劇場公開日 2024年8月3日

マミーのレビュー・感想・評価

全54件中、1~20件目を表示

3.5「空気」の支配とドキュメンタリーの臨界点

2024年8月15日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

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マユキ

2.0なぜ今

2024年10月19日
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鑑賞方法:映画館

和歌山毒物カレー事件をテーマに事件の真相を追求したドキュメンタリー。最高裁判決に異議を唱える本作ですが果たして冤罪なのか、不可解で謎の多い事件であり真相は闇の中といった印象。

2024-172

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隣組

4.0死刑判決から15年

2024年10月14日
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Oyster Boy

5.0タイトルなし

2024年10月11日
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鑑賞方法:映画館

見てよかった。訴えられそうになりながらも 執念で撮っている監督はすごい。マルゲキで見ていたので、ますみさんが無実だろうことは知っており、もう映画は見なくてもいいかと思っていたけど、ちゃんと見て良かった。夫のリアリティが伝わる。ますみさんの長女が自分の子供を殺して死んでいたことは知らなかった 。ますみさんがその予兆夢も見ていたということは 衝撃だった。 この夫婦のやっていたこと自体が相当レアケースで普通には理解しづらい 。自分の詐欺のいきさつをとうとうと 語る 夫の存在自体も強烈だ。親戚中が警察官で、排除されていた青年が このうちに出入りしていたことも、まるでドラマのようだった。最初に鑑定をした学者はパーソナリティ的にも変だと見てわかる。ますみさんが悪女とされてきたけど、本当に悪いのは夫の方ではないのか? とはいえ、夫が自分が使い込んだ金を返そうとヒ素を飲もうとしたのをますみさんは止めなかったのか? 本当の悪女なら離婚届を送る優しさ?はないのでは。

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えみり

3.5子どもと旦那が明るい

2024年10月4日
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吉泉知彦

2.5夫の異常さ

2024年10月3日
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林健治がクレイジーに語る場面が、もしかすると容疑者の審判に影響を与えたかもしれないと思われた。その前の週、めったに満員にならないミニシアターが満員で入れなかったため、超期待して観に行ったが、あまりグッとくるものはなかった。

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hanataro2

3.5有罪を正しく疑うも、無実は証明しない映画

2024年9月19日
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鑑賞方法:映画館

難しい

1. 最低でも再鑑定は必須
 当時の鑑定人の中井氏(東京理科大)が意図的に不正をした訳ではなくとも、河合氏(京大)の批判は合理的で、定量的な解析も複数の手法での検証もやった方がいいに決まっている。なので再審をするか否かの議論の前に、取り敢えず再鑑定だけはするべき。科学技術の進歩は目覚ましいので、当時以上に詳細に情報が得られる事は間違いない。その結果、事件で使われたヒ素がMommy家にあったと証明不能になるなら、有罪判決は支持できない。
 目撃証言にも矛盾があるのかもしれないが、仮にMommyが蓋を開けていても、ヒ素を入れたと断定できないのだから証拠能力は無い。
🍛
2. 無罪=無実ではない
 ヒ素の同定に不備がある以上、Mommyは「推定無罪」の状態に思える。ただそれは、彼女が本当にやっていない事の証明にはならない。ヒ素を混入してから家宅捜索されるまでは、何週間かのズレがある。ヒ素を混入したのが誰であり、残りのヒ素が入っていた容器を何処かに棄てる時間は十分ある。捨てられた物は再鑑定できない。
 ただ、Mommyがヒ素が成分鑑定され得るという化学的な知識があったというのは邪推かも。シロアリ業者に限らず、周辺にもヒ素を持つ家庭があるのが常識だったら、自分の家だけ狙い撃ちされるとも思わなそう。
 とは言え、Mommyがヒ素を入れた証拠が無いのと同じくらい、彼女が入れていない証拠も無い。物証が不確定な以上「推定無罪」だが、無実と断定もできない。
☠️
3. 詐欺師の証言を信じる根拠が無い
 夫の証言を長時間撮れた事が、ドキュメンタリーとしての価値なのだろう。ただ、彼が滔々と語るのは、如何に上手く保険金詐欺を実行したかと言う事。Mommyが毒物を他人に摂取させた事はないと主張したいのは分かるが、どうして詐欺師の「騙り」を信じる必要がある? 貴方は語ってるのは、自分が如何に医師や保険会社を騙してきたという事。何で今の言葉が、妻を無罪にする為の「騙り」じゃないと信じなきゃいけないの?
 面白かったのは、語れば語るほどMommyが保険詐欺の共犯者、あるいは主謀者の1人との心象が強くなる事。それがカレーに毒物を混ぜる動機には直結はしないが、犯罪傾向が高そうな印象は強まった。
🍛
4. マスゴミの悪癖を繰り返す醜悪さ
 Mommyのイメージが悪化した主要因の1つが、取材陣にホースで水をかけるシーンが繰り返し放映された事。本来、取材って依頼して了解を得た上で成立するもの。道を歩いていて、突然質問を投げかける取材者に応えなきゃいけない法的根拠って何だろう?
 抜き打ちの取材者に好感を持てる筈がないから、当然断る態度は平時より悪くなりがち。あまりにしつこくカメラを向けられたら、犯罪者ならずとも水くらいかけたくなるかも。そこでマスコミが発明?したのが、取材の不成立を上司に怒らえる位なら、取材対象者の断る姿を撮って流す手法。取材対象者が犯罪被疑者だったり、不祥事が噂される政治家や経営者だったら、悪く映りがちな断る態度は視聴者が期待するイメージにピッタリ。本来、拒否されて成立してない取材を放送する権利は無い気がするけど、日本では悪しき伝統芸能になった。
 この悪しき手法を、本作は終盤で堂々と使う。カレー毒事件に関与した検事や捜査関係者に取材しては、拒否する姿を写し、こいつら何か隠しとんちゃう?という下世話な印象を観客にプレゼントする。ワイドショーだろうがドキュメンタリー映画だろうが同じ穴の狢。マスゴミには変わりはない。見処がある映画ではあったが、終盤で客観性に欠ける作品と露呈した。

