「タカ(スカー)に同情してしまう」ライオン・キング ムファサ Kさんの映画レビュー(感想・評価)
タカ(スカー)に同情してしまう
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「ライオンキング・ムファサ』という題名だけれど、どうしてもタカ(スカー)に感情移入して観てしまった。ただただ切なかった。
まず、ムファサに関しては、両親と逸れたのは自業自得なところがある。
サラビと出会った後も、タカの想いを知っていたのに、あっさり「(自分も)君が好きだよ」みたいなふうにタカを裏切ってサラビと恋仲になる。
これじゃあ、タカが闇堕ちするのも当然だと思った。
あと、ラスト間際、のちの名前の由来となる傷を目に負ってまで自分を庇ってくれたタカに、"ありがとう"の一言すらなく、本来なら王になるはずだったタカに『陛下』と言わせたムファサが、私は好きにはなれなかった。
たしかに、ムファサには決断力・行動力があり、王になる資質が備わっていたと言われれば、そうかもしれない。
でも、タカは純粋で世間知らずな上『いずれ王になるのだから』と、父親に甘やかされて育てられてしまった為、ムファサに備わった決断力・行動力を養えなかった、養う機会を奪われていた、とも言える。
私の個人的な感想から考えると、副題は"ムファサ"ではなく、"何故スカーが生まれたのか?"がしっくりくる気がしてならない。
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