「【”百獣の王の真なる資質。”野生動物達のリアリティ&スピード感溢れるVFXシーンの数々と、夢の地へ旅する中で成長する子ライオンが百獣の王になる様を、冒険と友情と恋と決別のシーンで描き出した逸品。】」ライオン・キング ムファサ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”百獣の王の真なる資質。”野生動物達のリアリティ&スピード感溢れるVFXシーンの数々と、夢の地へ旅する中で成長する子ライオンが百獣の王になる様を、冒険と友情と恋と決別のシーンで描き出した逸品。】
<Caution!内容に触れています。>
ー いやあ、今作を観るとアメリカネズミが作る映画ってヤッパリ凄いな!って思ったな。ライオンを始め、ワニ、象、キリン、マンドリル、イボイノシシなどが人間のように喋りながら、喜怒哀楽や嫉妬の表情も人間の様にの描かれるんだよね。ー
・洪水により流されてノラ子ライオンになったムファサが出会ったタカと友達になる過程で、タカの父はムファサを最初は毛嫌いするのだけれども、徐々にムファサの資質に気付き一目置いて行く様と、それを敏感に察するタカの微妙な表情の出し方などは、凄いよね。
・ムファサとタカが夢の地ミレーレに向かって旅するシーンが、正にビルドゥングスロマンになっていて、途中で出会ったメスライオン、サラビの登場で徐々にムファサとタカの間に微妙な空気が流れだしたり、ムファサを執拗に付け狙うホワイトライオンのキロスとその冷酷な仲間達の姿も、物語にスリリングさを齎している所も良いのである。
今作は、アドベンチャー映画としても優れているからね。
・雪山の中、自身の想いがサラビに届かなかったタカが、旅の仲間を裏切りキロスに彼らの情報を流すシーンは哀しいな。
・そして、到頭雪山を越え到着した夢の地ミレーレ。そこは豊かな緑と水に溢れ、象徴的な大木も生えている動物たちの楽園である。だが、そこにムファサたちを追ってやって来たキロス達。逃げようとする動物たちにムファサは”戦おう!”と呼びかけ、動物たちを鼓舞するのである。
・ムファサとキロスの激しい戦いのシーンは迫力満点である。そして、ムファサが正にキロスにヤラレソウになった時に、タカが咄嗟に庇って左目に傷を負い、その後自分でタカの言う名を捨てて”スカー”と名乗り、皆の元を離れていく後ろ姿は哀しかったな。
けれども、ムファサの正々堂々とした闘い振りを見た動物たちは、彼の百獣の王の真なる資質を認めるのである。
<今作は、様々な野生動物のリアリティスピード感溢れるVFXと夢の地を求めて旅する中で成長する子ライオンが百獣の王になる様を、数々の冒険と友情と恋と決別のシーンで描き出した逸品なのである。>