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LittleTitan

3.5いろいろ複雑だが見に行ってよかった

2024年9月17日
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邦画野郎

3.0印象操作の方向性によって、事件は思わぬ方向へと逸れていくもの

2024年9月11日
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知的

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Dr.Hawk

3.0いやぁ~

2024年9月8日
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何とも言えないです…。

映画やドラマの見過ぎかも知れないけど、
昔の警察の取り調べって怖そうだし…。
証拠なくてもそのまま進めそうだし…。

冤罪ではないという自信があるなら、
検察も、再調査すれば良いのに…とは思わされたけど。

あと、そのヒ素のグラフのくだり?
そこが合ってないというのは大事なんだろうけど、ちょっと難しかったです。
中井さんの瞬きしなさ加減の方に!スゴって思ってしまいました。

にしても、やはり、動機が知りたい、というのはありますよね…。

とかいって、冤罪だったら、それはそれで、犯人野放しで怖いな…。

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hkr21

3.5やっぱり冤罪じゃないかな

2024年9月7日
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和歌山カレー事件のドキュメンタリー映画です。
この事件、広く知られていますがそれはやっぱり、逮捕されている林真須美さんの印象とかのせいですかね?
たまに何かで記事を見るのですが、スクープ記事なのか、ゴシップネタなのか
ただの憶測なのか、わからないものが多くてどれも本気で読んでいませんでした。
今回、映画になってゴシップネタぽいものの中に本当のこともあったんだな、と知り
興味を持って最後まで観ました。
なるべく客観的に見たつもりですが、やはり彼女は冤罪なんじゃないかって気がしました。
そもそも、この林家になんの得にもならないことだし。
証拠なし、自白なし、目撃もあいまい。
でも普段の行いが悪いから、疑われて
いろいろボロが出てリンクして考えられちゃったんじゃないかな。
映画の中で、彼女が「普通の生活からいきなり墜ちた」そんなこと言ってたのが
印象的。(その割りにはうろ覚え)
しかし、林健治さんのヒ素をペロッと舐めた、には驚いた。
あと、ラストはダメだと思う。
訴える人は、品行方正じゃないと!
全てが覆りますよね。

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のんさば

3.5中途半端な力作

2024年9月4日
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タイトルでしか知らないのですが、かの有名映像作家の「ドキュメンタリーは嘘をつく」という言葉がずっと脳内を巡っていた。

典型的な一方への肩入れ視点で作られているので、この手のドキュメンタリーを見れば、容疑者擁護の気持ちが芽生えてくるのだが、あからさまなその作りと林健治のクズっぷりが伺えたので、「どうかこいつらが犯人であってくれ」という気持ちが湧いてきてしまった。それが恐らく林真須美の捕まるまでの行動言動で犯人と決めつけてしまった世論であり、自分もその世論を形成してしまった一人なのだろう。

イメージシーンを挿入したりドローン撮影を多用したりと、なんだか民放バラエティ番組の犯罪再現ドラマを見ているようで、しかしながら断られても断られても(少々強引とも思えるが)一般家庭への直撃取材を繰り返し、真相解明への熱意は伝わってくる。

事件の真相も解明されておらず(これからされるとも限らないが)、取材もまだまだ途中なのかもしれないけれど、鑑賞後はなんとも中途半端な気持ちしか残らなかった。

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shin

4.0真相は?

