「タカの扱いにモヤモヤ」ライオン・キング ムファサ ぎんさんの映画レビュー(感想・評価)
タカの扱いにモヤモヤ
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名作ライオン・キングでスカーが完全に悪役になっている事をもちろん知っているので、ムファサとタカが子供時代を仲良く過ごし、「ずっと兄弟でいたかった」という絆があった事を後から描くなら、いずれ殺し合うほど対立してしまう原因をしっかり物語として納得出来るものに昇華させてほしかった。
それは非常に難しい事だと思うので、だからこそ予告を見て子供時代は仲が良かった事を物語の軸にして大丈夫なんだろうかと不安に思っていた。
現実では仲が良かった兄弟が嫉妬で簡単にダークサイドに落ちてしまうことは確かによくある事だろう。
だがそれは悲劇であって才能がないから愛されず、嫉妬に狂って自業自得だね、タカが全部悪かった、ムファサは完璧な子で良かった、と物語として感動出来るかと言ったらそれは自分には難しかった。
だったら幼い頃からどうしようもない悪の子であったほうがまだ納得出来るし
最後に葛藤の中で勇気を出してムファサを助けてもその後なんの救いもないので
ただただライオン・キングという未来のために悪役にされてしまった、嫉妬で悪の道へ進むしかなかったタカとそれを信じていたムファサの絆が不憫に感じた。
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