保険金詐欺の件ではモヤモヤするところも」マミー nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
保険金詐欺の件ではモヤモヤするところも
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ドキュメンタリーということで想像していたよりテンポよく、先が気になるような構成の仕方で見やすかったです。
挿しはさまれる花や風景の映像も印象的でした。
この事件に関する報道をリアルタイムでテレビで見ていた世代です。
冤罪を訴えていることについてはなんとなく聞いたことがあるという程度で、鑑定内容についての見解など具体的な主張はこの作品で知りました。
カレー事件の判決について疑問が生じるのも納得で、再審すべきではと思いますが。
過ちを認めようとしない検察などの権力や、マスコミ(現代ならSNSでしょうか)が煽る空気の怖さを感じます。
保険金詐欺の件については、あくまで夫側からの見方なので、被害者が本当に納得ずくだったのか、借金などで断りにくい力関係があった可能性も否定できないのでは、とも考えてしまいました。
夫の言う通り仲間として共謀していたのかも知れませんし、他に居場所がなく寡黙で下に見られていたらしい被害者は逆らえなかっただけかも知れませんし、これを見ただけではなんとも。
なので、被害者宅を訪問する場面はなんだかモヤモヤしてしまいました。
作品としては、ジャーナリストの見解からも、仲間だったけれど検察の誘導により加害者被害者ということにした、という主張のように見受けられます。
印象操作のために検察が誘導したというのはあるとは思いますが、被害者の本心がどうだったのかが分からないので、この部分はなんとも…
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