2024年9月3日
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知的

監督は、彼女の無罪を信じていて、その視点で話が進行する。確かに死刑判決につながったことに疑わしいことが多く、いろいろな意見や見解があるということ以上に、自分としてどれが正しいのか、ということは容易には言えない。ただ、再審は、すぐにでもすべきだと思う。

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豊島区のはずれ

3.5冤罪なのかどうなのか

2024年9月3日
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林家をとりかこむマスコミの数がともかく異常。住宅地にここまで押し寄せる異常さが当時は容認されていたことにあらためて驚く。

冤罪かどうかは私にはわからない。
ただ、もし冤罪だとしたら、彼ら家族が耐えるしかなかったさまざまな苦痛や苦悩の詰まった果てしなく長い時間にたいして、誰がどのように償うのだろう、と思いながらみた。

作為的、恣意的な(と感じられる)イメージカットが入ってくるとドキュメンタリーの意味がうすれてしまってちょっともったいない。真実を知りたいあまりにイリーガルな手法をもちいてしまうのも、主張の真っ当さがうすれてしまうのでちょっともったいない。

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kikisava

4.0林眞須美死刑囚は無実では、と思わせる検証内容

2024年8月30日
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悲しい

怖い

知的

1998年7月、和歌山市園部の夏祭りで出されたカレーに猛毒のヒ素が入っていて、4人が死亡、67人がヒ素中毒を発症した事件が起こった。犯人として逮捕されたのは近所に住む主婦の林眞須美だが、彼女は一貫して容疑を否認しており、2009年に最高裁で死刑が確定した後も獄中から無実を訴え続けている。最高裁判決に異議を唱える本作では、当時の目撃証言や科学鑑定への反証を試み、当時の関係者にインタビューを行ったたドキュメンタリー作品。

彼女は犯人じゃない様な気がしてきた。
保険金詐欺は夫健治からの提案だったらしいし、いずみくんも本人が知ってて保険金詐欺に関与した様だし、ヒ素も似た様なものというだけで同一ではなかった様だし、林家以外にも自宅にヒ素を持ってた家が有ったそうだし、動機なし、自白なし、物証なし、目撃情報は信憑性なし。
ないないづくしなのに、保険金詐欺を夫に持ちかけられ共犯者となったことでイメージが悪くなり犯人にされてしまった様に感じた。
元検事の態度も感じ悪いし、東京理科大の教授も自分は悪くない、という姿勢で誠意が感じられなかった。
無罪の可能性が有るのだから、再審請求に応じるべきだと思う。

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りあの

4.01998年7月に起きた「和歌山カレー毒物混入事件」。 地域の夏祭り...

2024年8月29日
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りゃんひさ

2.0共感なし

2024年8月25日
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保険金詐欺の件
同居人の呼び捨て
どれもネジが外れた人の行動

映画としても事実の積み重ねや、関係者の背景の丁寧な取材や整理がなく、上滑りのドキュメンタリーで、共感を得にくい映画だったと思う
町山さんの解説とは違う印象をもちました

ヒ素の特定の疑い、動機がないことから無罪ではあると思いますが、同じ地区のヒ素の所持の疑いが憶測レベルであること、家族の当時の行動が曖昧なこと、無罪に向けたの事実の積み重ねが浅かったとおもう

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宙に浮いた年金

4.0福田村事件と構造は同じってことに気づいた

2024年8月25日
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「あいつらなら やりかねないよね」。
これが、我らが福田村が「5000人を死刑にした“正当な"理由」なので。

集団ヒステリーとは、つまり噂話とゴシップが大好きな一般大衆と、それに乗じる大本営の仕業なのだ。

この映画を観て、
誰が犯人なのかという答えは全く出てこない。
わかったのはこのカレー事件の騒ぎで、庶民は十二分に楽しみ、そして生け贄の祭りに満足し、今は口を閉ざしているということだけだ。

狭山事件の“殺人犯"石川一雄さんの家に、僕は行って、その家の中を説明を受けながら見せてもらったことがあるし、
また、知人が殺人犯の嫌疑で逮捕され、最高裁で無罪が確定するまで20年も、公権力とマスコミから殺人犯としての扱いを受け、言語道断の苦しみを加えられた姿をそばで見てきたし、
松本サリン事件の折には、その事件の現場はうちのごく近所だったから、第一通報者のKさんが犯人だと確信していた僕自身もいた。

衆愚である自分が、実はどれだけ危険な種を内包している存在であり、魔女狩りをしでかす危険を孕んだ存在であったか、
それを考えながら帰途についた。

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きりん

最新鋭・専門家の罠

2024年8月25日
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La Strada